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第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百五十五話 僕がナナさんの魔法の先生です
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翌朝、僕達は宿の裏庭に集まりました。
ここでは他の人も朝の訓練をしているらしく、他にも女性が集まっていました。
「私達は、ユマとハナを見ているわ」
「レオ君とナナも、魔法の訓練が終わったら合流してね」
ユリアさんとイリアさんが僕とナナさんを魔法の訓練に集中させてくれたので、ここは有り難く使わせて頂きます。
「じゃあ、先ずは魔力がどんなものか、ナナさんに流してみますね」
僕はナナさんと手をつないで、軽く魔力を流しました。
「わあ、温かい物が流れてきました。これが魔力なんですね」
「そうです、ナナさんにも魔力は沢山ありますよ。このまま暫く魔力を流していきますね」
僕はナナさんと手を繋いだまま、ぐるぐると魔力を流していきます。
魔力の流れる感覚を覚えて貰えれば、自分で魔力循環をする際にも役に立つよね。
「ふう、こんな感じです。どうですか?」
「体中を魔力が流れていく感覚は、中々新鮮でしたわ」
「僕も初めて魔力循環をやった時は、とても驚きました。あっ、シロちゃんもナナさんと一緒に魔力循環をやりたいみたいですが、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
シロちゃんもナナさんと一緒に魔力循環をやりたいらしく、ぴょんとナナさんの差し出した手の中に飛び込みました。
「シロちゃんは、レオ君と魔力の流れが違いますね」
「もう魔力の違いが分かったんですね。人によって、魔力はそれぞれ違うみたいですよ」
ナナさんは早速魔力の違いに気が付くなんて、魔法使いの才能がありますね。
今日は初日なので、ナナさんの魔法の訓練はここまでにしておきます。
「ナナさん、お疲れさまでした。どうでしたか?」
「自分の中の新しい力に目覚めたみたいで、とても面白かったですわ」
ナナさんも、魔法の訓練をしてとっても上機嫌みたいです。
「よっと、こんな感じで魔力の制御を行う様になれれば、どんな魔法でも操れる様になりますよ」
「やはり、レオ君は凄いですわ。私も頑張らないといけませんわね」
僕が魔力玉を三つ操る所を披露すると、ナナさんは更にやる気になったね。
ナナさんは魔法の才能があるから、きっと直ぐに出来る様になるね。
魔法の訓練を終えた僕達は、ユリアさんとイリアさんの元に向かいました。
「レオ君、ナナ、お疲れ様」
「レオ君、ナナはどうだった?」
「三日間は魔力循環を行いますが、ナナさんはいきなり僕とシロちゃんの魔力の違いを当てたんです。ナナさんは、凄い魔法使いになりますよ」
「あの、レオ君、ほめ過ぎですわ……」
僕が思わず一生懸命にナナさんの事を褒めると、ナナさんは顔を赤くして俯いちゃった。
でも、ナナさんに魔法の才能があるのは本当の事だもんね。
「ナナちゃん、すごーい!」
「あの黒髪の魔術師に褒められるって、凄いよね」
「二人とも大げさだよ。でも、頑張って魔法を覚えるわ」
ユマさんもハナさんも、ナナさんを囲んでいます。
さあ、これからは剣術の練習ですね。
僕は魔力剣の発動を兼ねて、型をやってみます。
ぶおん。
「せい、はあ、えい!」
僕は木剣でやっている型を、魔法剣でやってみます。
まだ魔法剣を発動した状態じゃ素早く動けないので、ゆっくり確実に型をやっていきます。
何故かシロちゃんも木の棒を持って僕の型のマネをしているけど、中々上手く出来ているね。
「ふう、あれ? どうしましたか?」
「「「……」」」
僕が型の練習を終えると、何故かナナさん達が僕を見て固まっていました。
うーん、何かやっちゃったのかな?
「うん、やっぱりレオ君はレオ君だったね」
「はい、ゆっくりした動きなのに凄い迫力でした」
「流石は黒髪の魔術師です。魔法剣を発動させて型をするとは」
えー!
