366 / 394
第十八章 結婚式の話
第三百六十六話 罰としての招待状作成
しおりを挟む
「それで、これがエステルへの罰か」
「はい、私達がチェックして問題無ければ王城に順次持っていきます」
「カリカリカリカリ……」
レポート提出の後、フローラ様からエステルにある課題を与えられた。
それは結婚式の招待状作成。
何百人という来賓になるので、招待状も数が多い。
それを一人で全員分を書く事が、今回の罰らしい。
「とはいえ、書く文章は決まっているのでひたすら書くだけです」
「エステル様は文字は綺麗ですから、その辺は問題ありません」
確かにエステルの書く文字は綺麗だ。
なので、書かれている招待状はとても良い出来だ。
「ちなみに、これっていつまで?」
「明後日のお昼までです。本当は明日までだったのですが、そこは温情で一日延ばされました」
「カリカリカリカリ……」
もはや無心で書いているのか、それともフローラ様の怒りが余程応えたのか、エステルは真面目に取り組んでいた。
「今日は絵本を読みましょうね」
「皆で図書室に行きましょうか」
「「「はーい」」」
「何を読もうかな?」
「僕はあの本がいい」
子ども達は、ソフィーとジュリエットと一緒に図書室で絵本タイム。
ソフィーとジュリエットには小さい兄弟がいるので、絵本を読ませるのがとても上手。
子ども達も一緒に絵本を読むのが楽しみなので、最近はソフィーとジュリエットと一緒にいることが増えている。
元気よく走りまわるのもいいけど、本を読ませるのもとても大切なのでとっても有難い。
途中からはマリリさんもチェックに入って、できあがった物はショコラが次々に王城に運んでいく。
今の所ダメ出しは出ていないので、どんどん運んできてと言われているという。
そして二日後のお昼前には無事に終了。
「終わった……もう書きたくない……」
食堂には、ここ数日レポートも含めてひたすら文章を書いていたエステルが燃え尽きていた。
スラタロウが目の前に大好物のお菓子を置いても、エステルに反応はない。
何だか口から魂が出ていそうな感じもするぞ。
「まあ、結婚式の事前準備でいずれはやらないといけませんでしたから」
「ソフィー様とジュリエット様の婚約も発表されたので、丁度良いかと」
リンとフローレンスもチェックとかをしていたので、流石に疲れてはいるようだ。
とはいえ、これは結婚式に向けての事前準備。
こういうのが多くなってくると、結婚式が近づいてきたと感じるな。
「はい、私達がチェックして問題無ければ王城に順次持っていきます」
「カリカリカリカリ……」
レポート提出の後、フローラ様からエステルにある課題を与えられた。
それは結婚式の招待状作成。
何百人という来賓になるので、招待状も数が多い。
それを一人で全員分を書く事が、今回の罰らしい。
「とはいえ、書く文章は決まっているのでひたすら書くだけです」
「エステル様は文字は綺麗ですから、その辺は問題ありません」
確かにエステルの書く文字は綺麗だ。
なので、書かれている招待状はとても良い出来だ。
「ちなみに、これっていつまで?」
「明後日のお昼までです。本当は明日までだったのですが、そこは温情で一日延ばされました」
「カリカリカリカリ……」
もはや無心で書いているのか、それともフローラ様の怒りが余程応えたのか、エステルは真面目に取り組んでいた。
「今日は絵本を読みましょうね」
「皆で図書室に行きましょうか」
「「「はーい」」」
「何を読もうかな?」
「僕はあの本がいい」
子ども達は、ソフィーとジュリエットと一緒に図書室で絵本タイム。
ソフィーとジュリエットには小さい兄弟がいるので、絵本を読ませるのがとても上手。
子ども達も一緒に絵本を読むのが楽しみなので、最近はソフィーとジュリエットと一緒にいることが増えている。
元気よく走りまわるのもいいけど、本を読ませるのもとても大切なのでとっても有難い。
途中からはマリリさんもチェックに入って、できあがった物はショコラが次々に王城に運んでいく。
今の所ダメ出しは出ていないので、どんどん運んできてと言われているという。
そして二日後のお昼前には無事に終了。
「終わった……もう書きたくない……」
食堂には、ここ数日レポートも含めてひたすら文章を書いていたエステルが燃え尽きていた。
スラタロウが目の前に大好物のお菓子を置いても、エステルに反応はない。
何だか口から魂が出ていそうな感じもするぞ。
「まあ、結婚式の事前準備でいずれはやらないといけませんでしたから」
「ソフィー様とジュリエット様の婚約も発表されたので、丁度良いかと」
リンとフローレンスもチェックとかをしていたので、流石に疲れてはいるようだ。
とはいえ、これは結婚式に向けての事前準備。
こういうのが多くなってくると、結婚式が近づいてきたと感じるな。
43
お気に入りに追加
3,218
あなたにおすすめの小説

最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!


【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる