40 / 585
第三章 コバルトブルーレイク直轄領
第百三十五話 守備隊から冒険者への依頼
しおりを挟む
「疲れている所、申し訳ない。守備隊から冒険者に依頼がある」
僕達の他にも冒険者が集まった所で、守備隊の人が話し始めました。
守備隊との話は、そのまま冒険者ギルドで行います。
「ほぼ間違いなく、ゴブリンの巣がある事が確認された。しかも、場所はこの村から馬車で数分の所にあった」
えー!
村からそんなに近い所に、ゴブリンの巣があったんだ。
これには、集まった冒険者も思わずビックリです。
「このままでは、コバルトブルーレイクに向かうにせよアマード子爵領に向かうにせよ、大量のゴブリンが襲ってくる危険性がかなり高い。そこで、ここにいる戦力でゴブリンの巣を駆逐する事になった。国からの正式な命令書も発行された」
集まった人は、マジかよーって声を上げています。
でも、話をしている人は残念そうな表情をしながらも、一枚の紙を僕達に見せていました。
前にセルカーク直轄領で守備隊長さんが王都に魔導具を使って連絡をしていたけど、今回も同じなのかもしれないね。
命令書がある事は、即ち強制参加を意味するらしいです。
「幸いな事に、あの黒髪の魔導師がここにいる。治療の手立てはあるとみて良いだろう」
「「「おおー!」」」
うう、色んな人の視線が僕に集まっています。
でも、怪我人が出たら頑張って治療しないと。
僕はシロちゃんと共に、ふんすってやる気をみせたよ。
「ちょっと質問だ。それは、レオを森の中に連れて行くという事か? まだ幼い子どもに、森の中を歩かせるのはかなり危険じゃないか?」
「基本的に、レオ君には村で待機して貰う。治療の手を失うリスクの方が、我々にとっては痛いからな」
冒険者の人が質問してくれたけど、確かに僕はまだ小さいから森の中を歩くのは大変ですね。
皆には申し訳ないけど、僕は村で待機させて貰おう。
他の人も、うんうんと納得してくれたよ。
「詳しい事は、明日朝説明する。今日はゆっくりと休んでくれ」
守備隊との話は、これで終わりです。
僕達も今夜泊まる宿に行って、しっかりと休む事にしました。
「なんか、大変な事になっちゃいましたね」
「とはいえ、ゴブリンの巣ができるのは珍しい事ではない。今年の冬は暖かかったから、エサに困らなかったんだな」
「後は、どの規模の巣があるかだ。今日だけでゴブリンを百匹は倒したから、五百は最低でもいるだろう」
宿にある食堂で夕食を食べながら、皆で話し合います。
五百匹もゴブリンがいるなんて、とっても大変な事だね。
ゴブリンを討伐するには、沢山の人の力が必要になるね。
「何れにせよ、明日の朝が勝負よ。今日も沢山動いたから、ゆっくりと休まないとね」
「一日位予定がずれるのは、旅をすれば良くある事よ。焦らないで、眼の前の事に対処しましょうね」
ユリアさんとイリアさんがしめて、夕食は終わりました。
因みに、冒険者もお酒は二杯で止めていました。
「無事にゴブリンの巣の討伐が終われば良いですね」
「レオ君頼みの戦いにはしたくないけど、どうしてもレオ君がキーポイントになるわ」
「私達も、出来るだけレオ君に無理をさせない様にするわ」
ベッドに入りながら、僕はユリアさんとイリアさんとお話をしました。
今までに無い危機が迫っているのもあるから、ちょっと緊張しちゃうね。
でも、日中魔法を沢山使ったからか、僕はあっという間に眠くなっちゃいました。
いつもよりちょっと早いけど、僕は夢の中へと行きました。
僕達の他にも冒険者が集まった所で、守備隊の人が話し始めました。
守備隊との話は、そのまま冒険者ギルドで行います。
「ほぼ間違いなく、ゴブリンの巣がある事が確認された。しかも、場所はこの村から馬車で数分の所にあった」
えー!
村からそんなに近い所に、ゴブリンの巣があったんだ。
これには、集まった冒険者も思わずビックリです。
「このままでは、コバルトブルーレイクに向かうにせよアマード子爵領に向かうにせよ、大量のゴブリンが襲ってくる危険性がかなり高い。そこで、ここにいる戦力でゴブリンの巣を駆逐する事になった。国からの正式な命令書も発行された」
集まった人は、マジかよーって声を上げています。
でも、話をしている人は残念そうな表情をしながらも、一枚の紙を僕達に見せていました。
前にセルカーク直轄領で守備隊長さんが王都に魔導具を使って連絡をしていたけど、今回も同じなのかもしれないね。
命令書がある事は、即ち強制参加を意味するらしいです。
「幸いな事に、あの黒髪の魔導師がここにいる。治療の手立てはあるとみて良いだろう」
「「「おおー!」」」
うう、色んな人の視線が僕に集まっています。
でも、怪我人が出たら頑張って治療しないと。
僕はシロちゃんと共に、ふんすってやる気をみせたよ。
「ちょっと質問だ。それは、レオを森の中に連れて行くという事か? まだ幼い子どもに、森の中を歩かせるのはかなり危険じゃないか?」
「基本的に、レオ君には村で待機して貰う。治療の手を失うリスクの方が、我々にとっては痛いからな」
冒険者の人が質問してくれたけど、確かに僕はまだ小さいから森の中を歩くのは大変ですね。
皆には申し訳ないけど、僕は村で待機させて貰おう。
他の人も、うんうんと納得してくれたよ。
「詳しい事は、明日朝説明する。今日はゆっくりと休んでくれ」
守備隊との話は、これで終わりです。
僕達も今夜泊まる宿に行って、しっかりと休む事にしました。
「なんか、大変な事になっちゃいましたね」
「とはいえ、ゴブリンの巣ができるのは珍しい事ではない。今年の冬は暖かかったから、エサに困らなかったんだな」
「後は、どの規模の巣があるかだ。今日だけでゴブリンを百匹は倒したから、五百は最低でもいるだろう」
宿にある食堂で夕食を食べながら、皆で話し合います。
五百匹もゴブリンがいるなんて、とっても大変な事だね。
ゴブリンを討伐するには、沢山の人の力が必要になるね。
「何れにせよ、明日の朝が勝負よ。今日も沢山動いたから、ゆっくりと休まないとね」
「一日位予定がずれるのは、旅をすれば良くある事よ。焦らないで、眼の前の事に対処しましょうね」
ユリアさんとイリアさんがしめて、夕食は終わりました。
因みに、冒険者もお酒は二杯で止めていました。
「無事にゴブリンの巣の討伐が終われば良いですね」
「レオ君頼みの戦いにはしたくないけど、どうしてもレオ君がキーポイントになるわ」
「私達も、出来るだけレオ君に無理をさせない様にするわ」
ベッドに入りながら、僕はユリアさんとイリアさんとお話をしました。
今までに無い危機が迫っているのもあるから、ちょっと緊張しちゃうね。
でも、日中魔法を沢山使ったからか、僕はあっという間に眠くなっちゃいました。
いつもよりちょっと早いけど、僕は夢の中へと行きました。
867
お気に入りに追加
5,426
あなたにおすすめの小説

【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。

無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。