57 / 584
第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百五十二話 闇魔法を馬鹿にした初心者冒険者
しおりを挟む
「レオ君、お待たせ」
「いえ、僕もポーション作っていましたから」
「レオ君は真面目だね。ここ数日大変な事が続いていたから、ゆっくりと休んで良かったのよ」
ちょっと苦笑しながら、イリアさんが話してくれました。
僕は暇になると、何かをしたくなっちゃうんだよね。
「でも、早速ポーションを作ってくれて助かったわ。少しでもポーションがあると、怪我をした人の為になるわ」
ギルドマスターも初心者向け講習に参加していたみたいで、ニコリとしながら僕に話しかけてきました。
「皆さんはどうでしたか?」
「皆、凄い才能を持っているわよ。ユマちゃんは剣士、ハナちゃんは槍で、ナナちゃんは何と闇魔法の適性があったのよ」
おー、凄いです。
特に魔法使いは本当に少ないし、ナナさんの頭の良さももしかしたら魔法が使える恩恵なのかもね。
「でも、闇魔法って聞くと何だか怖いイメージがあるわ」
ナナさんの表情はちょっと暗かったけど、確かに闇魔法は嫌なイメージがある魔法もあるよね。
でも、闇魔法も使いこなせばとっても有効なんだよ。
「ははは、闇魔法なんて陰険なお前にぴったりだな」
「そうだな。それに、どうせ魔法使いなんて大した事ないしな。ははは!」
むっ、突然若い男性二人組が突然僕達に絡んできたよ。
ナナさん達と一緒に出てきたからこの二人組みも初心者なのに、何でこんなにも偉そうなの?
僕もカチンとなっちゃったよ。
シロちゃんもプンプンで、僕の頭の上に触手をフリフリして抗議しているよ。
「むー。僕も魔法使いだけど、そんな言い方はないですよ!」
「ははは、スライムをテイムしているガキが何を言っているんだが」
「ガキは家に帰って遊んでな。がはは!」
「むー!」
何だろう、この勘違いをしている二人組は。
すると、ギルドマスターがある提案をしてきました。
「なら、さっきの訓練場でこの子と対戦してみると良いわ」
「ふん、ギッタギタにしてやるぞ!」
「死んでも知らないぞ!」
ギルドマスターが僕にウインクをしていたけど、もしかしたらこの二人組は問題児なのかもしれないね。
そう思うと、僕もちょっと気持ちが落ち着いたよ。
そして、皆と一緒に冒険者ギルド内にある訓練場に向かいます。
ぞろぞろぞろ。
「な、何だか人がいっぱいついてきますよ」
「ふふ、中々面白い事になってきたわね。きっと、ついてくる人はレオ君の実力を知っているのよ」
ちょうどお昼前で、ギルド内には沢山の冒険者が昼食を食べに集まっていました。
中には、料理を片手についてくる人もいます。
よく見ると、コバルトブルーレイクの街まで一緒だった冒険者の姿もあるよ。
もはや観戦する気満々なんだね。
「公正を期する為に、私が審判を務めるわ。レオ君はシロちゃんとタッグね。では、準備を」
「はい」
「けっ、結局ガキとスライムが相手か。気が抜けるな」
「そうだな。さっさと終わらせて、飯にするか」
二人組は余裕綽々だけど、僕はそう簡単に終わらせる気はないよ。
という事で、僕も準備を完了させました。
「では、試合始め!」
「うら! がっ?」
「な、なんだこれは? 動けないぞ?」
僕は、絶対に二人組が僕とシロちゃんに向かって突っ込んで来ると思ったので、ダークバインドで二人組を背中合わせで縛り付けます。
二人組は訳も分からずにいて、ペタンと尻もちをついてしまいました。
「ナナさんの為に、今日は闇魔法を使って戦います。闇魔法もいっぱい凄い魔法があるんですよ」
僕は観客席にいるナナさんにニコリとしてから、ジタバタしている二人組の拘束を解きます。
バインド系はどの属性でも使えるし、汎用性もとっても良いですよね。
次は、別の補助魔法です。
ブォーン。
「な、なんだ? 目が見えないぞ!」
「何がどうなっている!」
今度はブラインドで、相手の視力を一時的に奪います。
うーん、何も見えなくて赤ちゃんみたいな動きをしているよ。
「本当はブラックアウトという視力だけじゃなくて声と耳も使えなくする魔法があるんですけど、僕はまだ使えないんですよね」
僕は使えない魔法も沢山あるから、もっと訓練しないとね。
では、またまた別の魔法です。
先ずは、ブラインドを解いてっと。
カキーン。
「おい、今度は閉じ込めたのかよ!」
「ここから出せ!」
ダークバインドの上位魔法の、ダークケージです。
小さな檻を作って、相手を拘束します。
ダークバインドよりも、多くの対象物を拘束できます。
まだまだいくよー!
今度はダークケージを出したままで、やってみます。
もわーん。
「今度は真っ黒な霧かよ」
「また、何も見えないぞ」
ダークケージの中を、今度はダークミストで覆います。
全く見えないのは、とっても怖いですよね。
取り敢えず、補助魔法はこのくらいにしておきます。
シューン。
「「はあ、はあ、はあ……」」
補助魔法を使っただけなのに、二人とも叫んだりしていたからとっても疲れているよ。
じゃあ、今度は攻撃魔法です。
シューン、ヒュンヒュン。
「「うげー!」」
ずさー。
「勿論、ダークバレットやダークアローにダークカッターみたいな、闇系の攻撃魔法もあります。結構、威力もありますよ。ブラックホールっていう魔法もあるみたいですけど、まだ僕には使えないです」
二人とも、僕が放ったダークバレットをモロにみぞおちに食らって吹っ飛んでいきました。
ブラックホールは強力な吸引力で相手を引き寄せて圧力で粉々にする、とんでもない魔法だよ。
「う、うげー」
「こ、殺す、殺してやる」
景気よく吹っ飛んだ二人は、嘔吐をしながらもナイフを手に殺気を出してきました。
でも、足はガクガクブルブルとしているし手も震えているし、二人とも満身創痍って感じだね。
「いえ、僕もポーション作っていましたから」
「レオ君は真面目だね。ここ数日大変な事が続いていたから、ゆっくりと休んで良かったのよ」
ちょっと苦笑しながら、イリアさんが話してくれました。
僕は暇になると、何かをしたくなっちゃうんだよね。
「でも、早速ポーションを作ってくれて助かったわ。少しでもポーションがあると、怪我をした人の為になるわ」
ギルドマスターも初心者向け講習に参加していたみたいで、ニコリとしながら僕に話しかけてきました。
「皆さんはどうでしたか?」
「皆、凄い才能を持っているわよ。ユマちゃんは剣士、ハナちゃんは槍で、ナナちゃんは何と闇魔法の適性があったのよ」
おー、凄いです。
特に魔法使いは本当に少ないし、ナナさんの頭の良さももしかしたら魔法が使える恩恵なのかもね。
「でも、闇魔法って聞くと何だか怖いイメージがあるわ」
ナナさんの表情はちょっと暗かったけど、確かに闇魔法は嫌なイメージがある魔法もあるよね。
でも、闇魔法も使いこなせばとっても有効なんだよ。
「ははは、闇魔法なんて陰険なお前にぴったりだな」
「そうだな。それに、どうせ魔法使いなんて大した事ないしな。ははは!」
むっ、突然若い男性二人組が突然僕達に絡んできたよ。
ナナさん達と一緒に出てきたからこの二人組みも初心者なのに、何でこんなにも偉そうなの?
僕もカチンとなっちゃったよ。
シロちゃんもプンプンで、僕の頭の上に触手をフリフリして抗議しているよ。
「むー。僕も魔法使いだけど、そんな言い方はないですよ!」
「ははは、スライムをテイムしているガキが何を言っているんだが」
「ガキは家に帰って遊んでな。がはは!」
「むー!」
何だろう、この勘違いをしている二人組は。
すると、ギルドマスターがある提案をしてきました。
「なら、さっきの訓練場でこの子と対戦してみると良いわ」
「ふん、ギッタギタにしてやるぞ!」
「死んでも知らないぞ!」
ギルドマスターが僕にウインクをしていたけど、もしかしたらこの二人組は問題児なのかもしれないね。
そう思うと、僕もちょっと気持ちが落ち着いたよ。
そして、皆と一緒に冒険者ギルド内にある訓練場に向かいます。
ぞろぞろぞろ。
「な、何だか人がいっぱいついてきますよ」
「ふふ、中々面白い事になってきたわね。きっと、ついてくる人はレオ君の実力を知っているのよ」
ちょうどお昼前で、ギルド内には沢山の冒険者が昼食を食べに集まっていました。
中には、料理を片手についてくる人もいます。
よく見ると、コバルトブルーレイクの街まで一緒だった冒険者の姿もあるよ。
もはや観戦する気満々なんだね。
「公正を期する為に、私が審判を務めるわ。レオ君はシロちゃんとタッグね。では、準備を」
「はい」
「けっ、結局ガキとスライムが相手か。気が抜けるな」
「そうだな。さっさと終わらせて、飯にするか」
二人組は余裕綽々だけど、僕はそう簡単に終わらせる気はないよ。
という事で、僕も準備を完了させました。
「では、試合始め!」
「うら! がっ?」
「な、なんだこれは? 動けないぞ?」
僕は、絶対に二人組が僕とシロちゃんに向かって突っ込んで来ると思ったので、ダークバインドで二人組を背中合わせで縛り付けます。
二人組は訳も分からずにいて、ペタンと尻もちをついてしまいました。
「ナナさんの為に、今日は闇魔法を使って戦います。闇魔法もいっぱい凄い魔法があるんですよ」
僕は観客席にいるナナさんにニコリとしてから、ジタバタしている二人組の拘束を解きます。
バインド系はどの属性でも使えるし、汎用性もとっても良いですよね。
次は、別の補助魔法です。
ブォーン。
「な、なんだ? 目が見えないぞ!」
「何がどうなっている!」
今度はブラインドで、相手の視力を一時的に奪います。
うーん、何も見えなくて赤ちゃんみたいな動きをしているよ。
「本当はブラックアウトという視力だけじゃなくて声と耳も使えなくする魔法があるんですけど、僕はまだ使えないんですよね」
僕は使えない魔法も沢山あるから、もっと訓練しないとね。
では、またまた別の魔法です。
先ずは、ブラインドを解いてっと。
カキーン。
「おい、今度は閉じ込めたのかよ!」
「ここから出せ!」
ダークバインドの上位魔法の、ダークケージです。
小さな檻を作って、相手を拘束します。
ダークバインドよりも、多くの対象物を拘束できます。
まだまだいくよー!
今度はダークケージを出したままで、やってみます。
もわーん。
「今度は真っ黒な霧かよ」
「また、何も見えないぞ」
ダークケージの中を、今度はダークミストで覆います。
全く見えないのは、とっても怖いですよね。
取り敢えず、補助魔法はこのくらいにしておきます。
シューン。
「「はあ、はあ、はあ……」」
補助魔法を使っただけなのに、二人とも叫んだりしていたからとっても疲れているよ。
じゃあ、今度は攻撃魔法です。
シューン、ヒュンヒュン。
「「うげー!」」
ずさー。
「勿論、ダークバレットやダークアローにダークカッターみたいな、闇系の攻撃魔法もあります。結構、威力もありますよ。ブラックホールっていう魔法もあるみたいですけど、まだ僕には使えないです」
二人とも、僕が放ったダークバレットをモロにみぞおちに食らって吹っ飛んでいきました。
ブラックホールは強力な吸引力で相手を引き寄せて圧力で粉々にする、とんでもない魔法だよ。
「う、うげー」
「こ、殺す、殺してやる」
景気よく吹っ飛んだ二人は、嘔吐をしながらもナイフを手に殺気を出してきました。
でも、足はガクガクブルブルとしているし手も震えているし、二人とも満身創痍って感じだね。
930
お気に入りに追加
5,426
あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」


聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※2025年2月中旬にアルファポリス様より第四巻が刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。