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第二章 バスク子爵領

第四十六話 特訓開始

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 ちゅんちゅん……
 おお、今何時位だ? 未だ陽が登って直ぐだなあ。
 中途半端な時間に起きてしまった。
 うーん、今寝ると特訓に間に合わなそうだ。
 ここは諦めて起きるとするか。

「うーん、むにゃむにゃむにゃ」
「もっと肉が食べたいのだぞ」

 因みに寝相が悪くて俺を蹴っ飛ばしたお二方は、未だ夢の中だ。
 普段はこんなに寝相は悪くないのだが、今日に限って何で悪いのだろう。
 ミケはおへそ丸出しでいるし、シルは野生をどこかに忘れたのかという位のヘソ天だ。
 お二方を起こさない様に静かに着替えをして、お屋敷の裏庭にまわった。

「うーん、未だ少し眠いなあ。ストレッチでもしようかな?」

 背伸びをして肩周りをほぐす。
 この世界に来てから、前の世界よりも早起きになったような気がする。
 寝るのも早くなったから、その分もあるのかな?
 因みにお屋敷では既にメイドさんが起きて働いていた。しかも余計な音を立てないように。
 流石はお世話のプロフェッショナル。

 軽くストレッチをしながら体をほぐす。
 ここは昔取った杵柄、剣道の素振りでもやるかな。
 確か木刀がアイテムボックスの中に……あった。
 学生時代を思い出してゆっくりやろう。

 ふっ、ふっ、ふっ、ふっ。

 あまり力を入れすぎないで、足の体重移動を意識して素振りを行う。
 うーん、ちょっと木刀と体のバランスが良くないな。いきなりはやっぱりダメだ。
 暫く続けてやらないと、昔の様にはいかないな。
 正面、左右とそれぞれ百回の三セット行って休憩。
 ふう、ちょっと疲れたな。
 これを昨日の制限をかける腕輪を使ったら、どこまで強化出来るのだろうか。

 パチパチ。

「サトーさん、お疲れ様です。いい素振りでしたよ」
「そうですね。サトー様も剣術をやられているんですね」

 後ろを振り向くと、女性が二人いた。おっと、気が付かなかった。
 拍手をしてくれたのはリンさんとオリガさんだ。
 この二人も早くに来て練習をと思ったのだろう、手には木剣が握られていた。

「リンさんにオリガさん。お見せするにはお恥ずかしい限りです。自分もあまり納得いく素振りではなかったので」
「私たちもできる限り毎朝素振りはしているのですが、なかなか上手くいきませんね」
「どうしてもバランスを取ろうとして、意識が腕に行きがちになりますから」
「サトーさんは刀を使っていますよね。海外の剣術だと聞いたことがあります」
「我々はバスク騎士団の剣術が基本ですが、別の剣術を見る事も勉強になります」

 三人で色々剣術について話す。
 今までこうしてお互いに剣の事を話すことがなかったので、ちょっと新鮮味がある。
 特にオリガさんは刀が珍しいのか、興味津々だ。

「ほほう、面白い話をしておるのう。妾も剣士の一人じゃ、サトーの刀には興味があるのじゃ」

 そこに、現れたのはビアンカ殿下。確かにビアンカ殿下も二刀流の剣士だし、日本の剣道に似ている所もある。
 そしてビアンカ殿下の後ろには、ミケやルキアさんにマリリさん、それぞれの従魔も顔を揃えていた。

「ふむ、剣士は四人ともタイプが違うから訓練になりそうだぞ。特訓のメニューを追加するぞ」

 あの、シルさんや。サラリとメニュー追加とか言いませんでしたかな?

「主人よ、些細なことだぞ。気にするでないぞ」

 いや、滅茶苦茶気になります。

 さて、メンバーも揃ったので特訓の開始です。
 と言っても今日は特訓内容の確認がメインです。

「まず主人達は、魔力蓄積の指輪と魔力体力制御の腕輪をつけるんだぞ。指輪は満タンになったら交換で、腕輪は常につけておくんだぞ」
「シル、腕輪は寝るときやお風呂も常につけるのか?」
「そうだぞ、腕輪を付ける時間が長ければ長い程効果があるぞ」

 わお、いきなり大○ーグ○ール養成ギブス装着ですか。
 使用感見てみないと分からないが、先ずは制御の腕輪をつけた状態で普通の生活が送れる様になれば大分強化できそうだ。

