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第十八章 結婚式の話

第三百七十八話 オリガとマリリさんの結婚式の話

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「「「いってきまーす」」」
「気をつけてな」

 本格的に学園での授業が始まり、全員元気よく登校している。
 そして、何故かそれぞれの従魔も付き添って登校している。
 勿論、校舎内に入る前に引き返しているけど、ほぼドリーの従魔となっている五羽のサンダーホークは毎日一羽が学園に残っている事が多い。
 校庭の木の枝に止まっていて、お行儀よくしている。
 たまに教室の窓の側にいる時もあり、授業風景を見ているそうだ。

「大人しいですし、何も問題ないですよ」

 と、チナさん談。
 チナさんが可愛がっているバハムートが学園に行かないだけマシだとしておこう。

 さて、入園式が終わったらオリガとガルフに、マリリさんとマルクの結婚式が控えている。
 オリガとマリリさんが名誉爵位を貰ったので、貴族としての結婚式になった。
 とはいえ、元々予定していたバスク子爵領の教会で結婚式を行い披露宴はバスク子爵の屋敷というのは変わらない。
 基本的な参加者はバスク子爵の関係者だし、後は閣僚に軍の関係者が殆どだ。
 面倒くさい連中がいなくてとても楽だと、オリガは言っていた。
 
「結局、パレードはやらないんだな」
「やりませんよ。領主になった訳でもありませんし、第一恥ずかしいです」

 テリー様がバスク子爵領をパレードしないかと言ってきたのだが、マリリさんでも恥ずかしいとの事なので行わない事になった。
 とはいえ、披露宴で出される料理はタコヤキが気合を入れて作るらしく、かなり豪勢な物になる予定だ。
 既にウェディングドレスの準備も完了し、引き出物もバッチリ。
 後は当日を迎えるだけになっている。

「陛下と王妃様達も参加する事になっていますね」
「名誉爵位を頂いたので、参加するのに何も問題ないだろうと言っていましたよ」
「何もなくても、当人達は参加する気満々だと思いますよ」

 上位貴族の結婚式ならともかくとして、名誉爵位持ちの結婚式に王族が参加するのはどうかと思うけど、特に王妃様達は陛下を差し置いてでも最初から結婚式に参加するつもりでいた。
 閣僚も全員参加するし、軍の幹部も参加する。
 バルカス様にルキアさん達に加えてノースランド公爵にサザンレイク侯爵も参加するので、上位貴族の多くが参加する事になった。
 全員王国の防衛者の結婚式に参加する方が名誉だと言っているぞ。
 
「基本的にはアットホームな結婚式にしようと思います」
「うちは子どもも多いし妥当ですね」
「それにサトー様の結婚式は形式的な物になるので、あえてそうしようと思いました」
「ハハハ、王城で結婚式やることになったからな」

 俺達の結婚式は既に王城でやることが決まっている。
 最初は海外の来賓がくる為かと思ったけど、帝国と公国から嫁を迎えるのもあるためだ。
 エステルが王女という事実もあるけど、それはついでにしておこう。
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