183 / 394
第七章 ゴレス侯爵領
第百八十三話 判決と暴走
しおりを挟む
「わくわく」
「レイア、わくわくするな。不謹慎じゃ」
「えー」
「あはは……」
何故かウキウキのレイアに、苦笑する俺とビアンカ殿下とエステル。
この一週間も、とにかく忙しかった。
もう人手が全然足りなくて、炊き出しの時はマシュー君やフローレンスも借り出していた。
マシュー君達は、目を離すとニー達と一緒にこそ泥を捕まえていたりと、とにかく動きたい放題。
おかげでゴレス領の事は、ほぼスラタロウにお任せ状態。
計画はできているし、文官も街の人も協力してくれるから問題ないないけど、後でスラタロウに感謝しないといけない。
街の巡回部隊も忙しいみたいで、街中を動き回っていた。
ということで、今日はいよいよタヌキ侯爵の裁判。
先に行われたハゲ伯爵の裁判は、ハゲ伯爵が観念したのかあっさりと終わったらしい。
結果は勿論死罪にお家取潰であったけど。
他にも数人の死罪とお家取潰が決まり、多くの家で当主の教会送りに強制当主交代となった。
ちなみに教会送りとは名ばかりで、実際には王国の南にある孤島の刑務所で終生過ごすという。
そして強制労働も科せられるので、貴族は殆ど数年以内に天に召されるという。
さらに高額な罰金も言い渡されたので、残された家は慎ましく真面目に暮らしてほしい。
そして今回の事件の主犯格である、タヌキ侯爵の裁判が始まった。
他の家族は教会送りが決定しているので、これが最後の判決言い渡しになる。
俺は初めて裁判室に入ったが、国王の座る席と被告席は離れており、更に高い壁で遮られている。
被告席の周りは多くの騎士が固めていて、万が一の事が無いようにしてある。
そんな中を陛下と閣僚が入ってきて、被告席に囚人服姿のタヌキ侯爵が連れられてきた。
後ろ手に縛られていて、両脇に加えて後ろにも二人の合計四名の騎士がタヌキ侯爵を囲んでいた。
他の被告と違いかなり反抗的ということなので、念には念をとの事らしい。
「被告、ロンバード侯爵。面をあげよ」
宰相が声をかけてもタヌキ侯爵は顔をあげないので、騎士によって無理やり顔をあげさせられた。
ぎりっと歯を食いしばって、陛下を睨みつけている。
「被告、ロンバード侯爵に対しての罪状を読み上げる。集団犯罪罪で求刑死刑、毒物取締違反で求刑死刑、公衆衛生管理違反で求刑死刑、闇取引違反で求刑死刑、襲撃罪で求刑無期懲役、謁見不敬罪で求刑無期懲役、器物損壊罪で求刑有期刑、暴行罪で求刑有期刑。以上です」
内務卿が罪状を読み上げた。
他にも色々あるけど、確実なものだけにしたそうだ。
それでも死刑案件四つって凄いな。
「続いて、捜索結果の説明をおこなう。ロンバード侯爵邸にて発見された毒物と、王城並びに貴族邸宅にて押収された毒物は、同一のものと断定された。また、闇ギルドの取引書類に残されていたサインは、筆跡鑑定の結果ロンバード侯爵の物と断定された。公衆衛生管理違反や謁見不敬罪に器物損壊罪、並びに暴行罪は現行犯の為に説明不要である」
軍務卿が捜査結果を読み上げた。あのゴミ屋敷に控室、マチルダへの暴行は説明不要だな。
毒物鑑定と筆跡鑑定の結果が出たなら、もう罪状は確定だろう。
「被告、ロンバード侯爵。何か言うことはあるか?」
宰相が、タヌキ侯爵に弁解の機会を与えた。
そうしたら、タヌキ侯爵のマシンガントークが止まらない。
「儂は貴族の中の貴族だ! 何故この程度の事で罰せられなければならぬ。貴族を罰することなどできん。屋敷や王城を汚して何が悪いんだ! 王族だろうが他の貴族だろうが、使えない奴なんて殺されて当然だろう。それは孫だって当然だ。女なのだから大人しくハイハイ言っていれば良いものを、余計な知識を付けやがって!」
うわあ、最低な責任転嫁だな。自分の事を、恐らく神かなにかだと勘違いしているのかな。
一気に喋ったからか、ゼエゼエいって汗まみれでむせている。
そして一息ついて更に喋りだした。
「儂に逆らうのなら、この国なんて滅んでしまえばよい。今頃、市中やゴレス領は火の海だろう」
くくく、とイヤミな笑いをしているが、そのくらいお見通しです。
それを防ぐ為に、色々手を打っていたのだから。
「その件について、ロンバード侯爵に教えよう。市中に怪しい集団がおったが、既にリンドウ子爵率いる部隊によって捕らえられている。ゴレス領も同様じゃ。既に今朝に全て捕らえた」
「なっ……!」
タヌキ侯爵はとってもびっくりしていたけど、そんなに驚く事かな?
確かに今朝方王都でもゴレス領でも火の手が上がりかけたが、全て制圧された。
ゴレス領に至っては、またしても怒りの主婦軍団が活躍していたし。
王都でも、今は重点的に警備をしている。
「ゴレス侯爵、国家反逆罪の現行犯だな。判決を言い渡す」
あーあ、ここで最高刑の一つを自供しちゃったから、更に罪状が増えちゃった。
本当にどうしょうもない馬鹿だなあ。
隣りにいるエステルもレイアも、勿論陛下も閣僚もビアンカ殿下も呆れていた。
「国家反逆罪適用の為、市中引き回しを行い王都広場にて公開処刑の上、さらし首とする。お家取潰の上、全ての財産を没収とする」
「……!」
タヌキ侯爵は罪状の内容に目を見開いたけど、どう考えてもそれだけの事をやっていると思うけどな。
「……けるな」
おや、タヌキ侯爵が歯ぎしりをしたと思ったら様子がおかしいぞ。
前にもこんな光景あったぞ。
「伏せろー!」
「ふざけるナー!!」
タヌキ侯爵が急に立ち上がり、魔獣化した。
通常の魔獣よりも三倍は大きいぞ。
捕まえようとした騎士も、吹き飛ばされている。
「ゥヘブヘ、全テ壊しテやル」
げへげへと不気味に笑うタヌキ侯爵が、大きく口をあけた。
いかん、何かをするつもりかわからんがとにかくヤバい気がする。
俺は陛下や閣僚達の前に立ち、急いで魔法障壁を厚めに展開する。
「ゥエバ!」
おいおい、タヌキ侯爵が口から光線の様な魔法を放った。
厚めに魔法障壁を張っていたから大丈夫だったけど、普通の魔法使いでは魔法障壁を破られたぞ。
「ぐ、ぼ、ガ……」
タヌキ侯爵は一分程怪獣みたいに口から魔法を放っていたけど、急に体が縮んでいき倒れてた。
慌てて騎士が駆けつけるが、既に死んでいるという。
あ、壁に打ち付けられた騎士も搬送されているし、怪我は大丈夫そうだ。
「直ぐに研究所に死体をまわせ。また、発表があるまで箝口令をしく」
「「はっ」」
陛下がすぐさま命令を出し、タヌキ侯爵の死体は軍の研究所に運ばれた。
箝口令がしかれたが、タヌキ侯爵がやらかした事はそれだけの内容だろう。
「閣僚にエステルにビアンカにサトー、レイアもだな。この後で緊急会議だ」
陛下はそう言い残すと、直ぐに動き始めた。
俺達もその後に続いた。
「レイア、わくわくするな。不謹慎じゃ」
「えー」
「あはは……」
何故かウキウキのレイアに、苦笑する俺とビアンカ殿下とエステル。
この一週間も、とにかく忙しかった。
もう人手が全然足りなくて、炊き出しの時はマシュー君やフローレンスも借り出していた。
マシュー君達は、目を離すとニー達と一緒にこそ泥を捕まえていたりと、とにかく動きたい放題。
おかげでゴレス領の事は、ほぼスラタロウにお任せ状態。
計画はできているし、文官も街の人も協力してくれるから問題ないないけど、後でスラタロウに感謝しないといけない。
街の巡回部隊も忙しいみたいで、街中を動き回っていた。
ということで、今日はいよいよタヌキ侯爵の裁判。
先に行われたハゲ伯爵の裁判は、ハゲ伯爵が観念したのかあっさりと終わったらしい。
結果は勿論死罪にお家取潰であったけど。
他にも数人の死罪とお家取潰が決まり、多くの家で当主の教会送りに強制当主交代となった。
ちなみに教会送りとは名ばかりで、実際には王国の南にある孤島の刑務所で終生過ごすという。
そして強制労働も科せられるので、貴族は殆ど数年以内に天に召されるという。
さらに高額な罰金も言い渡されたので、残された家は慎ましく真面目に暮らしてほしい。
そして今回の事件の主犯格である、タヌキ侯爵の裁判が始まった。
他の家族は教会送りが決定しているので、これが最後の判決言い渡しになる。
俺は初めて裁判室に入ったが、国王の座る席と被告席は離れており、更に高い壁で遮られている。
被告席の周りは多くの騎士が固めていて、万が一の事が無いようにしてある。
そんな中を陛下と閣僚が入ってきて、被告席に囚人服姿のタヌキ侯爵が連れられてきた。
後ろ手に縛られていて、両脇に加えて後ろにも二人の合計四名の騎士がタヌキ侯爵を囲んでいた。
他の被告と違いかなり反抗的ということなので、念には念をとの事らしい。
「被告、ロンバード侯爵。面をあげよ」
宰相が声をかけてもタヌキ侯爵は顔をあげないので、騎士によって無理やり顔をあげさせられた。
ぎりっと歯を食いしばって、陛下を睨みつけている。
「被告、ロンバード侯爵に対しての罪状を読み上げる。集団犯罪罪で求刑死刑、毒物取締違反で求刑死刑、公衆衛生管理違反で求刑死刑、闇取引違反で求刑死刑、襲撃罪で求刑無期懲役、謁見不敬罪で求刑無期懲役、器物損壊罪で求刑有期刑、暴行罪で求刑有期刑。以上です」
内務卿が罪状を読み上げた。
他にも色々あるけど、確実なものだけにしたそうだ。
それでも死刑案件四つって凄いな。
「続いて、捜索結果の説明をおこなう。ロンバード侯爵邸にて発見された毒物と、王城並びに貴族邸宅にて押収された毒物は、同一のものと断定された。また、闇ギルドの取引書類に残されていたサインは、筆跡鑑定の結果ロンバード侯爵の物と断定された。公衆衛生管理違反や謁見不敬罪に器物損壊罪、並びに暴行罪は現行犯の為に説明不要である」
軍務卿が捜査結果を読み上げた。あのゴミ屋敷に控室、マチルダへの暴行は説明不要だな。
毒物鑑定と筆跡鑑定の結果が出たなら、もう罪状は確定だろう。
「被告、ロンバード侯爵。何か言うことはあるか?」
宰相が、タヌキ侯爵に弁解の機会を与えた。
そうしたら、タヌキ侯爵のマシンガントークが止まらない。
「儂は貴族の中の貴族だ! 何故この程度の事で罰せられなければならぬ。貴族を罰することなどできん。屋敷や王城を汚して何が悪いんだ! 王族だろうが他の貴族だろうが、使えない奴なんて殺されて当然だろう。それは孫だって当然だ。女なのだから大人しくハイハイ言っていれば良いものを、余計な知識を付けやがって!」
うわあ、最低な責任転嫁だな。自分の事を、恐らく神かなにかだと勘違いしているのかな。
一気に喋ったからか、ゼエゼエいって汗まみれでむせている。
そして一息ついて更に喋りだした。
「儂に逆らうのなら、この国なんて滅んでしまえばよい。今頃、市中やゴレス領は火の海だろう」
くくく、とイヤミな笑いをしているが、そのくらいお見通しです。
それを防ぐ為に、色々手を打っていたのだから。
「その件について、ロンバード侯爵に教えよう。市中に怪しい集団がおったが、既にリンドウ子爵率いる部隊によって捕らえられている。ゴレス領も同様じゃ。既に今朝に全て捕らえた」
「なっ……!」
タヌキ侯爵はとってもびっくりしていたけど、そんなに驚く事かな?
確かに今朝方王都でもゴレス領でも火の手が上がりかけたが、全て制圧された。
ゴレス領に至っては、またしても怒りの主婦軍団が活躍していたし。
王都でも、今は重点的に警備をしている。
「ゴレス侯爵、国家反逆罪の現行犯だな。判決を言い渡す」
あーあ、ここで最高刑の一つを自供しちゃったから、更に罪状が増えちゃった。
本当にどうしょうもない馬鹿だなあ。
隣りにいるエステルもレイアも、勿論陛下も閣僚もビアンカ殿下も呆れていた。
「国家反逆罪適用の為、市中引き回しを行い王都広場にて公開処刑の上、さらし首とする。お家取潰の上、全ての財産を没収とする」
「……!」
タヌキ侯爵は罪状の内容に目を見開いたけど、どう考えてもそれだけの事をやっていると思うけどな。
「……けるな」
おや、タヌキ侯爵が歯ぎしりをしたと思ったら様子がおかしいぞ。
前にもこんな光景あったぞ。
「伏せろー!」
「ふざけるナー!!」
タヌキ侯爵が急に立ち上がり、魔獣化した。
通常の魔獣よりも三倍は大きいぞ。
捕まえようとした騎士も、吹き飛ばされている。
「ゥヘブヘ、全テ壊しテやル」
げへげへと不気味に笑うタヌキ侯爵が、大きく口をあけた。
いかん、何かをするつもりかわからんがとにかくヤバい気がする。
俺は陛下や閣僚達の前に立ち、急いで魔法障壁を厚めに展開する。
「ゥエバ!」
おいおい、タヌキ侯爵が口から光線の様な魔法を放った。
厚めに魔法障壁を張っていたから大丈夫だったけど、普通の魔法使いでは魔法障壁を破られたぞ。
「ぐ、ぼ、ガ……」
タヌキ侯爵は一分程怪獣みたいに口から魔法を放っていたけど、急に体が縮んでいき倒れてた。
慌てて騎士が駆けつけるが、既に死んでいるという。
あ、壁に打ち付けられた騎士も搬送されているし、怪我は大丈夫そうだ。
「直ぐに研究所に死体をまわせ。また、発表があるまで箝口令をしく」
「「はっ」」
陛下がすぐさま命令を出し、タヌキ侯爵の死体は軍の研究所に運ばれた。
箝口令がしかれたが、タヌキ侯爵がやらかした事はそれだけの内容だろう。
「閣僚にエステルにビアンカにサトー、レイアもだな。この後で緊急会議だ」
陛下はそう言い残すと、直ぐに動き始めた。
俺達もその後に続いた。
62
お気に入りに追加
3,216
あなたにおすすめの小説
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?


称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる