253 / 394
第十二章 ルキアさんの結婚式
第二百五十三話 露店でお買い物
しおりを挟む
「「こんにちは!」」
「はい、いらっしゃいませ」
玄関ホールでオーウェン皇子とベラ皇女が元気よく挨拶をすると、中からルキアさんが出てきた。
二人を笑顔で出迎えている。
「ルキア様、この度は改めてのご招待に感謝致します」
「こちらこそ遠い所からいらして頂き、誠に有難うございます。お部屋を用意していますのでご案内しますわ」
ルキアさんは侍従に指示をして、三人を滞在する部屋に案内した。
どうもオーウェン皇子とベラ皇女は、街中に行くのが楽しみで仕方ないらしい。
滞在する部屋に向かいながら、ソフィー皇女に一生懸命に話をしている。
そんな様子を眺めながら、ルキアさんと応接室に入っていった。
「あら、早かったのね」
「王妃様、一体これは?」
「フラワーガールにフラワーボーイの衣装よ」
応接室に入ったら、先入りしていた王妃様達が子ども用のスーツとドレスを広げていた。
スーツもドレスも、結構な数があるぞ。
「これはまた、すごい数の衣装ですね」
「今回参加する小さい子が多いから、どうせなら、皆で結婚式を盛り上げようというわけ」
「確かに、思ったよりも小さい子が多いですね」
「ベールボーイとベールガールは、ルキアたっての希望で保護している子ども達がやることになっているわ」
「あの子達も少しずつ働いてくれていますが、私にとっては家族同然なので」
「ルキアさんは保護した子も家族の様に大事にしてきますから、丁度良い役割ですね」
「ちなみにリングボーイとリングガールは、ウィリアムとルーナがやることになっているの」
「未来の王様と王妃様ですか。でもよく考えれば、ルキアさんとアルス王子の親戚でもあるんですよね」
結婚式をアットホームに演出できるし、とっても良いアイデアだと思う。
この演出にはオーウェン皇子とベラ皇女も参加するそうなので、後ほどサイズ合わせをするそうだ。
「お待たせしました」
「「お祭り!」」
と、そこにソフィー皇女と、街に行くのが楽しみで仕方ないオーウェン皇子とベラ皇女が入ってきた。
ソフィー皇女は冒険者スタイルで、オーウェン皇子とベラ皇女も普通の人が着るような服だ。
「では、街に向かいましょう。王妃様、ルキアさん、行ってきます」
「「行ってきます!」」
ソフィー皇女とオーウェン皇子にベラ皇女を連れて、俺は屋敷を出た。
「お、やっときた」
「では行きましょうか」
と、外に出たところでエステルとリンが待っていた。
二人とも騎士服で、剣も下げている。
「海外からの要人なのだから、護衛は必要でしょう?」
「王妃様からも頼まれましたので」
「皆様、すみませんが宜しくお願いします」
「良いのよ。仕事なのに飲み食いできるって最高ね!」
エステル、本音だろうがそれは心の中に閉まっておきなさい。
そばにいた門番が苦笑しているぞ。
「「うわあ!」」
「活気があっていいですね」
皆で街に出ると、色々な掛け声がして様々なものが売られている。
早速オーウェン皇子とベラ皇女に、綿飴みたいな物を買ってあげた。
二人は美味しそうに食べているな。
「えーっと、肉串焼きにソーセージ焼きにお好み焼きにたこ焼きに……」
エステル、貴方は自重しなさい。 いくらなんでも買いすぎです。
買って直ぐにマジックバックにいれているから、後で食べるつもりだろう。
「おもちゃとかも売っていて、とても楽しいですね」
ソフィー皇女は、二人に手作りおもちゃを買ってあげていた。
ちなみについてきたマーモ達にも、果物を買ってあげている。
器用に手を使って、美味しそうに食べている。
「あ、お兄ちゃんだ!」
「本当だ!」
「オーウェンとベラもいるよ!」
ここで巡回中のミケとララとリリに遭遇。
何やら、ズリズリ引っ張っているけど。
「ミケ、この人達は何だ?」
「スリだよ」
「これから騎士団に預けてくるの」
「もう三回目だよ」
縄で拘束された五人を、ミケがズリズリ引っ張っている。
ミケの力なら問題ないけど、物凄い注目を浴びている。
何より、スリの連中が痛そうだ。
「ミケ、リアカーを出すからそれで運びなさい」
「おお。そういえば、ミケリアカー持っていたよ」
持っているなら使いなさい!
テヘヘってやりながら、ミケはリアカーを出してスリの連中を乗せた。
俺はこっそりと、スリの連中の擦り傷を治療しておいた。
「フルーツジュースをララに渡しておくから、後で飲みなさい」
「ありがとー!」
ララにジュースを渡すと、ミケ達はリアカーを引いていった。
ララ達がいるから、もうミケがズリズリ引っ張る事はないだろう。
その後も巡回中のメンバーにちょくちょく遭遇したが、一番驚いたのがスラタロウがバハムートに乗って市場で買い物をしていた事。
既に何回かやり取りをしていたのか、店のおばちゃんも普通に対応していた。
アイテムボックスからカードを取り出して会計をして、商品を受け取るとアイテムボックスに入れている。
そして、そのままバハムートに乗ってお屋敷に向かっていった。
「スラタロウは、王都でも馬やバハムートに乗って買い物しているよ。この間も、巡回中に店のおばちゃん達と話をしているスラタロウを見かけたし」
「ワープで遠くの食材も仕入れているし、サトーさんも知っているかと思いました」
スラタロウは、普段から買い物に出ているの?
どうも俺以外のうちの人は、皆この事を知っているという。
メイドさんとも買い物に行くという。
これでは、ますますスラタロウに頭が上がらなくなる。
一時間程街を巡ったところで丁度お昼になったので、皆でお屋敷に戻った。
今日は王妃様もいるので、ちょっとしたコース料理が出されている。
どうも披露宴で出される料理の試食も兼ねているらしく、いつの間にか陛下や宰相も来ていた。
「さて、食後はしっかりと働かないとな」
「あれ? 俺は今日一日ここにいる予定でしたけど」
「まあまあ、書類も沢山あるしね」
「え?」
そして俺はスラタロウによって陛下と宰相と共に王城にワープし、沢山の書類をこなす事になった。
明日は一日ブルーノ侯爵領ですよね?
「はい、いらっしゃいませ」
玄関ホールでオーウェン皇子とベラ皇女が元気よく挨拶をすると、中からルキアさんが出てきた。
二人を笑顔で出迎えている。
「ルキア様、この度は改めてのご招待に感謝致します」
「こちらこそ遠い所からいらして頂き、誠に有難うございます。お部屋を用意していますのでご案内しますわ」
ルキアさんは侍従に指示をして、三人を滞在する部屋に案内した。
どうもオーウェン皇子とベラ皇女は、街中に行くのが楽しみで仕方ないらしい。
滞在する部屋に向かいながら、ソフィー皇女に一生懸命に話をしている。
そんな様子を眺めながら、ルキアさんと応接室に入っていった。
「あら、早かったのね」
「王妃様、一体これは?」
「フラワーガールにフラワーボーイの衣装よ」
応接室に入ったら、先入りしていた王妃様達が子ども用のスーツとドレスを広げていた。
スーツもドレスも、結構な数があるぞ。
「これはまた、すごい数の衣装ですね」
「今回参加する小さい子が多いから、どうせなら、皆で結婚式を盛り上げようというわけ」
「確かに、思ったよりも小さい子が多いですね」
「ベールボーイとベールガールは、ルキアたっての希望で保護している子ども達がやることになっているわ」
「あの子達も少しずつ働いてくれていますが、私にとっては家族同然なので」
「ルキアさんは保護した子も家族の様に大事にしてきますから、丁度良い役割ですね」
「ちなみにリングボーイとリングガールは、ウィリアムとルーナがやることになっているの」
「未来の王様と王妃様ですか。でもよく考えれば、ルキアさんとアルス王子の親戚でもあるんですよね」
結婚式をアットホームに演出できるし、とっても良いアイデアだと思う。
この演出にはオーウェン皇子とベラ皇女も参加するそうなので、後ほどサイズ合わせをするそうだ。
「お待たせしました」
「「お祭り!」」
と、そこにソフィー皇女と、街に行くのが楽しみで仕方ないオーウェン皇子とベラ皇女が入ってきた。
ソフィー皇女は冒険者スタイルで、オーウェン皇子とベラ皇女も普通の人が着るような服だ。
「では、街に向かいましょう。王妃様、ルキアさん、行ってきます」
「「行ってきます!」」
ソフィー皇女とオーウェン皇子にベラ皇女を連れて、俺は屋敷を出た。
「お、やっときた」
「では行きましょうか」
と、外に出たところでエステルとリンが待っていた。
二人とも騎士服で、剣も下げている。
「海外からの要人なのだから、護衛は必要でしょう?」
「王妃様からも頼まれましたので」
「皆様、すみませんが宜しくお願いします」
「良いのよ。仕事なのに飲み食いできるって最高ね!」
エステル、本音だろうがそれは心の中に閉まっておきなさい。
そばにいた門番が苦笑しているぞ。
「「うわあ!」」
「活気があっていいですね」
皆で街に出ると、色々な掛け声がして様々なものが売られている。
早速オーウェン皇子とベラ皇女に、綿飴みたいな物を買ってあげた。
二人は美味しそうに食べているな。
「えーっと、肉串焼きにソーセージ焼きにお好み焼きにたこ焼きに……」
エステル、貴方は自重しなさい。 いくらなんでも買いすぎです。
買って直ぐにマジックバックにいれているから、後で食べるつもりだろう。
「おもちゃとかも売っていて、とても楽しいですね」
ソフィー皇女は、二人に手作りおもちゃを買ってあげていた。
ちなみについてきたマーモ達にも、果物を買ってあげている。
器用に手を使って、美味しそうに食べている。
「あ、お兄ちゃんだ!」
「本当だ!」
「オーウェンとベラもいるよ!」
ここで巡回中のミケとララとリリに遭遇。
何やら、ズリズリ引っ張っているけど。
「ミケ、この人達は何だ?」
「スリだよ」
「これから騎士団に預けてくるの」
「もう三回目だよ」
縄で拘束された五人を、ミケがズリズリ引っ張っている。
ミケの力なら問題ないけど、物凄い注目を浴びている。
何より、スリの連中が痛そうだ。
「ミケ、リアカーを出すからそれで運びなさい」
「おお。そういえば、ミケリアカー持っていたよ」
持っているなら使いなさい!
