369 / 394
第十八章 結婚式の話
第三百六十九話 探していたもの
しおりを挟む
「サトー、私達も行ってくるねー」
「ふふふ、奴らの首根っこを捕まえてやるぞ」
翌朝、リーフもシルもやる気満々でスラタロウと一緒に人神教国に向かっていった。
最近平和だったのでとっても暇をしていた馬も、物凄くやる気になっている。
お願いだから、怪しい人は生かしておいてね。
そんな事を思いつつ、俺は仕事に向かった。
「お兄ちゃん、これお願いね」
「はいはい、うーんこれは差し戻しの所に入れておいて。もう少し企画を練り直しだ」
「はーい」
ララから差し出された書類を処理しつつ、俺も黙々と書類をこなす。
ララとリリが書類を分別してくれるだけでも非常に助かる。
そう思いながら、昼食の時間になった。
「スラタロウ大丈夫かな……」
「スラタロウがやられる事はないよ」
「違うの、スラタロウがやりすぎないかなって」
「ああ、そっちね……」
ご飯を食べながらレイアにもスラタロウとかがやりすぎないか心配されていた。
と、ここで急にホワイトとリーフがやってきた。
「ふっふっふー、奴らの足がかりを見つけたのだぞー」
「リーフ、もう見つけたのかよ」
「あれだけのメンバーがいれば当然だよー」
リーフとホワイトがドヤ顔で胸を張っていた。
これには、一緒に食事をしていた宰相もびっくりしていた。
「して、首尾はどうなった?」
「奴らは夜に現れるから、もう罠を張ったよー。うふふ、奴らの驚いた顔を見るのがとても楽しみー」
「やりすぎないように、生捕りで頼むよ」
「勿論だよー」
そう言って、リーフとホワイトはニヒヒと笑いながら再び人神教国に向かった。
これは絶対に何かやらかしそうで、ちょっと怖いぞ。
そして翌朝、皆で朝食の準備をしていると、やりきったといった表情で従魔達が屋敷に帰ってきた。
「森の中から穴を掘って、地下から侵入していたよー」
「全ての箇所で待ち伏せていたら、奴らはかなり驚いた顔をしていたぞ」
ふふふといった感じで、リーフとシルがニヤニヤしていた。
既に捕まえた連中は、王都の軍の拘置所に送られているらしい。
「奴らの目的は、魔獣化の薬だったぞ」
「どうも魔獣化の薬には有効期限があるみたいー。だから、まだ有効期限のある薬を探していた様だよー」
「でも、確か人神教国の施設内の物って、徹底的に探して薬とかは処分したよね? エステルが燃やしていた記憶あるし」
「そうだよー。だから、残念無念だよー」
しかし、ここにきて人神教国の残党が急に活動し始めたのは少し気にかかるな。
軍に色々と調べてもらわないと。
「ふふふ、奴らの首根っこを捕まえてやるぞ」
翌朝、リーフもシルもやる気満々でスラタロウと一緒に人神教国に向かっていった。
最近平和だったのでとっても暇をしていた馬も、物凄くやる気になっている。
お願いだから、怪しい人は生かしておいてね。
そんな事を思いつつ、俺は仕事に向かった。
「お兄ちゃん、これお願いね」
「はいはい、うーんこれは差し戻しの所に入れておいて。もう少し企画を練り直しだ」
「はーい」
ララから差し出された書類を処理しつつ、俺も黙々と書類をこなす。
ララとリリが書類を分別してくれるだけでも非常に助かる。
そう思いながら、昼食の時間になった。
「スラタロウ大丈夫かな……」
「スラタロウがやられる事はないよ」
「違うの、スラタロウがやりすぎないかなって」
「ああ、そっちね……」
ご飯を食べながらレイアにもスラタロウとかがやりすぎないか心配されていた。
と、ここで急にホワイトとリーフがやってきた。
「ふっふっふー、奴らの足がかりを見つけたのだぞー」
「リーフ、もう見つけたのかよ」
「あれだけのメンバーがいれば当然だよー」
リーフとホワイトがドヤ顔で胸を張っていた。
これには、一緒に食事をしていた宰相もびっくりしていた。
「して、首尾はどうなった?」
「奴らは夜に現れるから、もう罠を張ったよー。うふふ、奴らの驚いた顔を見るのがとても楽しみー」
「やりすぎないように、生捕りで頼むよ」
「勿論だよー」
そう言って、リーフとホワイトはニヒヒと笑いながら再び人神教国に向かった。
これは絶対に何かやらかしそうで、ちょっと怖いぞ。
そして翌朝、皆で朝食の準備をしていると、やりきったといった表情で従魔達が屋敷に帰ってきた。
「森の中から穴を掘って、地下から侵入していたよー」
「全ての箇所で待ち伏せていたら、奴らはかなり驚いた顔をしていたぞ」
ふふふといった感じで、リーフとシルがニヤニヤしていた。
既に捕まえた連中は、王都の軍の拘置所に送られているらしい。
「奴らの目的は、魔獣化の薬だったぞ」
「どうも魔獣化の薬には有効期限があるみたいー。だから、まだ有効期限のある薬を探していた様だよー」
「でも、確か人神教国の施設内の物って、徹底的に探して薬とかは処分したよね? エステルが燃やしていた記憶あるし」
「そうだよー。だから、残念無念だよー」
しかし、ここにきて人神教国の残党が急に活動し始めたのは少し気にかかるな。
軍に色々と調べてもらわないと。
45
お気に入りに追加
3,211
あなたにおすすめの小説

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる