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第二十九章 新しい町を作ろう!
九百六十一話 全力で防壁を作ります
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一時間後、予定通りに軍の測量部隊が到着した。
うん、既に平らになっている土地を見て呆然としているよ。
「アレク副宰相が、測量しやすいように土地を整えた。準備ができ次第、測量を開始するように」
「「「あっ、はっ!」」」
直ぐに軍務卿が指示を出したけど、僕たちも測量の様子を見守るために家の外に出ました。
探索魔法を使っても周囲に魔物の気配もないし、とても平和ですね。
と、ここで通信用魔導具にカミラさんから連絡が入りました。
ミカエルたちの勉強が終わったので、ゲートを繋いで欲しいそうです。
きっと、勉強で疲れたから動きたいのもあるのかもしれませんね。
そんなことを思いながら、僕は王城の勉強部屋にゲートを繋ぎました。
ドタバタ、ドタバタ。
「「「わーい!」」」
「遠くに行っちゃ駄目よ」
目の前に広くて平らな土地が現れたので、ミカエル達は早速追いかけっこを始めました。
ルシアさんが監視してくれているけど、子どもはどこでも遊ぶよね。
しかも、目の前は整備されたところです。
その間に、外壁を建てるところの測量が行われています。
なので、ミカエルたちには遊んでもいいけど邪魔しては駄目だと言っています。
こうして、午前中は通信用魔導具でお仕事をしつつ、工事の進捗を見守ることになりました。
「「「……」」」
「これは凄いな。以前にも来たことがあるが、岩だらけだったはずだ」
「綺麗に整地されていますわ。精度も流石ですわね」
午後になると、ルーカスお兄様とアイビー様も見学者を引き連れながらやってきた。
流石にお二人も驚いていたけど、それ以上に一緒に来ていた人が呆然としていた。
目の前の光景を、うまく受け入れられないみたいです。
ルーシーお姉様もお友達と来ていたけど、こちらも同じ感じです。
そして、測量担当の兵が僕たちのところにやってきました。
「防壁の端になるところに、目安の杭を打ち込みました。あの、これで本当に大丈夫なのですか?」
「目安の杭があれば、僕もスラちゃんも直ぐに対応できます。ありがとうございます」
「はあ……」
杭といっても、鉄の棒を突き刺しただけです。
でも、これがあればお仕事再開できますね。
ということで、僕とスラちゃんが土魔法を発動し、リズ、エレノア、サンディ、イヨ、、メアリ、プリンが僕とスラちゃんの魔力供給源になります。
ではでは、早速防壁を作りましょう。
シュイン、シュイン、シュイン、シュイン、ぴかー!
ズゴゴゴゴゴゴ!
「な、何が起きているんだ?」
「ぼ、防壁が、防壁がせり上がっていきます」
ルーカスお兄様とルーシーお姉様が連れてきた人たちは、突然目の前に現れた防壁に度肝を抜かれていました。
硬さと高さを意識し、それに軍の施設の防壁もついでに作っていきます。
流石にこれだけの魔法を使うと、僕とスラちゃんだけでは魔力を賄えないですね。
「ふう、流石に疲れました。軍務卿、確認をお願いします。爆発型魔導具でも、壊れない程度の強度にしてあります」
「うむ、直ぐに確認させよう」
閣僚はというと、少し苦笑しながら周りを見ていました。
そんな中、軍務卿はぽかーんとしていた兵に指示を出しました。
町のど真ん中に家があっては邪魔なので、家を収納して軍の施設建設予定地に移すことにしました。
「リズもお店を出すよ!」
人がたくさん集まってきたので、リズもマジックバッグから自分のお店を取り出しました。
女性陣はお店の中で少し休んでいましたが、男性陣にはあるお願いをしました。
シュイーン、ズドドドーン。
「なんだこれ、硬すぎて魔法が全く聞かないぞ」
「大魔法を使っても、びくともしない」
「剣なんか、反対に折れちまったぞ。どうなっているんだ?」
出来上がった壁の強度を試してもらったけど、どうやら良い感じに出来上がったみたいです。
僕もスラちゃんも、とても満足です。
逆に、兵はとんでもないものができたと顔色を悪くしていました。
「流石は弟くんね。とんでもないものを作ったわ」
「あの、とんでもないというレベルを超えていますが……」
うんうんと頷くルーシーお姉様にランさんがツッコミを入れていたけど、同級生はどちらかというとランさんに同意していました。
その間に、僕は閣僚とルーカスお兄様と話をします。
「資材とかは、警備も考えて暫く軍の施設に置いておいたほうが良いですね」
「仮の代官邸も同様だな。今は、一箇所に集約した方が良い。
「軍などは、井戸を掘ってから駐留させよう。流石に飲水無しでは厳しい」
今日は僕とスラちゃんの魔力がすっからかんなので、日程を調整して後日兵の仮宿舎と井戸を作ることにしました。
