771 / 890
第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百九十七話 無事に実技講習も終了です
しおりを挟む
実技の前に休憩を取りつつ、みんなで分担を決めます。
ベースは、いつもと同じです。
「とりあえず、俺とアレクで実技を担当しよう。その他の面々で、全くの素人の相手をするか」
「私があの四人の相手をするわ。話は通じそうだし」
ティナおばあさまが、俺様の態度をしていた三人ともう一人の貴族子弟を相手にしてくれるという。
年長者のアドバイスは聞いてくれそうなので、僕としてもとっても助かります。
そして、リズとエレノアたちはというと……
「うーん、こっちの武器の方が良いんじゃないかな?」
「魔力循環は、こうやってやるんだよ」
既に少し小さい子を相手に、色々と指導を始めていた。
スラちゃんもついてあれこれ指摘しているし、何も問題ないですね。
では、僕たちも実技を始めましょう。
「これから実技を始める。自信のない者もいるかと思うが、思い切ってやることが大切だ。武器が合わないと思ったら、リズたちが見てくれる。自分の実力を正しく把握して、訓練を続けるのが大切だ。冒険者に限らず、自分の身を守ることは命を守る事に繋がるぞ」
ジンさんの話を、新人冒険者は真剣に聞いています。
薬草採取でも動物や魔物と対峙することが多いので、ある程度の実力は必要です。
リズも、こっちだよと手を挙げてアピールしています。
早速実力で分かれて、実技を始めます。
「あなた達は私が相手をするわ。魔法が使えるなら、どんどんと使っても構わないわ」
「「「「はい」」」」
ティナおばあさまも、予定通り四人を相手にします。
初心者も、リズ達のところに集まりました。
ミカエルとブリットも、張り切って教えていますね。
リズたちは見事に得意な武器がバラバラなので、初心者に武器を教えるにはうってつけです。
ヒュン、ヒュン。
「良いぞ、もっと踏み込んで切り込んでこい」
「はい!」
ジンさんは、ショートソードを手にした初心者冒険者を相手にしていました。
中々筋がよくて、ジンさんも張り切って相手をしています。
こういう冒険者は、少し経験を積めば一気に伸びそうです。
シュイーン、ドーン、ドーン。
「的は固定されているけど、人も動物も動きます。足止めをするか、相手の動きを予測して魔法を放って下さい」
「はっ、はい!」
僕は魔法使いの少女を相手にしているけど、動かない的に当てるのは上手だけど相手が動くと途端に駄目になります。
もっと経験が必要だなと思いつつ、僕はアドバイスを続けます。
昔魔法使い講習で同じことが課題になったけど、魔法使いは一人で訓練する人が多いから仕方ないのかな。
ヒュン、ヒュン。
「えい、やあ!」
「基礎はできているわね。どんどんと打ち込むのよ。何事も、経験が重要よ」
そして四人を相手にしているティナおばあさまをちらりと見たけど、何だか嬉々として対応しているよ。
確かに良い感じに剣を振るっているし、問題なさそうです。
こうして講習は無事に終わったのですが、ティナおばあさまが四人とお茶を飲みながら話をするようにしてくれました。
早速、受付で完了手続きを済ませると、俺様の態度を取っていた貴族の子弟がマリーさんに近づきました。
「先ほどはすみませんでした」
「直ぐに謝るのは良いことですが、あまりにも過剰な態度を取ると相手に失礼です。今後は気をつけましょう」
「「「はい」」」
マリーさんも三人が反省しているのを見て、注意ぐらいに留めました。
三人ももう一度頭を下げて、僕たちのところにやってきました。
ベースは、いつもと同じです。
「とりあえず、俺とアレクで実技を担当しよう。その他の面々で、全くの素人の相手をするか」
「私があの四人の相手をするわ。話は通じそうだし」
ティナおばあさまが、俺様の態度をしていた三人ともう一人の貴族子弟を相手にしてくれるという。
年長者のアドバイスは聞いてくれそうなので、僕としてもとっても助かります。
そして、リズとエレノアたちはというと……
「うーん、こっちの武器の方が良いんじゃないかな?」
「魔力循環は、こうやってやるんだよ」
既に少し小さい子を相手に、色々と指導を始めていた。
スラちゃんもついてあれこれ指摘しているし、何も問題ないですね。
では、僕たちも実技を始めましょう。
「これから実技を始める。自信のない者もいるかと思うが、思い切ってやることが大切だ。武器が合わないと思ったら、リズたちが見てくれる。自分の実力を正しく把握して、訓練を続けるのが大切だ。冒険者に限らず、自分の身を守ることは命を守る事に繋がるぞ」
ジンさんの話を、新人冒険者は真剣に聞いています。
薬草採取でも動物や魔物と対峙することが多いので、ある程度の実力は必要です。
リズも、こっちだよと手を挙げてアピールしています。
早速実力で分かれて、実技を始めます。
「あなた達は私が相手をするわ。魔法が使えるなら、どんどんと使っても構わないわ」
「「「「はい」」」」
ティナおばあさまも、予定通り四人を相手にします。
初心者も、リズ達のところに集まりました。
ミカエルとブリットも、張り切って教えていますね。
リズたちは見事に得意な武器がバラバラなので、初心者に武器を教えるにはうってつけです。
ヒュン、ヒュン。
「良いぞ、もっと踏み込んで切り込んでこい」
「はい!」
ジンさんは、ショートソードを手にした初心者冒険者を相手にしていました。
中々筋がよくて、ジンさんも張り切って相手をしています。
こういう冒険者は、少し経験を積めば一気に伸びそうです。
シュイーン、ドーン、ドーン。
「的は固定されているけど、人も動物も動きます。足止めをするか、相手の動きを予測して魔法を放って下さい」
「はっ、はい!」
僕は魔法使いの少女を相手にしているけど、動かない的に当てるのは上手だけど相手が動くと途端に駄目になります。
もっと経験が必要だなと思いつつ、僕はアドバイスを続けます。
昔魔法使い講習で同じことが課題になったけど、魔法使いは一人で訓練する人が多いから仕方ないのかな。
ヒュン、ヒュン。
「えい、やあ!」
「基礎はできているわね。どんどんと打ち込むのよ。何事も、経験が重要よ」
そして四人を相手にしているティナおばあさまをちらりと見たけど、何だか嬉々として対応しているよ。
確かに良い感じに剣を振るっているし、問題なさそうです。
こうして講習は無事に終わったのですが、ティナおばあさまが四人とお茶を飲みながら話をするようにしてくれました。
早速、受付で完了手続きを済ませると、俺様の態度を取っていた貴族の子弟がマリーさんに近づきました。
「先ほどはすみませんでした」
「直ぐに謝るのは良いことですが、あまりにも過剰な態度を取ると相手に失礼です。今後は気をつけましょう」
「「「はい」」」
マリーさんも三人が反省しているのを見て、注意ぐらいに留めました。
三人ももう一度頭を下げて、僕たちのところにやってきました。
644
お気に入りに追加
8,682
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
公爵令嬢はアホ係から卒業する
依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」
婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。
そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。
いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?
何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。
エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。
彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。
*『小説家になろう』でも公開しています。
令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。