8 / 21
第一章 新人冒険者
第八話 イケメンと美人な冒険者
しおりを挟む
冒険者ランクはないけど、指名依頼を受けれるか受けれないかもしくは制限依頼を受けれるか受けれないかがある意味のランクになっているのだろう。
ひたすら薬草を採っている人もいそうだし、護衛や討伐専門もいるかもしれない。
冒険者の中でも、専門性はかなりありそうだ。
「続いては、魔法使い用の冊子だね。ペラペラ、うーん、魔法の訓練方法はグミちゃんに教えて貰った方が良さそうだね」
残念ながら、魔法使い用の冊子に書かれていた訓練方法は、全てグミちゃんに教えて貰ったものばかりでした。
こればっかりは、どうしようもないね。
グミちゃんが任せろと触手で胸を叩いていたから、グミちゃん先生にしっかりと教わろう。
「でも、冊子に魔法の種類が細かく書いてあるのはとても助かるね」
魔法使い用の冊子によると、私が使える魔法は、聖魔法を筆頭に幾つかの無属性魔法と身体能力強化魔法だった。
グミちゃんも、これで間違いないと言ってくれている。
因みに、グミちゃんは風魔法を中心に、無属性魔法と身体能力強化魔法が使えるそうです。
私と被っている魔法もあるそうなので、グミちゃんに教えて貰いましょう。
ふう、取り敢えずはこんなもんかな。
「いつの間にか、人が沢山入ってきたね。テーブルが殆ど埋まっているよ」
二つの冊子を魔法袋に入れて辺りを見回したタイミングで、シスターさんが申し訳なさそうに私に話してきた。
「申し訳ないのですが、相席をお願いしても良いですか?」
「えっと、受付にいる若い男女ですよね。大丈夫です」
「ありがとうございます。それでは、席にお二人をお連れしますね」
相席が暑苦しいゴリゴリマッチョの男性だったら相席を断るかもしれないけど、受付にいたのは美男美女だった。
しかも、とても感じの良さそうな人だと何となく思った。
そして、シスターさんが美男美女を私が座っている席に連れてきた。
「お嬢さん、いきなり相席になってすまんな」
「あら、スライムのお友達もいたのね。急にごめんなさいね」
「いえ、私も一人だったので話し相手が出来て嬉しいです」
目の前に座った美男美女は、とても爽やかな人だった。
金髪をスポーツ刈りにしたとてもイケメンな男性に、綺麗な青のロングヘアで胸の大きい女性だった。
私が感じた勘は間違いじゃなく、今は十二歳の私にも丁寧に接してくれた。
顔やスタイルだけでなく、心も良い人だね。
「俺はジェフで、連れがアクアだ。二人でコンビを組んで、冒険者活動をしている」
「あっ、お二人とも冒険者さんなんですね。私はマイで、このスライムはグミちゃんです。私は、さっき冒険者登録したばっかりなんです」
何となく冒険者かなと思ったけど、やっぱり二人は冒険者だった。
二人とも、とっても強そうな気配がしているね。
「マイちゃんは、とても丁寧な喋り方が出来るのね。それに、熱心に冊子を読んでいたわね」
「この後初心者冒険者向けの講座に参加するので、その前に冊子に目を通そうと思っていました。できる事はやっておいた方が良いと思ってまして」
「いい心がけだ。一度も冊子を読まない冒険者もいるが、大抵まともな奴じゃない。マイみたいにキチンとした者ほど、依頼の成功率は高いぞ」
「予習をするのは、今後の事を考えるととても良い事よ。依頼を受ける時に、調べるという癖がつくわ」
おお、やっぱりジェフさんとアクアさんはとっても良い人だ。
初対面の私にも、色々なアドバイスをしてくれた。
グミちゃんも、二人の話を聞いてふむふむと頷いているよ。
「マイの戦闘職種は何だ? その姿を見ると、格闘タイプに見えるが」
「えっと、実は聖魔法を中心とした魔法使いです。でも、格闘技もできます。その、まだ魔法使いとしてはひよっこですけど」
「格闘タイプ兼魔法使いか。中々面白い組み合わせだな」
「冒険者登録した時に、魔法の才能が見つかったのね。魔法使いだけでなく他の戦闘もこなせるから、鍛えればかなり良い冒険者になれるわ」
ジェフさんとアクアさんは、私の戦闘タイプを聞いてもキチンと色々と答えてくれた。
正確には聖魔法は冒険者登録する前から使えるって分かっていたけど、あの大失敗を見れば魔法が使えないのも当然です。
「因みに、ジェフさんとアクアさんはどんな戦闘タイプなんですか?」
「俺もアクアも剣士タイプだ。扱う剣の種類は違うがな。俺がショートソードで、アクアがダガーの二刀流だ」
「後衛職がいないけど、お互いが連携してやっているわ。マイちゃんは一人で、前衛も後衛もできるわね」
料理が運ばれる間、私はジェフさんとアクアさんから色々な事を教えて貰いました。