テヘヘってやりながら、ミケはリアカーを出してスリの連中を乗せた。
俺はこっそりと、スリの連中の擦り傷を治療しておいた。
「フルーツジュースをララに渡しておくから、後で飲みなさい」
「ありがとー!」
ララにジュースを渡すと、ミケ達はリアカーを引いていった。
ララ達がいるから、もうミケがズリズリ引っ張る事はないだろう。
その後も巡回中のメンバーにちょくちょく遭遇したが、一番驚いたのがスラタロウがバハムートに乗って市場で買い物をしていた事。
既に何回かやり取りをしていたのか、店のおばちゃんも普通に対応していた。
アイテムボックスからカードを取り出して会計をして、商品を受け取るとアイテムボックスに入れている。
そして、そのままバハムートに乗ってお屋敷に向かっていった。
「スラタロウは、王都でも馬やバハムートに乗って買い物しているよ。この間も、巡回中に店のおばちゃん達と話をしているスラタロウを見かけたし」
「ワープで遠くの食材も仕入れているし、サトーさんも知っているかと思いました」
スラタロウは、普段から買い物に出ているの?
どうも俺以外のうちの人は、皆この事を知っているという。
メイドさんとも買い物に行くという。
これでは、ますますスラタロウに頭が上がらなくなる。
一時間程街を巡ったところで丁度お昼になったので、皆でお屋敷に戻った。
今日は王妃様もいるので、ちょっとしたコース料理が出されている。
どうも披露宴で出される料理の試食も兼ねているらしく、いつの間にか陛下や宰相も来ていた。
「さて、食後はしっかりと働かないとな」
「あれ? 俺は今日一日ここにいる予定でしたけど」
「まあまあ、書類も沢山あるしね」
「え?」
そして俺はスラタロウによって陛下と宰相と共に王城にワープし、沢山の書類をこなす事になった。
明日は一日ブルーノ侯爵領ですよね?
54
お気に入りに追加
3,210
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜
藤なごみ
ファンタジー
簡易説明
異世界転生した主人公が、仲間と共に難題に巻き込まれていき、頑張って解決していきます
詳細説明
ブラック企業に勤めているサトーは、仕事帰りにお酒を飲んで帰宅中に道端の段ボールに入っていた白い子犬と三毛の子猫を撫でていたところ、近くで事故を起こした車に突っ込まれてしまった
白い子犬と三毛の子猫は神の使いで、サトーは天界に行きそこから異世界に転生する事になった。
魂の輪廻転生から外れてしまった為の措置となる。
そして異世界に転生したその日の内に、サトーは悪徳貴族と闇組織の争いに巻き込まれる事に
果たしてサトーは、のんびりとした異世界ライフをする事が出来るのか
王道ファンタジーを目指して書いていきます
本作品は、作者が以前に投稿しました「【完結済】異世界転生したので、のんびり冒険したい!」のリメイク作品となります
登場人物やストーリーに変更が発生しております
20230205、「異世界に転生したので、ゆっくりのんびりしたい」から「異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた!」に題名を変更しました
小説家になろう様にも投稿しています
[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します
mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。
中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。
私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。
そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。
自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。
目の前に女神が現れて言う。
「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」
そう言われて私は首を傾げる。
「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」
そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。
神は書類を提示させてきて言う。
「これに書いてくれ」と言われて私は書く。
「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。
「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」
私は頷くと神は笑顔で言う。
「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。
ーーーーーーーーー
毎話1500文字程度目安に書きます。
たまに2000文字が出るかもです。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる