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第十一章 帝国編
第二百二十二話 巡回部隊二日目
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「今日も頑張るぞ!」
「「「「おー!」」」」
「終わったらお魚づくしだ!」
「「「「おー!」」」」
ミケの謎の掛け声によって、二日目の不審者捜索が始まった。
うちの子は、お金よりも美味しい物が何よりのご褒美だから、お魚づくしも悪くはない。
「なぜ鍋に呼んでくれなかったのだ!」
「おなべ……」
「いや、一応声はかけましたよ……」
「皇女を迎えるにあたって、軍も出ている。毒見も必要だから、儂もいて問題ないだろう」
「おさか……」
今日は昨日の海鮮鍋にありつけずにプリプリしている軍務卿と、怨念の様につぶやいているミミも参戦。
閣僚とかには声をかけたけど、皆忙しいって断ったでしょう。
そんな俺を無視して、軍務卿は皇女が通る周辺を見始めた。
兵にも軍船などの試験走行を命じたりと、思ったよりも忙しそう。
ミミは巡回班に合流している。
マシュー君達とコタローと共にバハムートに乗って空を飛んでいるけど、飛龍から落ちないと信じよう。
しかし皇女が来るのは明日だから、この分だと他の閣僚もノースランド公爵領に来る可能性が。
「わざわざビザ用の生地を使わなくてもいいのか」
「これなら手軽に食べられるな」
今日のお昼はトーストを使用したビザトースト。
ノースランド公爵領は酪農が盛んなので、チーズとかも生産!される。
ここに、トマトソースと地元の野菜を使った具をのせている。
シーフードサラダも作ってあるので、栄養もバッチリ。
案の定お昼前にエステル殿下の所に閣僚から連絡があり、王城まで迎えにいった。
陛下と王妃様は、外せない用事があって来れないという。
お土産を宜しくというメッセージが、エステル殿下の所にいっていた。
スラタロウに何か作ってもらおう。
午後からは閣僚も動き始め、迎賓館で明日のスケジュールを詰めている。
俺はというと、何故か厨房でスラタロウと共に皇女に出すメニューの試作。
ノースランド公爵領で取れる産物を使った物にするので、色々思案中。
エステルの話では皇女は何でも食べるとの事なので、魚と野菜を使ったオーソドックスな物にする予定。
今日の夕食には、一部試食を出すという。
というか、魚の皮を微妙な火加減の炎魔法使って炙ったり、水と氷魔法を組み合わせてしめたりと、魔法制御が半端ないな。
迎賓館担当の料理人も思わず頷いていて、色々意見交換をしている。
スライムだろうと、料理人であれば関係ないという。
「うむ、これは美味いな。王城のメニューに追加するか」
「本当にスラタロウの料理は繊細ね」
「見た目でも香りでも楽しませてくれるわね」
「勿論味も文句なしだわ」
そしていつの間にか着ていた陛下と王妃様達が、スラタロウの作った白身魚のムニエルを試食していた。
グリーンソースを絡めて食べていて、とても満足している。
「あの、外せない用事があったと聞きましたが」
「一ヶ月前から決まっていた御用商人との会議だ。流通関係は国の動脈だから、流石に外せないのでな」
「でも、よく考えたら別に王城でやらなくてもいいと思ったの」
「それでエステルに連絡して、皆を連れてきてもらったわけ」
「ノースランド公爵領に来たこともない商人もいてね、思いのほか良い会議になったわよ」
それで、さっきからノースランド公爵とどこかで見た商人達が挨拶しているのか。
海の幸を王都で売れば結構な高値が付きそうだし、輸送費を考えても悪くはない。
夕食は明日のメニューも出しつつ、メインはシーフードたっぷりのパスタ。
ノースランド公爵領特産の牛乳を使った、ホワイトソース仕立てになっている。
貝を使ったバターソテーも大人気で、これはアレンジをして明日出す予定。
「これは美味いな、出汁もでていてホワイトソースとの相性も抜群だ」
「うまうま」
軍務卿もミミも、シーフードパスタに舌鼓をうっている。
本当にスラタロウの料理は美味しいよね。
閣僚も皆夢中で食べている。
「今日の料理だと、米酒ではなくワインがあうな」
ドラコの母親も、ワインを飲みつつ料理を堪能している。
というか、二日連続で庭を借りての宴会になったけど、ノースランド公爵も一緒に座りながら楽しんでいた。
食後は関係者を送りつつ、明日の準備。