戦闘タイプはもちろんのこと、冒険者としての心得や注意するべき事まで多岐にわたりました。
そして、昼食を食べながらその理由を教えてくれました。
「実はな、午後の初心者冒険者向けの講座の講師をやるんだよ。子どもから大人まで、それこそ面倒くさい自信過剰な奴もいるがマイみたいな真面目なのがいて助かったよ」
「普通の人だったら、真面目な人がいたら私もちゃんとやらないとって思うのよ。まあ、そんな事なんて関係ないって思う人もいるのは事実よ」
「色々と教えてくれて、本当にありがとうございます。私も自分勝手な人には注意します」
ジェフさんとアクアさんが講師をしてくれるなら、私もグミちゃんもとっても安心です。
こうして、新しく出会った冒険者と楽しくお喋りをしながら昼食を堪能しました。
あっ、パスタはとても美味しくて、この世界の食事に希望を持ちました。
ひたすら薬草を採っている人もいそうだし、護衛や討伐専門もいるかもしれない。
冒険者の中でも、専門性はかなりありそうだ。
「続いては、魔法使い用の冊子だね。ペラペラ、うーん、魔法の訓練方法はグミちゃんに教えて貰った方が良さそうだね」
残念ながら、魔法使い用の冊子に書かれていた訓練方法は、全てグミちゃんに教えて貰ったものばかりでした。
こればっかりは、どうしようもないね。
グミちゃんが任せろと触手で胸を叩いていたから、グミちゃん先生にしっかりと教わろう。
「でも、冊子に魔法の種類が細かく書いてあるのはとても助かるね」
魔法使い用の冊子によると、私が使える魔法は、聖魔法を筆頭に幾つかの無属性魔法と身体能力強化魔法だった。
グミちゃんも、これで間違いないと言ってくれている。
因みに、グミちゃんは風魔法を中心に、無属性魔法と身体能力強化魔法が使えるそうです。
私と被っている魔法もあるそうなので、グミちゃんに教えて貰いましょう。
ふう、取り敢えずはこんなもんかな。
「いつの間にか、人が沢山入ってきたね。テーブルが殆ど埋まっているよ」
二つの冊子を魔法袋に入れて辺りを見回したタイミングで、シスターさんが申し訳なさそうに私に話してきた。
「申し訳ないのですが、相席をお願いしても良いですか?」
「えっと、受付にいる若い男女ですよね。大丈夫です」
「ありがとうございます。それでは、席にお二人をお連れしますね」
相席が暑苦しいゴリゴリマッチョの男性だったら相席を断るかもしれないけど、受付にいたのは美男美女だった。
しかも、とても感じの良さそうな人だと何となく思った。
そして、シスターさんが美男美女を私が座っている席に連れてきた。
「お嬢さん、いきなり相席になってすまんな」
「あら、スライムのお友達もいたのね。急にごめんなさいね」
「いえ、私も一人だったので話し相手が出来て嬉しいです」
目の前に座った美男美女は、とても爽やかな人だった。
金髪をスポーツ刈りにしたとてもイケメンな男性に、綺麗な青のロングヘアで胸の大きい女性だった。
私が感じた勘は間違いじゃなく、今は十二歳の私にも丁寧に接してくれた。
顔やスタイルだけでなく、心も良い人だね。
「俺はジェフで、連れがアクアだ。二人でコンビを組んで、冒険者活動をしている」
「あっ、お二人とも冒険者さんなんですね。私はマイで、このスライムはグミちゃんです。私は、さっき冒険者登録したばっかりなんです」
何となく冒険者かなと思ったけど、やっぱり二人は冒険者だった。
二人とも、とっても強そうな気配がしているね。
「マイちゃんは、とても丁寧な喋り方が出来るのね。それに、熱心に冊子を読んでいたわね」
「この後初心者冒険者向けの講座に参加するので、その前に冊子に目を通そうと思っていました。できる事はやっておいた方が良いと思ってまして」
「いい心がけだ。一度も冊子を読まない冒険者もいるが、大抵まともな奴じゃない。マイみたいにキチンとした者ほど、依頼の成功率は高いぞ」
「予習をするのは、今後の事を考えるととても良い事よ。依頼を受ける時に、調べるという癖がつくわ」
おお、やっぱりジェフさんとアクアさんはとっても良い人だ。
初対面の私にも、色々なアドバイスをしてくれた。
グミちゃんも、二人の話を聞いてふむふむと頷いているよ。
「マイの戦闘職種は何だ? その姿を見ると、格闘タイプに見えるが」
「えっと、実は聖魔法を中心とした魔法使いです。でも、格闘技もできます。その、まだ魔法使いとしてはひよっこですけど」
「格闘タイプ兼魔法使いか。中々面白い組み合わせだな」
「冒険者登録した時に、魔法の才能が見つかったのね。魔法使いだけでなく他の戦闘もこなせるから、鍛えればかなり良い冒険者になれるわ」
ジェフさんとアクアさんは、私の戦闘タイプを聞いてもキチンと色々と答えてくれた。
正確には聖魔法は冒険者登録する前から使えるって分かっていたけど、あの大失敗を見れば魔法が使えないのも当然です。
「因みに、ジェフさんとアクアさんはどんな戦闘タイプなんですか?」
「俺もアクアも剣士タイプだ。扱う剣の種類は違うがな。俺がショートソードで、アクアがダガーの二刀流だ」
「後衛職がいないけど、お互いが連携してやっているわ。マイちゃんは一人で、前衛も後衛もできるわね」
料理が運ばれる間、私はジェフさんとアクアさんから色々な事を教えて貰いました。
戦闘タイプはもちろんのこと、冒険者としての心得や注意するべき事まで多岐にわたりました。
そして、昼食を食べながらその理由を教えてくれました。
「実はな、午後の初心者冒険者向けの講座の講師をやるんだよ。子どもから大人まで、それこそ面倒くさい自信過剰な奴もいるがマイみたいな真面目なのがいて助かったよ」
「普通の人だったら、真面目な人がいたら私もちゃんとやらないとって思うのよ。まあ、そんな事なんて関係ないって思う人もいるのは事実よ」
「色々と教えてくれて、本当にありがとうございます。私も自分勝手な人には注意します」
ジェフさんとアクアさんが講師をしてくれるなら、私もグミちゃんもとっても安心です。
こうして、新しく出会った冒険者と楽しくお喋りをしながら昼食を堪能しました。
あっ、パスタはとても美味しくて、この世界の食事に希望を持ちました。
76
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
錬金術師が不遇なのってお前らだけの常識じゃん。
いいたか
ファンタジー
小説家になろうにて130万PVを達成!
この世界『アレスディア』には天職と呼ばれる物がある。
戦闘に秀でていて他を寄せ付けない程の力を持つ剣士や戦士などの戦闘系の天職や、鑑定士や聖女など様々な助けを担ってくれる補助系の天職、様々な天職の中にはこの『アストレア王国』をはじめ、いくつもの国では不遇とされ虐げられてきた鍛冶師や錬金術師などと言った生産系天職がある。
これは、そんな『アストレア王国』で不遇な天職を賜ってしまった違う世界『地球』の前世の記憶を蘇らせてしまった一人の少年の物語である。
彼の行く先は天国か?それとも...?
誤字報告は訂正後削除させていただきます。ありがとうございます。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで連載中!
現在アルファポリス版は5話まで改稿中です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった
Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。
*ちょっとネタばれ
水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!!
*11月にHOTランキング一位獲得しました。
*なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。
*パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜
藤なごみ
ファンタジー
簡易説明
異世界転生した主人公が、仲間と共に難題に巻き込まれていき、頑張って解決していきます
詳細説明
ブラック企業に勤めているサトーは、仕事帰りにお酒を飲んで帰宅中に道端の段ボールに入っていた白い子犬と三毛の子猫を撫でていたところ、近くで事故を起こした車に突っ込まれてしまった
白い子犬と三毛の子猫は神の使いで、サトーは天界に行きそこから異世界に転生する事になった。
魂の輪廻転生から外れてしまった為の措置となる。
そして異世界に転生したその日の内に、サトーは悪徳貴族と闇組織の争いに巻き込まれる事に
果たしてサトーは、のんびりとした異世界ライフをする事が出来るのか
王道ファンタジーを目指して書いていきます
本作品は、作者が以前に投稿しました「【完結済】異世界転生したので、のんびり冒険したい!」のリメイク作品となります
登場人物やストーリーに変更が発生しております
20230205、「異世界に転生したので、ゆっくりのんびりしたい」から「異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた!」に題名を変更しました
小説家になろう様にも投稿しています
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる