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第三十二章 新入生
千百二話 剣術大会が近づいてきました
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学園入園から一ヶ月が経ち、だいぶ学園生活にも慣れてきました。
授業も普通に進んでいき、僕も普通に勉強していきます。
リズはスラちゃんとともにクラスメイトと仲良く話をすることが多いけど、プリンは僕の机の上でお昼寝をすることが多かった。
寝ているプリンが可愛いって言っているクラスメイトもいるけどね。
そんな中、いよいよ学園の中でも大きなイベントの一つである剣術大会が一ヶ月半後に迫ってきた。
僕とリズは入園試験の実技試験で盛大にやらかしてしまったので、残念ながら剣術大会には参加できなかった。
その代わりに、生徒会として大会運営を手伝うことになっていた。
カンカン、カンカン。
「えい、やあ!」
「いい感じだよ! どんどんと打ち込んできていいよ」
リズはというと、放課後になるとスラちゃんとともにクラスメイトとの手合わせを行っていた。
うちのクラスの場合、僕とリズがいなくてもエレノア、サンディ、メアリ、レシステンシアさん、サキさん、ブライトさんたち、剣技特待生組三人がいるので、この中から四人のクラス代表を決めないとならない。
うーん、かなり狭い枠を争うことになりそうだ。
学年の代表を決めて、その後に全校での対戦となります。
学年代表は、剣術の授業枠を利用して決定します。
「えーっと、僕は本部運営でリズとスラちゃんは魔法障壁係ですね」
「魔法障壁係は、毎回先生と魔法が使える優秀な生徒にやってもらっているのよ。リズちゃんとスラちゃんなら、余程のことがない限り魔法障壁は壊れないと思うわ」
僕はというと、ルーシーお姉様を始めとする生徒会の面々と大会運営の打ち合わせをしていた。
リズを始めとする僕以外の一年生生徒会役員の面々は、基本は雑用を任される予定なのでクラスの訓練を優先しています。
「えーっと、僕は生徒会長の補助になっていますね。後は、軍から来賓が来るので、そちらの対応ですね」
「アレク君なら、何も問題なくこなせると思うよ。それに、メアリにこの役目をやらせようとしたけど流石にやめておいたぞ」
生徒会長のヤザンさんが笑いながら話していたけど、まだ一年生である妹のメアリに気を使っていたみたいです。
メアリの場合は普通に学年代表になる可能性もあるので、剣術大会を運営するにしても簡単なものになるでしょうね。
「あと、弟くんには怪我人の治療を頼むわ。保健室の先生が待機するけど、流石に手足が切断するような怪我は治せないわ」
ルーシーお姉様、そんなスプラッターなことを言わないでと思ったけど、過去には本当に腕を切断した事故があったそうです。
木剣を使用するとはいえ、中々凄い事故になったんだ。
「まあ、アレク君とリズちゃんが本気でやったら手足の切断レベルでは済まないだろうね」
ヤザンさん、そんなスプラッターなことを言わないでって思ったら、生徒会の面々がウンウンと激しく同意していた。
プリンもウンウンとぷるぷると震えていたけど、あなたは直前まで寝ていたでしょうが。
こんな感じで生徒会の打ち合わせも無事に終わったので、ルーシーお姉様たちと一緒に生徒会室を後にした。
そして、みんなで訓練場に行ったら予想していなかったことが起きていた。
「あのね、リズたちが訓練場を予約していたんだよ!」
「そんなの、ちゃんとみんなで申請書を出したの」
「うるせー! 一年は、さっさと俺たちに訓練場を渡しやがれ!」
何と、リズたちにガラの悪い先輩が絡んでいたのです。
リズの言う通り、申請書を出す練習を兼ねてクラスメイトで訓練場の予約をしていた。
だけど、ガラの悪い先輩はそんなこと関係ないみたいだ。
そして、女子が怒鳴られて体をすくませている中、ガラの悪い先輩と口喧嘩をしていたのはリズとエレノアとスラちゃんだったのだ。
もちろん、僕たちも急いで訓練場に駆けつけました。
「お前ら、いったい何をしている!」
「やべっ、生徒会長だ。逃げるぞ!」
あらら、ヤザンさんがガラの悪い先輩を一喝すると、あっという間に逃げていった。
でも、顔はバッチリ見ていたので、直ぐにルーシーお姉様が通信用魔導具を使ってどこかに連絡していた。
「リズ、エレノア、大丈夫だった。怪我はしていない?!」
「全然平気だよ。全く怖くなかったよ」
「威張っているだけだったの」
リズとエレノアに確認したけど、全然平気だったみたいですね。
そして、ルーシーお姉様がため息をつきながら経緯を話してくれた。
「はあ、またあの馬鹿なのね。うちの学年にいる問題児集団よ。問題児集団には、学園から訓練場の使用禁止が言い渡されているのよ。だから、他の人が練習しているところを無理矢理奪おうとしたのね」
どうやら、ルーシーお姉様とはクラスがちがうけど何回も問題を起こしている人たちみたいです。
うん、僕も思わずため息をつきたくなるレベルですね。
「ちなみに、全員大したレベルじゃないわ。リズちゃんとエレノアちゃんだったら瞬殺レベルね」
ルーシーお姉様の補足はともかくとして、面倒くさい相手だというのは間違いなさそうです。
特にリズはあの連中と口喧嘩をしたし、絡まれないように気をつけないといけないね。
授業も普通に進んでいき、僕も普通に勉強していきます。
リズはスラちゃんとともにクラスメイトと仲良く話をすることが多いけど、プリンは僕の机の上でお昼寝をすることが多かった。
寝ているプリンが可愛いって言っているクラスメイトもいるけどね。
そんな中、いよいよ学園の中でも大きなイベントの一つである剣術大会が一ヶ月半後に迫ってきた。
僕とリズは入園試験の実技試験で盛大にやらかしてしまったので、残念ながら剣術大会には参加できなかった。
その代わりに、生徒会として大会運営を手伝うことになっていた。
カンカン、カンカン。
「えい、やあ!」
「いい感じだよ! どんどんと打ち込んできていいよ」
リズはというと、放課後になるとスラちゃんとともにクラスメイトとの手合わせを行っていた。
うちのクラスの場合、僕とリズがいなくてもエレノア、サンディ、メアリ、レシステンシアさん、サキさん、ブライトさんたち、剣技特待生組三人がいるので、この中から四人のクラス代表を決めないとならない。
うーん、かなり狭い枠を争うことになりそうだ。
学年の代表を決めて、その後に全校での対戦となります。
学年代表は、剣術の授業枠を利用して決定します。
「えーっと、僕は本部運営でリズとスラちゃんは魔法障壁係ですね」
「魔法障壁係は、毎回先生と魔法が使える優秀な生徒にやってもらっているのよ。リズちゃんとスラちゃんなら、余程のことがない限り魔法障壁は壊れないと思うわ」
僕はというと、ルーシーお姉様を始めとする生徒会の面々と大会運営の打ち合わせをしていた。
リズを始めとする僕以外の一年生生徒会役員の面々は、基本は雑用を任される予定なのでクラスの訓練を優先しています。
「えーっと、僕は生徒会長の補助になっていますね。後は、軍から来賓が来るので、そちらの対応ですね」
「アレク君なら、何も問題なくこなせると思うよ。それに、メアリにこの役目をやらせようとしたけど流石にやめておいたぞ」
生徒会長のヤザンさんが笑いながら話していたけど、まだ一年生である妹のメアリに気を使っていたみたいです。
メアリの場合は普通に学年代表になる可能性もあるので、剣術大会を運営するにしても簡単なものになるでしょうね。
「あと、弟くんには怪我人の治療を頼むわ。保健室の先生が待機するけど、流石に手足が切断するような怪我は治せないわ」
ルーシーお姉様、そんなスプラッターなことを言わないでと思ったけど、過去には本当に腕を切断した事故があったそうです。
木剣を使用するとはいえ、中々凄い事故になったんだ。
「まあ、アレク君とリズちゃんが本気でやったら手足の切断レベルでは済まないだろうね」
ヤザンさん、そんなスプラッターなことを言わないでって思ったら、生徒会の面々がウンウンと激しく同意していた。
プリンもウンウンとぷるぷると震えていたけど、あなたは直前まで寝ていたでしょうが。
こんな感じで生徒会の打ち合わせも無事に終わったので、ルーシーお姉様たちと一緒に生徒会室を後にした。
そして、みんなで訓練場に行ったら予想していなかったことが起きていた。
「あのね、リズたちが訓練場を予約していたんだよ!」
「そんなの、ちゃんとみんなで申請書を出したの」
「うるせー! 一年は、さっさと俺たちに訓練場を渡しやがれ!」
何と、リズたちにガラの悪い先輩が絡んでいたのです。
リズの言う通り、申請書を出す練習を兼ねてクラスメイトで訓練場の予約をしていた。
だけど、ガラの悪い先輩はそんなこと関係ないみたいだ。
そして、女子が怒鳴られて体をすくませている中、ガラの悪い先輩と口喧嘩をしていたのはリズとエレノアとスラちゃんだったのだ。
もちろん、僕たちも急いで訓練場に駆けつけました。
「お前ら、いったい何をしている!」
「やべっ、生徒会長だ。逃げるぞ!」
あらら、ヤザンさんがガラの悪い先輩を一喝すると、あっという間に逃げていった。
でも、顔はバッチリ見ていたので、直ぐにルーシーお姉様が通信用魔導具を使ってどこかに連絡していた。
「リズ、エレノア、大丈夫だった。怪我はしていない?!」
「全然平気だよ。全く怖くなかったよ」
「威張っているだけだったの」
リズとエレノアに確認したけど、全然平気だったみたいですね。
そして、ルーシーお姉様がため息をつきながら経緯を話してくれた。
「はあ、またあの馬鹿なのね。うちの学年にいる問題児集団よ。問題児集団には、学園から訓練場の使用禁止が言い渡されているのよ。だから、他の人が練習しているところを無理矢理奪おうとしたのね」
どうやら、ルーシーお姉様とはクラスがちがうけど何回も問題を起こしている人たちみたいです。
うん、僕も思わずため息をつきたくなるレベルですね。
「ちなみに、全員大したレベルじゃないわ。リズちゃんとエレノアちゃんだったら瞬殺レベルね」
ルーシーお姉様の補足はともかくとして、面倒くさい相手だというのは間違いなさそうです。
特にリズはあの連中と口喧嘩をしたし、絡まれないように気をつけないといけないね。
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