明日は午前中に到着する予定なので、こちらも早めに受け入れ準備をする予定だ。
「「「「おー!」」」」
「終わったらお魚づくしだ!」
「「「「おー!」」」」
ミケの謎の掛け声によって、二日目の不審者捜索が始まった。
うちの子は、お金よりも美味しい物が何よりのご褒美だから、お魚づくしも悪くはない。
「なぜ鍋に呼んでくれなかったのだ!」
「おなべ……」
「いや、一応声はかけましたよ……」
「皇女を迎えるにあたって、軍も出ている。毒見も必要だから、儂もいて問題ないだろう」
「おさか……」
今日は昨日の海鮮鍋にありつけずにプリプリしている軍務卿と、怨念の様につぶやいているミミも参戦。
閣僚とかには声をかけたけど、皆忙しいって断ったでしょう。
そんな俺を無視して、軍務卿は皇女が通る周辺を見始めた。
兵にも軍船などの試験走行を命じたりと、思ったよりも忙しそう。
ミミは巡回班に合流している。
マシュー君達とコタローと共にバハムートに乗って空を飛んでいるけど、飛龍から落ちないと信じよう。
しかし皇女が来るのは明日だから、この分だと他の閣僚もノースランド公爵領に来る可能性が。
「わざわざビザ用の生地を使わなくてもいいのか」
「これなら手軽に食べられるな」
今日のお昼はトーストを使用したビザトースト。
ノースランド公爵領は酪農が盛んなので、チーズとかも生産!される。
ここに、トマトソースと地元の野菜を使った具をのせている。
シーフードサラダも作ってあるので、栄養もバッチリ。
案の定お昼前にエステル殿下の所に閣僚から連絡があり、王城まで迎えにいった。
陛下と王妃様は、外せない用事があって来れないという。
お土産を宜しくというメッセージが、エステル殿下の所にいっていた。
スラタロウに何か作ってもらおう。
午後からは閣僚も動き始め、迎賓館で明日のスケジュールを詰めている。
俺はというと、何故か厨房でスラタロウと共に皇女に出すメニューの試作。
ノースランド公爵領で取れる産物を使った物にするので、色々思案中。
エステルの話では皇女は何でも食べるとの事なので、魚と野菜を使ったオーソドックスな物にする予定。
今日の夕食には、一部試食を出すという。
というか、魚の皮を微妙な火加減の炎魔法使って炙ったり、水と氷魔法を組み合わせてしめたりと、魔法制御が半端ないな。
迎賓館担当の料理人も思わず頷いていて、色々意見交換をしている。
スライムだろうと、料理人であれば関係ないという。
「うむ、これは美味いな。王城のメニューに追加するか」
「本当にスラタロウの料理は繊細ね」
「見た目でも香りでも楽しませてくれるわね」
「勿論味も文句なしだわ」
そしていつの間にか着ていた陛下と王妃様達が、スラタロウの作った白身魚のムニエルを試食していた。
グリーンソースを絡めて食べていて、とても満足している。
「あの、外せない用事があったと聞きましたが」
「一ヶ月前から決まっていた御用商人との会議だ。流通関係は国の動脈だから、流石に外せないのでな」
「でも、よく考えたら別に王城でやらなくてもいいと思ったの」
「それでエステルに連絡して、皆を連れてきてもらったわけ」
「ノースランド公爵領に来たこともない商人もいてね、思いのほか良い会議になったわよ」
それで、さっきからノースランド公爵とどこかで見た商人達が挨拶しているのか。
海の幸を王都で売れば結構な高値が付きそうだし、輸送費を考えても悪くはない。
夕食は明日のメニューも出しつつ、メインはシーフードたっぷりのパスタ。
ノースランド公爵領特産の牛乳を使った、ホワイトソース仕立てになっている。
貝を使ったバターソテーも大人気で、これはアレンジをして明日出す予定。
「これは美味いな、出汁もでていてホワイトソースとの相性も抜群だ」
「うまうま」
軍務卿もミミも、シーフードパスタに舌鼓をうっている。
本当にスラタロウの料理は美味しいよね。
閣僚も皆夢中で食べている。
「今日の料理だと、米酒ではなくワインがあうな」
ドラコの母親も、ワインを飲みつつ料理を堪能している。
というか、二日連続で庭を借りての宴会になったけど、ノースランド公爵も一緒に座りながら楽しんでいた。
食後は関係者を送りつつ、明日の準備。
明日は午前中に到着する予定なので、こちらも早めに受け入れ準備をする予定だ。
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