特に、難しい事をやったつもりはなかったんだけどなあ。
よく見ると、宿の裏庭で一緒に訓練をしている人も僕を見ていました。
すると、ユリアさんとイリアさんも、ちょっと呆れ顔で僕に話しかけてきました。
「そもそも、魔法剣を発動する剣士なんて聞いたことがないのよ。だから、皆凄いと思ったのよ」
「何回か見ているけど、レオ君は色々な人の良い所を真似するのが上手だね。だから、どんどんと上手くなってるのよ」
うーん、真似が上手ってのは前にも言われたよね。
僕の周りには良いお手本がいっぱいいるから、知らずの内に真似ていたのかもね。
この後も少し動いて、今日の朝の訓練は終わりです。
皆で宿の食堂に移動して、フルールさんの作ってくれた朝食を食べます。
「レオ君は、この後は別荘に行ってお嬢様の様子を見に行くんだよね?」
「はい、まだ回復したばっかりだから、暫く様子を見に行こうと思います。その後は、薬草を採ってポーション作りをする予定です」
「レオ君らしいね。気を付けて行くんだよ。私達は、予定通り別荘関連の依頼を受けに行ってくるわ」
このコバルトブルーレイクの街には一般人も利用できる別荘があって、ユリアさんとイリアさんはそこでお手伝いをするんだって。
ナナさん達も実質初めての依頼だから、頑張らないとね。
ここでは他の人も朝の訓練をしているらしく、他にも女性が集まっていました。
「私達は、ユマとハナを見ているわ」
「レオ君とナナも、魔法の訓練が終わったら合流してね」
ユリアさんとイリアさんが僕とナナさんを魔法の訓練に集中させてくれたので、ここは有り難く使わせて頂きます。
「じゃあ、先ずは魔力がどんなものか、ナナさんに流してみますね」
僕はナナさんと手をつないで、軽く魔力を流しました。
「わあ、温かい物が流れてきました。これが魔力なんですね」
「そうです、ナナさんにも魔力は沢山ありますよ。このまま暫く魔力を流していきますね」
僕はナナさんと手を繋いだまま、ぐるぐると魔力を流していきます。
魔力の流れる感覚を覚えて貰えれば、自分で魔力循環をする際にも役に立つよね。
「ふう、こんな感じです。どうですか?」
「体中を魔力が流れていく感覚は、中々新鮮でしたわ」
「僕も初めて魔力循環をやった時は、とても驚きました。あっ、シロちゃんもナナさんと一緒に魔力循環をやりたいみたいですが、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
シロちゃんもナナさんと一緒に魔力循環をやりたいらしく、ぴょんとナナさんの差し出した手の中に飛び込みました。
「シロちゃんは、レオ君と魔力の流れが違いますね」
「もう魔力の違いが分かったんですね。人によって、魔力はそれぞれ違うみたいですよ」
ナナさんは早速魔力の違いに気が付くなんて、魔法使いの才能がありますね。
今日は初日なので、ナナさんの魔法の訓練はここまでにしておきます。
「ナナさん、お疲れさまでした。どうでしたか?」
「自分の中の新しい力に目覚めたみたいで、とても面白かったですわ」
ナナさんも、魔法の訓練をしてとっても上機嫌みたいです。
「よっと、こんな感じで魔力の制御を行う様になれれば、どんな魔法でも操れる様になりますよ」
「やはり、レオ君は凄いですわ。私も頑張らないといけませんわね」
僕が魔力玉を三つ操る所を披露すると、ナナさんは更にやる気になったね。
ナナさんは魔法の才能があるから、きっと直ぐに出来る様になるね。
魔法の訓練を終えた僕達は、ユリアさんとイリアさんの元に向かいました。
「レオ君、ナナ、お疲れ様」
「レオ君、ナナはどうだった?」
「三日間は魔力循環を行いますが、ナナさんはいきなり僕とシロちゃんの魔力の違いを当てたんです。ナナさんは、凄い魔法使いになりますよ」
「あの、レオ君、ほめ過ぎですわ……」
僕が思わず一生懸命にナナさんの事を褒めると、ナナさんは顔を赤くして俯いちゃった。
でも、ナナさんに魔法の才能があるのは本当の事だもんね。
「ナナちゃん、すごーい!」
「あの黒髪の魔術師に褒められるって、凄いよね」
「二人とも大げさだよ。でも、頑張って魔法を覚えるわ」
ユマさんもハナさんも、ナナさんを囲んでいます。
さあ、これからは剣術の練習ですね。
僕は魔力剣の発動を兼ねて、型をやってみます。
ぶおん。
「せい、はあ、えい!」
僕は木剣でやっている型を、魔法剣でやってみます。
まだ魔法剣を発動した状態じゃ素早く動けないので、ゆっくり確実に型をやっていきます。
何故かシロちゃんも木の棒を持って僕の型のマネをしているけど、中々上手く出来ているね。
「ふう、あれ? どうしましたか?」
「「「……」」」
僕が型の練習を終えると、何故かナナさん達が僕を見て固まっていました。
うーん、何かやっちゃったのかな?
「うん、やっぱりレオ君はレオ君だったね」
「はい、ゆっくりした動きなのに凄い迫力でした」
「流石は黒髪の魔術師です。魔法剣を発動させて型をするとは」
えー!
特に、難しい事をやったつもりはなかったんだけどなあ。
よく見ると、宿の裏庭で一緒に訓練をしている人も僕を見ていました。
すると、ユリアさんとイリアさんも、ちょっと呆れ顔で僕に話しかけてきました。
「そもそも、魔法剣を発動する剣士なんて聞いたことがないのよ。だから、皆凄いと思ったのよ」
「何回か見ているけど、レオ君は色々な人の良い所を真似するのが上手だね。だから、どんどんと上手くなってるのよ」
うーん、真似が上手ってのは前にも言われたよね。
僕の周りには良いお手本がいっぱいいるから、知らずの内に真似ていたのかもね。
この後も少し動いて、今日の朝の訓練は終わりです。
皆で宿の食堂に移動して、フルールさんの作ってくれた朝食を食べます。
「レオ君は、この後は別荘に行ってお嬢様の様子を見に行くんだよね?」
「はい、まだ回復したばっかりだから、暫く様子を見に行こうと思います。その後は、薬草を採ってポーション作りをする予定です」
「レオ君らしいね。気を付けて行くんだよ。私達は、予定通り別荘関連の依頼を受けに行ってくるわ」
このコバルトブルーレイクの街には一般人も利用できる別荘があって、ユリアさんとイリアさんはそこでお手伝いをするんだって。
ナナさん達も実質初めての依頼だから、頑張らないとね。
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