381 / 394
第十九章 結婚式騒動
第三百八十一話 巡回の強化
しおりを挟む
今回のバスク子爵領の元人神教国の不審な動きを受け、王国のみならず帝国や公国でも警備の見直しと巡回の強化をする事になった。
勿論王国でも監視と巡回の強化をする事になったのだが、うちのメンバーもフル活用する事になった。
とはいえ、オリガとガルフにマリリさんとマルクは十日間の新婚旅行に行っている。
義理堅いオリガ達は新婚旅行を延期すると言って来たのだが、それはやめてもらった。
人に頼る組織であってはならないと、軍務卿からも説得してもらった。
サファイアとタコヤキも新婚旅行について行って、ドワーフ自治領の温泉街とサウスレイク侯爵領を回る予定だという。
ワープは誰が使うの? と思ったら、ドラコの母親のご厚意で赤龍便を使う事が出来た。
これなら何かあっても直ぐに王都に戻れる。
「それじゃあ、行ってくるね!」
「行ってきます」
「夕方には戻りますので」
「道中、気をつけてね」
とはいえ、うちからも助っ人を出す事になった。
いつも街の巡回を行っているミケに加えて、フェアとオリヴィエも今回の特別巡回部隊に入る事に。
更には竜人で手の空いている者も参加するという。
「ふざけた奴らがまた出てきたって?」
「商売の邪魔をしようかって魂胆かよ」
というか、また竜王妃様自ら参戦する事になった。
確かにドラコとルシアの母親にとっては元人神教国に自分たちの商売を邪魔された経緯もあるので、元人神教国の不審な行動は他人事ではないという。
帝国でも白竜、公国は海竜が中心となって警備に加わっている。
かなり強力な布陣で巡回を行う事になった。
巡回は意外な所でも行われる事になった。
「あ、ホワイトがやってきたよ」
「何も異常はないって」
「頑張って」
王城内はホワイトを中心として、スライム軍団の何匹かが様々な所を確認している。
真っ白のネズミでホワイトは分かりやすいと思うのだけど、念の為にホワイト用のマントを羽織っている。
定期的に執務室に報告しに来てくれるけど、今の所大きな問題は起きていない。
更に、大きな都市には他のスライム軍団が派遣されている。
「毎日ポツポツと捕まっていますね」
「人神教国の企みをを撃退した所が狙われている様だな」
対策会議も随時開かれていて、巡回情報が入ってくる。
過去に人神教国が活動した地域で特に残党が捕まっているという。
「どうもサトーの結婚式に多くの貴族が領地から離れるから、その隙を狙って襲撃を仕掛けるつもりだったらしいな」
「王都は警備が厳重になる分、その他の地域を狙ったという訳ですね」
「王都でも騒乱を引き起こすつもりだったらしいぞ。今更騒ぎを起こしても何もならんのに」
各地で多発的にゲリラ活動を行うつもりだったのかよ。
暫くは巡回を継続しないとならないな。
勿論王国でも監視と巡回の強化をする事になったのだが、うちのメンバーもフル活用する事になった。
とはいえ、オリガとガルフにマリリさんとマルクは十日間の新婚旅行に行っている。
義理堅いオリガ達は新婚旅行を延期すると言って来たのだが、それはやめてもらった。
人に頼る組織であってはならないと、軍務卿からも説得してもらった。
サファイアとタコヤキも新婚旅行について行って、ドワーフ自治領の温泉街とサウスレイク侯爵領を回る予定だという。
ワープは誰が使うの? と思ったら、ドラコの母親のご厚意で赤龍便を使う事が出来た。
これなら何かあっても直ぐに王都に戻れる。
「それじゃあ、行ってくるね!」
「行ってきます」
「夕方には戻りますので」
「道中、気をつけてね」
とはいえ、うちからも助っ人を出す事になった。
いつも街の巡回を行っているミケに加えて、フェアとオリヴィエも今回の特別巡回部隊に入る事に。
更には竜人で手の空いている者も参加するという。
「ふざけた奴らがまた出てきたって?」
「商売の邪魔をしようかって魂胆かよ」
というか、また竜王妃様自ら参戦する事になった。
確かにドラコとルシアの母親にとっては元人神教国に自分たちの商売を邪魔された経緯もあるので、元人神教国の不審な行動は他人事ではないという。
帝国でも白竜、公国は海竜が中心となって警備に加わっている。
かなり強力な布陣で巡回を行う事になった。
巡回は意外な所でも行われる事になった。
「あ、ホワイトがやってきたよ」
「何も異常はないって」
「頑張って」
王城内はホワイトを中心として、スライム軍団の何匹かが様々な所を確認している。
真っ白のネズミでホワイトは分かりやすいと思うのだけど、念の為にホワイト用のマントを羽織っている。
定期的に執務室に報告しに来てくれるけど、今の所大きな問題は起きていない。
更に、大きな都市には他のスライム軍団が派遣されている。
「毎日ポツポツと捕まっていますね」
「人神教国の企みをを撃退した所が狙われている様だな」
対策会議も随時開かれていて、巡回情報が入ってくる。
過去に人神教国が活動した地域で特に残党が捕まっているという。
「どうもサトーの結婚式に多くの貴族が領地から離れるから、その隙を狙って襲撃を仕掛けるつもりだったらしいな」
「王都は警備が厳重になる分、その他の地域を狙ったという訳ですね」
「王都でも騒乱を引き起こすつもりだったらしいぞ。今更騒ぎを起こしても何もならんのに」
各地で多発的にゲリラ活動を行うつもりだったのかよ。
暫くは巡回を継続しないとならないな。
43
お気に入りに追加
3,211
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜
藤なごみ
ファンタジー
簡易説明
異世界転生した主人公が、仲間と共に難題に巻き込まれていき、頑張って解決していきます
詳細説明
ブラック企業に勤めているサトーは、仕事帰りにお酒を飲んで帰宅中に道端の段ボールに入っていた白い子犬と三毛の子猫を撫でていたところ、近くで事故を起こした車に突っ込まれてしまった
白い子犬と三毛の子猫は神の使いで、サトーは天界に行きそこから異世界に転生する事になった。
魂の輪廻転生から外れてしまった為の措置となる。
そして異世界に転生したその日の内に、サトーは悪徳貴族と闇組織の争いに巻き込まれる事に
果たしてサトーは、のんびりとした異世界ライフをする事が出来るのか
王道ファンタジーを目指して書いていきます
本作品は、作者が以前に投稿しました「【完結済】異世界転生したので、のんびり冒険したい!」のリメイク作品となります
登場人物やストーリーに変更が発生しております
20230205、「異世界に転生したので、ゆっくりのんびりしたい」から「異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた!」に題名を変更しました
小説家になろう様にも投稿しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる