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第五章 ランドルフ伯爵編
第百二十一話 ビルゴの最期
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伯爵夫妻は何とか立ち上がっているが、先程の黒のオーブからの雷撃のダメージもありかなりボロボロだ。
それでも自分の意志と関係なく、ゾンビの様にこちらに向かってくる。
「ビルゴ、伯爵夫妻はもうボロボロだぞ」
「ははは、だからどうした? 意識がなかろうが、お前らを殺す命令をやり遂げるまでは止まることはないぞ」
「狂ってる。お前らは本当に狂ってやがる」
「だからどうした? いくら綺麗事を言っても、最後まで立ってなければ意味はないんだよ。伯爵夫妻を止めるなら、お前が伯爵夫妻を殺すんだな」
くそ、なにかの強力な暗示がかかっているのか?
目の前の伯爵夫妻は手足が折れている為か、歪な歩き方をしながら俺に向かってくる。
その後ろで、ビルゴが俺に向かって高笑いをしている。
何かこの場をどうにかする方法はないのか?
俺はふと思ったことを試すために、複数のナイフを取り出し伯爵夫妻とは別の方向に向けて投げた。
「おや? どこにナイフを投げたかと思えば、黒のオーブにですか。無駄ですよ、黒のオーブには強力な結界が張られていますからね」
俺は、ナイフをバルコニーに置いてある黒のオーブめがけて投げつけた。
黒のオーブに当たりそうになったナイフは全て弾かれ、黒のオーブが置かれている台座にはナイフが刺さっていた。
ビルゴの言った通りに、黒のオーブには強力な結界が仕組まれているようだ。
だが、俺は見逃さなかった。
俺が黒のオーブにナイフを投げた瞬間、ビルゴが慌てていた事を。
やはりあの黒のオーブを破壊すれば、伯爵夫妻は止まるだろう。
後は、どうやって破壊するかだな。
俺は伯爵夫妻に対して刀を構え、刃に魔力を流し始めた。
ビルゴは俺の攻撃内容に気がついたようだ。
「はは、バスク領で見せた魔法障壁をも破壊する技ですか。確かにその技なら、いくら強いとはいえ確実に伯爵夫妻を殺害できるだろう」
どうやらビルゴは、俺が空間切断剣で夫妻を殺すと思っているようだ。
ビルゴはこの技の威力を知っているので、俺にニヤけた笑いをしている。
魔力を十分に刀に溜めた所で、俺はショートワープを使った。
ビルゴは、目の前から俺が消えてかなり焦っていた。
「なっ? どこに消えた」
「ここだよ」
「おい、やめろ!」
俺がワープしたのはバルコニー、黒のオーブの直ぐ側。
ビルゴが止めようとするが、俺は構わず黒のオーブを切りつけた。
「ぐぁ、何という魔力の暴走だよ」
「やめろ!」
ビルゴが叫んでいるが、構わず黒のオーブに刀を突き刺す。
黒のオーブにかけられた障壁自体は直ぐに破壊できたが、本体を傷つけ始めた瞬間、黒のオーブが凄まじい魔力暴走を始めた。
念の為に俺の体にかけていた魔法障壁なんぞ関係なしに、暴走した魔力が俺の体を流れていく。
あまりの魔力に体が千切れるような激痛をあげているが、それでも俺は構わず刀に魔力を込める。
黒のオーブにヒビが走って、それが段々と大きくなってきた。
バキン。
「しまった」
あと少しで黒のオーブを破壊できるというところで、刀が魔力の衝撃に耐えられず折れてしまった。
俺は魔力暴走で受けたダメージの為に立つことができず、その場にドサリと倒れ込んでしまう。
体の内側をドス黒い物が駆け巡っていて、気を抜いたら意識を話しそうだ。
歯を食いしばって何とか立ち上がろうとするが、体が全く動かない。
「ふう、思わず冷や汗をかいたよ」
ビルゴが額の汗を拭いながら、剣を構えて俺に近づいてくる。
いかん、魔力を操ることすらできない。
「しかし、黒のオーブの破壊には失敗したようだな。ご苦労な事だ」
「くそ」
「安心しろ。お前を殺したら直ぐに仲間も殺してやるよ。あの世で仲良くやるんだな」
ビルゴの背後には伯爵夫妻が続いていた。
これは俺は完全に詰んだな。
「ではサトー、さようなら」
ビルゴは剣を構えた。そして俺を殺そうと振り下ろそうとして……
その剣を振り下ろす事ができなかった。
「ギャァァァ。腕が、腕が。意識はないはずなのに何でだ!」
伯爵が剣を振り下ろし、ビルゴの腕を剣ごと切断した。
突然の伯爵の攻撃にパニックを起こすビルゴに対して、伯爵夫人が魔法を唱えた。
「グギャア! これは一体何だよ!」
伯爵夫人が放ったのは何度も見た雷撃魔法だったが、黒い色ではなく普通の黄色だった。
「ビルゴ、よくもここまでやったな」
「あなたの事は、絶対に許しません」
倒れ込んだビルゴに叫んだのは、ビルゴに操られていたはずの伯爵夫妻だった。
先程の様に淀んだ目をしていなく、強い意志の目でビルゴを睨みつけていた。
ビルゴは突然の伯爵夫妻の攻撃に、バルコニーの床の上に倒れて狼狽えるだけで何もできていない。
「そのものが黒のオーブを機能停止にしたことで、我々にかけていた暗示が解かれたのだ」
「私達を魔獣化できない代わりに、よくも長い間操ってくれましたね」
伯爵夫人が再び手をかざすと、再度雷撃がビルゴを襲った。
積年の恨みが溜まった、かなり容赦ない一撃だ。
「ギャァァァ、ギャァァァ!」
ビルゴは受けた雷撃の凄さに、体をビクンビクンと震わせている。
伯爵夫人の雷撃が止まると、ビルゴはよだれを垂らして体を痙攣させており、失禁もしてかなり醜い姿と晒していた。
そこに剣を構えた伯爵が、ビルゴを睨みつけていた。
「我がランドルフ伯爵領の民を害した罪、今ここで償ってもらおう」
「た、たしゅけ……」
伯爵は、迷いなくビルゴに剣を振り下ろし頸をはねた。
ビルゴは最期に何かを言おうとしていたが、それは叶う事はなかった。
王国の多くの領を大混乱に陥れた闇ギルドの幹部、ビルゴ。
執拗にサトーを殺害しようとしたその最期は、この男らしい惨めな終わり方だった。
それでも自分の意志と関係なく、ゾンビの様にこちらに向かってくる。
「ビルゴ、伯爵夫妻はもうボロボロだぞ」
「ははは、だからどうした? 意識がなかろうが、お前らを殺す命令をやり遂げるまでは止まることはないぞ」
「狂ってる。お前らは本当に狂ってやがる」
「だからどうした? いくら綺麗事を言っても、最後まで立ってなければ意味はないんだよ。伯爵夫妻を止めるなら、お前が伯爵夫妻を殺すんだな」
くそ、なにかの強力な暗示がかかっているのか?
目の前の伯爵夫妻は手足が折れている為か、歪な歩き方をしながら俺に向かってくる。
その後ろで、ビルゴが俺に向かって高笑いをしている。
何かこの場をどうにかする方法はないのか?
