転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十二章 新入生

千百四十一話 ブーケプルズと披露宴の始まり

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 この後は結婚式恒例のブーケトスなんだけど、リズ達がブーケを作った時はブーケプルズをする事になりました。
 勿論今日もリズと新婦が張り切ってブーケを作ったので、最初からブーケプルズの準備をします。

「よし、俺らも並ぶか」
「折角だから、幸運をゲットするぞ!」

 そして、ブーケプルズの時は男性の来賓も参加できるのがお決まりになってきました。
 皆で楽しくワイワイやるのが、僕達の結婚式のお手伝いをする時のルールになっています。
 準備も出来たので、早速始めましょう。

「今日新婦さんが持っているブーケは、リズちゃんたちと共に新婦さん本人も作った物です。大切にしてくれる人に受け取ってほしいですね」
「「「おー!」」」

 エレノアのアナウンスで、男性冒険者が野太い声を上げました。
 女性陣も、負けてられないと気合が入っています。

「それでは、紐を引っ張って下さい!」
「うお、駄目だったか」
「私も駄目よ」
「あちゃー、今回も駄目だったわ」

 エレノアの声を合図に一斉に紐が引かれたけど、外れたという残念な声を上げる人が殆どだった。
 これだけ多くの人がいるのだから、外れても仕方ないよね。
 そんな中、幸運にもブーケをゲットした人がいました。

「あっ、当たったわ!」
「おめでとうございます。そういえば、冒険者のお姉さんは告白されたばかりですね」

 ブーケを見事ゲットしたのは、成人になったばかりの女性冒険者でした。
 新婦からブーケを受け取って、とても嬉しそうにしていました。
 ブーケを作ったリズたちも、これだけ喜んでくれると嬉しいよね。
 辺境伯領兵の恋人がいるらしいし、近い内に結婚式を行うかもね。

「じゃあ、これから披露宴になります。僕達のゲートで移動する人は、こちらに来て下さい」
「「「よし、歩いて行くぞ!」」」
「「「おー!」」」

 僕が移動の案内をすると、集まった人たちは殆ど歩いて教会から冒険者ギルドに向かっちゃいました。
 なので、ゲートで移動する人は小さな子どもといるような人たちですね。

「司祭様、何とか無事に終わりました。色々ありがとうございます」
「儂は何もしておらんぞ。アレク君も、しっかりと役目を果たしておったのう。あの小さかった子が、大きく成長したのう」

 司祭様にお礼を言うと、逆にニコニコしながら僕の頭を撫でてくれました。
 僕とドラちゃんが着ている聖職者の服は、そのままプレゼントしてくれる事になりました。
 では、僕達も披露宴用の服に着替えた新郎新婦と共に冒険者ギルドに向かいましょう。
 ちなみに、リズたちやちびっ子たちは一足先にスラちゃんのゲートで冒険者ギルドに向かいました。
 ドラちゃんも、リズたちと一緒に先に冒険者ギルドに行っています。

「おい、おせーぞ!」
「もう始めているぞ」

 冒険者ギルドに着くと、既に男女問わず来賓がお酒を飲んでいました。
 何だかいつも通りだなと苦笑しつつ、僕たちも披露宴の準備を始めます。
 新郎新婦も席に座ったので、早速始めちゃいましょう。

「それでは、これから披露宴を始めます。夫婦になって初めての共同作業となる、ウェディングケーキの入刀を行います。それでは、ウェディングケーキの入場です」
「「「うおー!」」」

 僕のアナウンスで、豪華なウェディングケーキが運ばれてきました。
 いつもだったら僕がウェディングケーキを作っちゃうのだけど、今日は冒険者ギルド食堂の息子のお嫁さんが張り切って作りました。
 おめでたい機会だし、折角だからってとても頑張っていました。
 そして、ケーキの前に新郎新婦がナイフを持って並びました。

「それでは、ケーキ入刀です。大きな拍手をお願いします」
「「「わあ!」」」

 パチパチと、大きな拍手の音が食堂に響きました。
 新郎新婦も、ニコリとしながらケーキにナイフを入れています。

「お時間の許す限り楽しんで下さい。それでは、乾杯します。乾杯!」
「「「カンパーイ!」」」

 もう既にお酒を飲んで出来上がっている冒険者が多いけど、改めて乾杯の音頭を取ります。
 これで、後は皆自由に飲み食いするだけですね。
 僕も、ホッと胸を撫で下ろしながらちびっ子たちがいる席に向かいました。
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