そして、リズのお店ではいつの間にかマジックバッグにしまってあったスイーツが振る舞われていました。
僕も流石に疲れたから、スイーツを食べに行こうと。
うん、既に平らになっている土地を見て呆然としているよ。
「アレク副宰相が、測量しやすいように土地を整えた。準備ができ次第、測量を開始するように」
「「「あっ、はっ!」」」
直ぐに軍務卿が指示を出したけど、僕たちも測量の様子を見守るために家の外に出ました。
探索魔法を使っても周囲に魔物の気配もないし、とても平和ですね。
と、ここで通信用魔導具にカミラさんから連絡が入りました。
ミカエルたちの勉強が終わったので、ゲートを繋いで欲しいそうです。
きっと、勉強で疲れたから動きたいのもあるのかもしれませんね。
そんなことを思いながら、僕は王城の勉強部屋にゲートを繋ぎました。
ドタバタ、ドタバタ。
「「「わーい!」」」
「遠くに行っちゃ駄目よ」
目の前に広くて平らな土地が現れたので、ミカエル達は早速追いかけっこを始めました。
ルシアさんが監視してくれているけど、子どもはどこでも遊ぶよね。
しかも、目の前は整備されたところです。
その間に、外壁を建てるところの測量が行われています。
なので、ミカエルたちには遊んでもいいけど邪魔しては駄目だと言っています。
こうして、午前中は通信用魔導具でお仕事をしつつ、工事の進捗を見守ることになりました。
「「「……」」」
「これは凄いな。以前にも来たことがあるが、岩だらけだったはずだ」
「綺麗に整地されていますわ。精度も流石ですわね」
午後になると、ルーカスお兄様とアイビー様も見学者を引き連れながらやってきた。
流石にお二人も驚いていたけど、それ以上に一緒に来ていた人が呆然としていた。
目の前の光景を、うまく受け入れられないみたいです。
ルーシーお姉様もお友達と来ていたけど、こちらも同じ感じです。
そして、測量担当の兵が僕たちのところにやってきました。
「防壁の端になるところに、目安の杭を打ち込みました。あの、これで本当に大丈夫なのですか?」
「目安の杭があれば、僕もスラちゃんも直ぐに対応できます。ありがとうございます」
「はあ……」
杭といっても、鉄の棒を突き刺しただけです。
でも、これがあればお仕事再開できますね。
ということで、僕とスラちゃんが土魔法を発動し、リズ、エレノア、サンディ、イヨ、、メアリ、プリンが僕とスラちゃんの魔力供給源になります。
ではでは、早速防壁を作りましょう。
シュイン、シュイン、シュイン、シュイン、ぴかー!
ズゴゴゴゴゴゴ!
「な、何が起きているんだ?」
「ぼ、防壁が、防壁がせり上がっていきます」
ルーカスお兄様とルーシーお姉様が連れてきた人たちは、突然目の前に現れた防壁に度肝を抜かれていました。
硬さと高さを意識し、それに軍の施設の防壁もついでに作っていきます。
流石にこれだけの魔法を使うと、僕とスラちゃんだけでは魔力を賄えないですね。
「ふう、流石に疲れました。軍務卿、確認をお願いします。爆発型魔導具でも、壊れない程度の強度にしてあります」
「うむ、直ぐに確認させよう」
閣僚はというと、少し苦笑しながら周りを見ていました。
そんな中、軍務卿はぽかーんとしていた兵に指示を出しました。
町のど真ん中に家があっては邪魔なので、家を収納して軍の施設建設予定地に移すことにしました。
「リズもお店を出すよ!」
人がたくさん集まってきたので、リズもマジックバッグから自分のお店を取り出しました。
女性陣はお店の中で少し休んでいましたが、男性陣にはあるお願いをしました。
シュイーン、ズドドドーン。
「なんだこれ、硬すぎて魔法が全く聞かないぞ」
「大魔法を使っても、びくともしない」
「剣なんか、反対に折れちまったぞ。どうなっているんだ?」
出来上がった壁の強度を試してもらったけど、どうやら良い感じに出来上がったみたいです。
僕もスラちゃんも、とても満足です。
逆に、兵はとんでもないものができたと顔色を悪くしていました。
「流石は弟くんね。とんでもないものを作ったわ」
「あの、とんでもないというレベルを超えていますが……」
うんうんと頷くルーシーお姉様にランさんがツッコミを入れていたけど、同級生はどちらかというとランさんに同意していました。
その間に、僕は閣僚とルーカスお兄様と話をします。
「資材とかは、警備も考えて暫く軍の施設に置いておいたほうが良いですね」
「仮の代官邸も同様だな。今は、一箇所に集約した方が良い。
「軍などは、井戸を掘ってから駐留させよう。流石に飲水無しでは厳しい」
今日は僕とスラちゃんの魔力がすっからかんなので、日程を調整して後日兵の仮宿舎と井戸を作ることにしました。
そして、リズのお店ではいつの間にかマジックバッグにしまってあったスイーツが振る舞われていました。
僕も流石に疲れたから、スイーツを食べに行こうと。
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