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第十二章 ルキアさんの結婚式
第二百五十二話 久々の再会
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結婚式三日前、約束通りに帝国にソフィー皇女とオーウェン皇子とベラ皇女を迎えに行く。
同行者はビアンカ殿下だけ。
というのも、ミケ達は結婚式に何かないようにブルーノ侯爵領内の巡回を強化している。
やはりというか、お祭りのどさくさに紛れて何かをしようとしたのか、犯罪者が結構捕まっている。
一部の貴族主義の連中なんかは、恥をかかせるためにならず者を送り込んでいた。
この件は、国が直接調べるという。
「お久しぶりです、サトー様、ビアンカ殿下」
「お久しぶりです。ソフィー皇女も、お元気そうで何よりです」
帝国にワープして面会の手続きを取ったら、ソフィー皇女が出迎えてくれた。
心配事が無くなったのか、表情も柔らかくなっている。
そんなソフィー皇女に連れられて、城内のとある部屋に通された。
そこにいたのは、第三皇妃とオーウェン皇子とベラ皇女だった。
従魔になった、マーモや三頭のマウンテンマーモセットも一緒だ。
「皇妃様、オーウェン皇子にベラ皇女。お久しぶりです」
「ええ、お久しぶりです、サトー様にビアンカ殿下」
「「久しぶり!」」
「おっと、元気にしていましたか?」
「「うん!」」
オーウェン皇子とベラ皇女が走ってきて足に抱きついたので、二人の頭を撫でてやった。
二人とも、にへらして笑い返してくれている。
そんな様子を見て、第三皇妃様はふふふっと笑っていた。
侍従が紅茶を入れてくれたので、簡単に近況を話してくれた。
「あれから直ぐに、他の皇妃や皇子も目を覚ましました。容態も安定しています」
「それは良かったです。暫くは安静にしないとなりませんね」
皇妃様が、治療を受けた人が目を覚ましたと報告してくれた。
特に皇子様は寝込んでいた期間が長かったので、当面はリハビリをしないといけないな。
「外務大臣は処刑され、多くの不正に関わった人が追放されました。捜索は、暫く続くでしょう」
「それは仕方ない事じゃ。我が国でも、何度捜索を行ったことかのう」
「人神教国に対しても捜索はしているのですが、こちらも中々大変なものがあります」
「奴らはゴキブリよりしつこい。叩いても叩いても、幾らでも湧いてくる。継続した対策が必要じゃ」
捜索関連はどんな事をしたかの情報は流せるが、実際の捜索は帝国でやってもらうしかない。
当面は捜索部隊は忙しいだろうが、とにかく頑張って貰わないと。
話はこれくらいにして、ビアンカ殿下から皇妃様に陛下からの手紙を渡して出発準備をする。
まだ病から回復したばかりなので、第三皇妃様を含めた他の皇族の方は結婚式に参加しないという。
両国の友好のためにも、どこかで顔を合わせる場を設けたい。
もしかして、俺達の結婚式がその場になる可能性もあるな。
既に荷物は纏めているということなので、このままワープすることにする。
ちなみに三頭のマウンテンマーモセットの内、一頭は皇妃様の元に残って他の二頭がついてきた。
「では、皆様お気をつけて」
「承りました。結婚式が終わり次第、送り届けます」
ということで、先ずはわが家に到着。
直ぐにフローレンスがきて、皆を出迎えてくれた。
「皆様、お久しぶりです」
「「久しぶり!」」
オーウェン皇子とベラ皇女は、フローレンスを見つけると直ぐにニコニコしながら抱きついていった。
フローレンスも、笑顔で二人の事を抱きしめていた。
「ソフィー皇女、お預かりしていた物になります」
「有難うございます。マリリさん」
マリリさんもやってきて、うちに残っていた荷物をソフィー皇女に渡している。
というのも、今回の結婚式ではソフィー皇女達はブルーノ侯爵領のお屋敷に滞在する予定。
なので、うちに寄ったのは荷物を受け取るだけ。
まあ、フローレンスとマリリさんに元気な姿を見せたかったと言うのもある。
「では、ブルーノ侯爵領へ行ってきます」
「「ばいばーい!」」
「バイバイ」
「またね」
フローレンスとマリリさんに挨拶してから、ブルーノ侯爵領へワープする。
「「うわあ、お祭りだ!」」
ブルーノ侯爵領に到着すると、街は飾り付けもされていてとても賑やかな雰囲気だった。
出店も多く並んでいて、大道芸人のパフォーマンスも行われている。
周りの雰囲気に、オーウェン皇子とベラ皇女もテンションが上がっている。
「先ずは、お屋敷に行きましょう。挨拶が終わったら、街に行きましょうね!」
「「はーい!」」
先ずはお屋敷に入って、ルキアさんに挨拶しないと。
同行者はビアンカ殿下だけ。
というのも、ミケ達は結婚式に何かないようにブルーノ侯爵領内の巡回を強化している。
やはりというか、お祭りのどさくさに紛れて何かをしようとしたのか、犯罪者が結構捕まっている。
一部の貴族主義の連中なんかは、恥をかかせるためにならず者を送り込んでいた。
この件は、国が直接調べるという。
「お久しぶりです、サトー様、ビアンカ殿下」
「お久しぶりです。ソフィー皇女も、お元気そうで何よりです」
帝国にワープして面会の手続きを取ったら、ソフィー皇女が出迎えてくれた。
心配事が無くなったのか、表情も柔らかくなっている。
そんなソフィー皇女に連れられて、城内のとある部屋に通された。
そこにいたのは、第三皇妃とオーウェン皇子とベラ皇女だった。
従魔になった、マーモや三頭のマウンテンマーモセットも一緒だ。
「皇妃様、オーウェン皇子にベラ皇女。お久しぶりです」
「ええ、お久しぶりです、サトー様にビアンカ殿下」
「「久しぶり!」」
「おっと、元気にしていましたか?」
「「うん!」」
オーウェン皇子とベラ皇女が走ってきて足に抱きついたので、二人の頭を撫でてやった。
二人とも、にへらして笑い返してくれている。
そんな様子を見て、第三皇妃様はふふふっと笑っていた。
侍従が紅茶を入れてくれたので、簡単に近況を話してくれた。
「あれから直ぐに、他の皇妃や皇子も目を覚ましました。容態も安定しています」
「それは良かったです。暫くは安静にしないとなりませんね」
皇妃様が、治療を受けた人が目を覚ましたと報告してくれた。
特に皇子様は寝込んでいた期間が長かったので、当面はリハビリをしないといけないな。
「外務大臣は処刑され、多くの不正に関わった人が追放されました。捜索は、暫く続くでしょう」
「それは仕方ない事じゃ。我が国でも、何度捜索を行ったことかのう」
「人神教国に対しても捜索はしているのですが、こちらも中々大変なものがあります」
「奴らはゴキブリよりしつこい。叩いても叩いても、幾らでも湧いてくる。継続した対策が必要じゃ」
捜索関連はどんな事をしたかの情報は流せるが、実際の捜索は帝国でやってもらうしかない。
当面は捜索部隊は忙しいだろうが、とにかく頑張って貰わないと。
話はこれくらいにして、ビアンカ殿下から皇妃様に陛下からの手紙を渡して出発準備をする。
まだ病から回復したばかりなので、第三皇妃様を含めた他の皇族の方は結婚式に参加しないという。
両国の友好のためにも、どこかで顔を合わせる場を設けたい。
もしかして、俺達の結婚式がその場になる可能性もあるな。
既に荷物は纏めているということなので、このままワープすることにする。
ちなみに三頭のマウンテンマーモセットの内、一頭は皇妃様の元に残って他の二頭がついてきた。
「では、皆様お気をつけて」
「承りました。結婚式が終わり次第、送り届けます」
ということで、先ずはわが家に到着。
直ぐにフローレンスがきて、皆を出迎えてくれた。
「皆様、お久しぶりです」
「「久しぶり!」」
オーウェン皇子とベラ皇女は、フローレンスを見つけると直ぐにニコニコしながら抱きついていった。
フローレンスも、笑顔で二人の事を抱きしめていた。
「ソフィー皇女、お預かりしていた物になります」
「有難うございます。マリリさん」
マリリさんもやってきて、うちに残っていた荷物をソフィー皇女に渡している。
というのも、今回の結婚式ではソフィー皇女達はブルーノ侯爵領のお屋敷に滞在する予定。
なので、うちに寄ったのは荷物を受け取るだけ。
まあ、フローレンスとマリリさんに元気な姿を見せたかったと言うのもある。
「では、ブルーノ侯爵領へ行ってきます」
「「ばいばーい!」」
「バイバイ」
「またね」
フローレンスとマリリさんに挨拶してから、ブルーノ侯爵領へワープする。
「「うわあ、お祭りだ!」」
ブルーノ侯爵領に到着すると、街は飾り付けもされていてとても賑やかな雰囲気だった。
出店も多く並んでいて、大道芸人のパフォーマンスも行われている。
周りの雰囲気に、オーウェン皇子とベラ皇女もテンションが上がっている。
「先ずは、お屋敷に行きましょう。挨拶が終わったら、街に行きましょうね!」
「「はーい!」」
先ずはお屋敷に入って、ルキアさんに挨拶しないと。
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