俺はふと思ったことを試すために、複数のナイフを取り出し伯爵夫妻とは別の方向に向けて投げた。
「おや? どこにナイフを投げたかと思えば、黒のオーブにですか。無駄ですよ、黒のオーブには強力な結界が張られていますからね」
俺は、ナイフをバルコニーに置いてある黒のオーブめがけて投げつけた。
黒のオーブに当たりそうになったナイフは全て弾かれ、黒のオーブが置かれている台座にはナイフが刺さっていた。
ビルゴの言った通りに、黒のオーブには強力な結界が仕組まれているようだ。
だが、俺は見逃さなかった。
俺が黒のオーブにナイフを投げた瞬間、ビルゴが慌てていた事を。
やはりあの黒のオーブを破壊すれば、伯爵夫妻は止まるだろう。
後は、どうやって破壊するかだな。
俺は伯爵夫妻に対して刀を構え、刃に魔力を流し始めた。
ビルゴは俺の攻撃内容に気がついたようだ。
「はは、バスク領で見せた魔法障壁をも破壊する技ですか。確かにその技なら、いくら強いとはいえ確実に伯爵夫妻を殺害できるだろう」
どうやらビルゴは、俺が空間切断剣で夫妻を殺すと思っているようだ。
ビルゴはこの技の威力を知っているので、俺にニヤけた笑いをしている。
魔力を十分に刀に溜めた所で、俺はショートワープを使った。
ビルゴは、目の前から俺が消えてかなり焦っていた。
「なっ? どこに消えた」
「ここだよ」
「おい、やめろ!」
俺がワープしたのはバルコニー、黒のオーブの直ぐ側。
ビルゴが止めようとするが、俺は構わず黒のオーブを切りつけた。
「ぐぁ、何という魔力の暴走だよ」
「やめろ!」
ビルゴが叫んでいるが、構わず黒のオーブに刀を突き刺す。
黒のオーブにかけられた障壁自体は直ぐに破壊できたが、本体を傷つけ始めた瞬間、黒のオーブが凄まじい魔力暴走を始めた。
念の為に俺の体にかけていた魔法障壁なんぞ関係なしに、暴走した魔力が俺の体を流れていく。
あまりの魔力に体が千切れるような激痛をあげているが、それでも俺は構わず刀に魔力を込める。
黒のオーブにヒビが走って、それが段々と大きくなってきた。
バキン。
「しまった」
あと少しで黒のオーブを破壊できるというところで、刀が魔力の衝撃に耐えられず折れてしまった。
俺は魔力暴走で受けたダメージの為に立つことができず、その場にドサリと倒れ込んでしまう。
体の内側をドス黒い物が駆け巡っていて、気を抜いたら意識を話しそうだ。
歯を食いしばって何とか立ち上がろうとするが、体が全く動かない。
「ふう、思わず冷や汗をかいたよ」
ビルゴが額の汗を拭いながら、剣を構えて俺に近づいてくる。
いかん、魔力を操ることすらできない。
「しかし、黒のオーブの破壊には失敗したようだな。ご苦労な事だ」
「くそ」
「安心しろ。お前を殺したら直ぐに仲間も殺してやるよ。あの世で仲良くやるんだな」
ビルゴの背後には伯爵夫妻が続いていた。
これは俺は完全に詰んだな。
「ではサトー、さようなら」
ビルゴは剣を構えた。そして俺を殺そうと振り下ろそうとして……
その剣を振り下ろす事ができなかった。
「ギャァァァ。腕が、腕が。意識はないはずなのに何でだ!」
伯爵が剣を振り下ろし、ビルゴの腕を剣ごと切断した。
突然の伯爵の攻撃にパニックを起こすビルゴに対して、伯爵夫人が魔法を唱えた。
「グギャア! これは一体何だよ!」
伯爵夫人が放ったのは何度も見た雷撃魔法だったが、黒い色ではなく普通の黄色だった。
「ビルゴ、よくもここまでやったな」
「あなたの事は、絶対に許しません」
倒れ込んだビルゴに叫んだのは、ビルゴに操られていたはずの伯爵夫妻だった。
先程の様に淀んだ目をしていなく、強い意志の目でビルゴを睨みつけていた。
ビルゴは突然の伯爵夫妻の攻撃に、バルコニーの床の上に倒れて狼狽えるだけで何もできていない。
「そのものが黒のオーブを機能停止にしたことで、我々にかけていた暗示が解かれたのだ」
「私達を魔獣化できない代わりに、よくも長い間操ってくれましたね」
伯爵夫人が再び手をかざすと、再度雷撃がビルゴを襲った。
積年の恨みが溜まった、かなり容赦ない一撃だ。
「ギャァァァ、ギャァァァ!」
ビルゴは受けた雷撃の凄さに、体をビクンビクンと震わせている。
伯爵夫人の雷撃が止まると、ビルゴはよだれを垂らして体を痙攣させており、失禁もしてかなり醜い姿と晒していた。
そこに剣を構えた伯爵が、ビルゴを睨みつけていた。
「我がランドルフ伯爵領の民を害した罪、今ここで償ってもらおう」
「た、たしゅけ……」
伯爵は、迷いなくビルゴに剣を振り下ろし頸をはねた。
ビルゴは最期に何かを言おうとしていたが、それは叶う事はなかった。
王国の多くの領を大混乱に陥れた闇ギルドの幹部、ビルゴ。
執拗にサトーを殺害しようとしたその最期は、この男らしい惨めな終わり方だった。
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