「そして、朝の訓練メニューだぞ。先ずは全員が魔法剣の柄を使った魔力循環訓練だぞ」
「これは後衛も含めて全員か?」
「そうだぞ。主人達はまだまだ魔力循環の練度を上げる必要があるぞ。あの魔法剣の柄の魔道具は上手く魔力循環を行わないと発動しないからいい訓練になるぞ」

 朝の訓練の一つ目は、魔力の精度向上にもなる魔力循環の強化だ。
 魔法剣を実戦で使用するしないに限らず、やはりあの魔法剣の柄は優秀な魔道具みたいだ。
 身体能力強化でも放出系でもやはり訓練しないといけないし、よくよく考えてみたら俺とミケとビアンカ殿下は魔法が使える様になって未だ日が浅い。
 これを機に本格的な訓練を行おうというわけだ。
 
「ミケは今回は特別特訓になるぞ。マリシャからもらったガントレットを使った格闘戦術を覚えてもらうぞ。暫くは我が基本を教えるのだぞ」
「おお、ミケついに格闘家デビュー!」

 ミケはハンマーを使った攻撃だけでなく、格闘戦術も覚えるようだ。
 シル流か。どんな格闘戦術なんだろう。
 今後の事も考えると、ミケに格闘戦術が使えるようになれば攻撃も色々選択肢も増えそうだ。

「主人とオリガは別メニューもあるのだが、これは魔力循環の練度が上がってから始めるぞ。中々難しいが、これを極めれば主人もオリガも一気にパワーアップするぞ」

 俺とオリガさんは、それぞれ別メニューがあるらしいが未だ先の事。
 一体どんな訓練がくるのやら。
 せめてあまり大変でない特訓だったらありがたい。

「後衛と、従魔は出来る限り魔力を小さくした魔法を放てる様にするんだぞ。バレット系の魔法まで出来たらOKだぞ」
 
 あの制御の腕輪をつけて更に魔力をギリギリまで小さく制御する。
 本当に細かい魔法制御が身につきそうだ。
 
「それを前衛にぶっ放して、前衛はひたすら避けるんだぞ」

 おいシル! 前衛をぶっ殺す気か!
 制御の腕輪をつけた状態で魔法を避け続けるなんて、とんでもないシゴキだぞ。
 後衛や従魔も、魔力を極力小さく制御しないと前衛が大怪我をしてしまう。
 訓練の内容のハードさがわかったのか、従魔を含めてみんな顔が真っ青になっている。

「おお、ミケ全部の魔法を避けちゃうんだぞ!」
「うむ、ミケよそのいきだぞ」

 ……訂正、ミケ以外全員。

「スラタロウは基本タコヤキについて魔法の特訓だぞ。とにかくタコヤキをパワーアップさせるのだぞ」

 おお、タコヤキがやる気満々だ。
 確かにこの間の炊き出しも、タコヤキはスラタロウと比べられて落ち込んでいたからなあ。
 既にスラタロウがタコヤキと何か話しているように見えるぞ。

「先ずは一週間、この内容で朝の特訓を行うんだぞ。どこまで出来るかを見て、次週以降の予定を決めるんだぞ」

 地獄の特訓の日々が始まりそうだ。
 ミケは嬉々としているが、俺はそこまでスポ根魂はないので正直途中で挫けそう……

「当面は闇ギルドが何をしてくるのかわからないから、日中は各々依頼をこなしたり難民キャンプの対応をしたりしても良いが、余力は必ず残しておくんだぞ」

 シルさん、朝の訓練内容で既に疲労困憊になりそうですが……
 これは休息も積極的に取らないといけないな。

「ビアンカ殿下、この訓練内容はどうでしょうか。キツくないですか?」
「近衛兵の訓練内容に比べればなんて事はないぞ」
「あー、了解です」

 ミケに聞いてもどうしようもないので次に年下のビアンカ殿下に聞いたが、この位の訓練はなんて事ないと軽く言われてしまった。
 こう言われてしまうと、俺としても何も言えなくなった。
 腹を括ってやらないといけない。

「ミケよ、先ずは人数分の腕輪と指輪を出すんだぞ」
「はーい、あの夜の帝王の指輪は?」
「それは主人に渡すんだぞ」
「はい、お兄ちゃん」
「ああ、ありがとう……」

 夜の帝王の指輪を受け取った瞬間、女性陣がささっと後ろに下がった。
 速攻でアイテムボックスに入れますよ。今は装備なんてしませんよ。
 若干二名ほどクスクスしている人がいるが気にしません。
 さてと、指輪をつけて腕輪を付けてっと……

「おお! 動きが少しゆっくりになったよ!」
「うむ、魔力の制御も少し力がいるようになったぞ」
「これは訓練を終わった感じに似ていますね」

 ミケとビアンカ殿下とルキアさんが話しているが、確かに特訓後の体の様だ。
 慣れるまでは少し大変だぞ。

「うむ、全員付け終わった様だな。ミケ、魔法剣の柄を出すんだぞ」
「はーい、おや? いつもよりも物を取り出すのがちょっと大変」
「それが腕輪の効果だぞ。さて、自分にあった物を選ぶのだぞ」

 皆それぞれ自分にあった形の魔法剣の柄を選んでいる。
 俺は刀、リンさんは両手剣、オリガさんは片手剣のタイプを選ぶ。ビアンカ殿下は二刀流なので、片手剣のを二つ選んでいる。前衛陣で剣士タイプはいつもの装備通りの選択だ。
 後は剣を使わない人は何を選んだのだろうか。
 ミケが持っているのは……何だその大きな柄は。まるで斬馬刀の大きさだぞ。
 ルキアさんは、あれは剣というか鞭? の柄を二つ持っている。
 マリリさんは、剣というか槍? 薙刀? だな。
 剣士でない方が面白いチョイスしている。

「さて、それぞれ選んだ物を使う前に自分の中で魔力循環を行うんだぞ。リーフ、一緒に見るんだぞ」
「シル、任せてー」

 正直制御の腕輪がついた状態で魔力制御がうまく出来る自信がない。
 皆座って、魔力循環を始めた。
 やばい、上手く出来ない。

「うーむ、中々難しいのう」
「これは難しいですね」
「中々上手くいきません」
 
 ミケを除いた前衛陣も苦戦している様だ。
 よかった、俺だけ出来ないかと思った。

「この位は大丈夫ですね」
「全く問題ない」
「ミケ、楽ショー!」

 ルキアさん、マリリさん、ミケは全く問題なく出来ている。
 ミケはともかく流石は魔法専門職。あっさりとクリアしている。
 この時点で既に魔力制御の差が出てきている。

「うーむ、前衛陣はもう少し時間がかかりそうだぞ。ルキアとマリリとミケは良いのだぞ」
「ぶっちゃけ、サトーが一番へたっぴー」

 リーフよ、分かっているから言わないでくれ。
 前衛陣も上手くいかない事に少なからずショックを受けている。

「主人にビアンカ、リンとオリガはそのまま自分の中の魔力制御を続けるのだぞ」
「ルキアとマリリとミケは、魔導具を使った魔力の循環訓練を始めるのだぞ」

 魔力制御は上手い下手がはっきりと分かれてしまった。
 ちくしょう、直ぐに魔導具を使った訓練に追いついてやる。

「サトー、雑念がすごいよー。無心無心だよー」

 はい、分かりました。

「おお、大きい剣になった!」
「鞭にもなるんですね。でも魔力制御が難しい」
「もう少し大きい刃にしたい」

 魔導具組はルキアさんとマリリさんが魔導具の発動は出来ているが、魔力の制御に苦戦している様だ。
 それに対してミケは難なくデカい刃を発動させていた。うん、間違いなく斬馬刀だな。

「ミケは魔力制御が上手い様だな。ルキアとマリリはこのまま魔力の制御が出来る様に訓練だぞ」
「ミケは一回魔導具を使っているからねー。もしかしたらその分の差かもねー」

 そういえばミケは一回この魔導具を使っていた。
 あの時は無意識の内に使っていたけど、その分の差は確かにありそうだ。

「今日はこの辺にしておくのだぞ。魔力循環は各自でもやっておくのだぞ」
「うーん、サトーはこのままだと落第だよー」

 リーフからも注意されてしまった。
 今日は何も出来なかったぞ。後でもう一回チャレンジだ…… 

「さて、次は魔力の小さくする訓練だぞ」

 シルさんや、もう既に俺を含め何人か疲労困憊ですよ……

「先ずはリーフにお手本を見せてもらおう」
「了解だよー」

 リーフがお手本を見せてくれる事に。
 
「行くよー、先ずは普通のウォーターボールだよー」

 リーフは普通のウォーターボールを放った。
 一メートルくらいの水の球が出来て、地面に放たれた。
 結構深くまで地面が抉れている。

「次はウォーターバレットだよー」

 今度出したのはパチンコ玉くらいの大きさの水の球だ。
 魔力はその分圧縮されている。
 放たれた水玉は、地面にめり込んでいた。結構な威力だ。
 もしかしてこれが俺達に向かって放たれるの?

「ちなみに圧縮されている分、威力はこのくらいだよー」

 そう言ってリーフが木に向かってウォーターバレットを放った。
 うお、木の幹に当たったと思ったらメキメキ音をたてて倒れたぞ。

「シルさんや、まさかこれを俺たちに?」
「主人よ、勿論だぞ」
「当たったら死んじゃうよ!」
「避ければ大丈夫だぞ」

 リンさんやオリガさんも顔が青くなっている。
 当たったら怪我ですまないぞ。

「まあルキアとマリリに従魔も、先ずは魔力制御してバレット系の魔法が使える様になってからだぞ」
「えー、つまんない」

 助かった。未だ制御の腕輪に体が慣れていない内は、あんなもの避けきれない。
 ミケはブーイングをしていたが、他の前衛陣は安堵の表情だ。

「だから今日はリーフとスラタロウが魔法を打つ役だぞ」
「任せてよー」
「おい! 結局やるのかよ」
「大丈夫だよー、手加減するよー」

 リーフのあの魔法の威力を目の当たりにしたので、どの位手加減されるか全くわからない。
 これは死ぬ気で避けないと本当に死んでしまう。

「では、横に一列に並ぶのだぞ」
「はい、早く並ぶー」

 シルとリーフに促されて並ばされる前衛陣。
 ミケ以外はどんよりとした気持ちだ。

「では、リーフにスラタロウよ。始めるのだぞ」
「じゃあ行くよー」

 リーフとスラタロウからどんどんバレット系の魔法が放たれる。
 放たれている魔法は全く手加減されていないぞ!
 避けた後ろから破壊音が聞こえてくる。当たらないように避けないと命がないぞ。

「どんどん行くよー」
「「「「まだやるの?」」」」
「全然大丈夫だよ!」

 その後も手加減なく魔法が飛んでくる。
 普段よりも動きが制限されているので、本当に辛い。
 周りのビアンカ殿下やリンさんにオリガさんもだいぶ危ない状況だ。
 ミケだけは本当に元気だな……

「ふー、これで終わりだよー」
「死ぬかと思った……」
「妾もじゃ……」
「これは騎士の訓練よりもキツイです」
「本当に生きるか死ぬかの訓練でした」
「もう終わっちゃった」

 実際には五分から十分くらいだと思うが、一時間もやっていたかと錯覚くらいだった。
 ミケは直ぐに終わったと不満を言っていたが、こちらは本当に死ぬかと思った。
 ビアンカ殿下にリンさんとオリガさんも疲労困憊だ。精神的な疲労も大きいだろうね。
 リーフとスラタロウが放った魔法が当たった地面は、そこら中ボコボコになっていた。こんな物直撃したくない。

「リーフよ、どうだ?」
「思ったよりもよかったよー。後一人は増えても大丈夫だよー」
「そうか、それはよかったぞ。こちらはホワイトが筋が良かったから、明日から参加させるぞ」
「それは良い事だねー。ガンガンやっちゃうよー」

 シルとリーフの不穏な会話が聞こえてきた。
 ホワイトが筋が良いからって明日から参戦ですか!
 当分は死ぬ気の訓練が続きそうだ。

「えーっと…お嬢様、朝食の準備が出来ましたけど……大丈夫?」
「お母様、もう少し休んだら向かいます……」
「物凄い訓練だったのね……」

 相変わらずのメイド姿でリンさんのお母様のサーシャさんが朝食が出来たと呼びにきたけど、あまりの惨状にびっくりしていた。
 朝起きて一時間で身も心も疲れてしまったよ。
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