異世界転生したので、のんびり冒険したい!

藤なごみ

文字の大きさ
上 下
338 / 394
第十六章 収穫祭

第三百三十八話 休憩タイム

しおりを挟む
 お昼の時間になったので一旦休憩に。
 ベスト四まで出揃ったので、試合の進捗は順調だ。
 懸念されていた波乱もないので、このままいけば決勝戦はシルク様とビューティーさんの組み合わせで確定だろう。

「おねえちゃん、この肉串美味しいよ!」
「サンドイッチも美味しい」
「サラダドッグも美味しいな」
「焼き鳥も美味」

 無事にアイス屋が完売したらしく、ミケ達はこちらにほくほく顔でやってきた。
 商品を売ったのが楽しかったらしく、良い経験になった様だ。
 街に繰り出して色々買ってきて、俺と一緒に食べていた。

 因みにフェアとオリヴィエは、いつの間にかスラタロウとバハムートの飴屋を手伝っている。
 ライリーも飴屋を手伝っているが、これはチナさんがライリーにとっても良い勉強になるという事で勧めていた。
 ルキアさんの屋敷で面倒をみている子どもも一緒になって参加をしているのだが、そこにケルベロスのクロも混じっていた。
 どうも屋敷にいる人達のオーラに完全にビビッてしまって、子ども達の護衛名目で飴屋の前にちょこんと座っていた。
 飛竜がいる所にケルベロスが追加いるので護衛レベルの凶悪度は増したが、大人しくしているので街の人の反応は上々だ。

「わざわざ招待頂き、ありがとうございます」
「リディアもあんなにはしゃいでいて、良い息抜きになっています」

 ソフィー皇女とジュリエット公女もいつの間にか来ていたが、どうもショコラが王妃様達の命を受けて連れてきたという。
 エステルやリンにフローレンスと混じって、街で買ってきた物を食べていた。
 オーウェン皇子とベラ皇女にリディア公女も、ウィリアム様とルーナちゃんと一緒にアイスを食べている。
 子ども同士、色々と会話が弾んでいる様だ。
 相変わらず、プリンはリディア公女の頭の上にゆらゆらと揺られている。

「はあ、酷い目にあったぞ」
「いや、完全に陛下の責任かと思いますよ」

 ようやく説教から解放された陛下もこちらに来たけど、流石に街で遊んでいた挙句にハイテンションでドアを思い切りあけて寝ていた赤ちゃんを起こしたんだ。
 そりゃ王妃様達から説教を受けて当然だと思うよ。

「これからの楽しみ前に開放されたので、そこは感謝しましょう」
「流石にそこは分かっているぞ。当分はここにいて大人しくする」
「ある意味、収穫祭のメインイベントですからね」
「これを見ないわけにはいかぬ。サトーの魔法障壁もあるし安全だ」

 そんな事を陛下と話をしていたら、王妃様達もこちらにやってきた。 

「そうですわね。目の前の通りにはスラタロウもいますし、万が一はないでしょう」
「というか、このレベルの猛者を相手にするとなると、一国の軍をつぎ込まないとなりませんね」
「それでもサトー達に勝てるか、疑問は残りますわ」

 いや、流石に物量で押し切られたら俺達でも勝てないぞ。
 そんな事を思っていると、王太子様もこちらにやってきた。
 さて、もうそろそろ後半戦の開始だ。
しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

『俺だけが知っている「隠しクラス」で無双した結果、女神に愛され続けた!』

ソコニ
ファンタジー
勇者パーティから「役立たず」として追放された冒険者レオン・グレイ。彼のクラスは「一般職」――この世界で最も弱く、平凡なクラスだった。 絶望の淵で彼が出会ったのは、青い髪を持つ美しき女神アステリア。彼女は驚くべき事実を告げる。 かつて「役立たず」と蔑まれた青年が、隠されたクラスの力で世界を救う英雄へと成長する物語。そして彼を導く女神の心には、ある特別な感情が芽生え始めていた……。 爽快バトル、秘められた世界の真実、そして禁断の恋。すべてが詰まった本格ファンタジー小説、ここに開幕!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...