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第十九章 結婚式騒動
第三百八十八話 結婚式を前倒しに
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「やっぱり結婚式が早まりそうだから、準備してだって」
「了解だよ。というか、早めに終わらせた方が良さそうだね」
「来賓が披露宴の料理を楽しみにしているのもあるけど、人神教国が何をしてくるか分からないからね」
「本当にアイツラは迷惑だよね」
教会に来賓を全て運んできて、控室にいるメンバーに結婚式が早まるのが確定したと伝えた。
事前に話をしていたので、エステル達も準備万端となっていた。
エステルだけでなく他の人も溜息をついている辺り、全員が人神教国の行動に呆れているみたいだ。
そのまま俺は結婚式会場となる教会堂の前に向かった。
扉の前には、今回の結婚式を仕切る枢機卿のパウロ様が待っていた。
「すみません、急に予定が早まってしまって」
「いえいえ、皆様準備万端ですし何も問題ありません」
「披露宴はともかくとして、何とか結婚式だけは無事に終えたいですね」
「そこは心配いりませんよ。聖女サトー様の結婚式ですから、誰も邪魔はできませんぞ」
枢機卿は全く心配していないのか、にこやかに笑って教会堂の中に入っていた。
何だか俺も少し気持ちが落ち着いたぞ。
そこに俺の後ろからミケ達がやってきた。
ミケ達はフラワーガールとフラワーボーイをやるので、天使みたいな服装をしていた。
この中にはルキアさんの結婚式で同じくフラワーガールとフラワーボーイをした子どもが混じっている。
「サトー様、子ども達に大役を任せて頂き有難う御座います」
「オリガとマリリさんの時はできなかったので、その分楽しんで貰えば良いですね」
子ども達の着付けをしていたルキアさんが話しかけてきた。
ルキアさんは安定期に入ったので、色々と動いているようだ。
「しかし、また人神教国ですか。何かあったら私も戦いますわ」
「いえいえ、妊婦さんが何を言っていますか。お腹の子を優先にして下さい」
ルキアさんも怒っているとはいえ、先ずは自分の体を大事にしてほしいよ。
わかったといってルキアさんも教会堂に入っていったけど、絶対に分かっていないだろうな。
「大丈夫だよ。ミケ達がルキアお姉ちゃんと赤ちゃんを守るよ!」
「是非そうしてくれ。ルキアさんは安定期に入ったとはいえ、安静にしてもらわないと」
ここは何かあった時は、ミケ達に頑張って貰わないと。
「只今より、結婚式を開始します」
おっと、中から声が聞こえてきた。
何だか急に忙しくなったから、緊張する暇もなかったな。
「了解だよ。というか、早めに終わらせた方が良さそうだね」
「来賓が披露宴の料理を楽しみにしているのもあるけど、人神教国が何をしてくるか分からないからね」
「本当にアイツラは迷惑だよね」
教会に来賓を全て運んできて、控室にいるメンバーに結婚式が早まるのが確定したと伝えた。
事前に話をしていたので、エステル達も準備万端となっていた。
エステルだけでなく他の人も溜息をついている辺り、全員が人神教国の行動に呆れているみたいだ。
そのまま俺は結婚式会場となる教会堂の前に向かった。
扉の前には、今回の結婚式を仕切る枢機卿のパウロ様が待っていた。
「すみません、急に予定が早まってしまって」
「いえいえ、皆様準備万端ですし何も問題ありません」
「披露宴はともかくとして、何とか結婚式だけは無事に終えたいですね」
「そこは心配いりませんよ。聖女サトー様の結婚式ですから、誰も邪魔はできませんぞ」
枢機卿は全く心配していないのか、にこやかに笑って教会堂の中に入っていた。
何だか俺も少し気持ちが落ち着いたぞ。
そこに俺の後ろからミケ達がやってきた。
ミケ達はフラワーガールとフラワーボーイをやるので、天使みたいな服装をしていた。
この中にはルキアさんの結婚式で同じくフラワーガールとフラワーボーイをした子どもが混じっている。
「サトー様、子ども達に大役を任せて頂き有難う御座います」
「オリガとマリリさんの時はできなかったので、その分楽しんで貰えば良いですね」
子ども達の着付けをしていたルキアさんが話しかけてきた。
ルキアさんは安定期に入ったので、色々と動いているようだ。
「しかし、また人神教国ですか。何かあったら私も戦いますわ」
「いえいえ、妊婦さんが何を言っていますか。お腹の子を優先にして下さい」
ルキアさんも怒っているとはいえ、先ずは自分の体を大事にしてほしいよ。
わかったといってルキアさんも教会堂に入っていったけど、絶対に分かっていないだろうな。
「大丈夫だよ。ミケ達がルキアお姉ちゃんと赤ちゃんを守るよ!」
「是非そうしてくれ。ルキアさんは安定期に入ったとはいえ、安静にしてもらわないと」
ここは何かあった時は、ミケ達に頑張って貰わないと。
「只今より、結婚式を開始します」
おっと、中から声が聞こえてきた。
何だか急に忙しくなったから、緊張する暇もなかったな。
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