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第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百九十七話 無事に実技講習も終了です
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実技の前に休憩を取りつつ、みんなで分担を決めます。
ベースは、いつもと同じです。
「とりあえず、俺とアレクで実技を担当しよう。その他の面々で、全くの素人の相手をするか」
「私があの四人の相手をするわ。話は通じそうだし」
ティナおばあさまが、俺様の態度をしていた三人ともう一人の貴族子弟を相手にしてくれるという。
年長者のアドバイスは聞いてくれそうなので、僕としてもとっても助かります。
そして、リズとエレノアたちはというと……
「うーん、こっちの武器の方が良いんじゃないかな?」
「魔力循環は、こうやってやるんだよ」
既に少し小さい子を相手に、色々と指導を始めていた。
スラちゃんもついてあれこれ指摘しているし、何も問題ないですね。
では、僕たちも実技を始めましょう。
「これから実技を始める。自信のない者もいるかと思うが、思い切ってやることが大切だ。武器が合わないと思ったら、リズたちが見てくれる。自分の実力を正しく把握して、訓練を続けるのが大切だ。冒険者に限らず、自分の身を守ることは命を守る事に繋がるぞ」
ジンさんの話を、新人冒険者は真剣に聞いています。
薬草採取でも動物や魔物と対峙することが多いので、ある程度の実力は必要です。
リズも、こっちだよと手を挙げてアピールしています。
早速実力で分かれて、実技を始めます。
「あなた達は私が相手をするわ。魔法が使えるなら、どんどんと使っても構わないわ」
「「「「はい」」」」
ティナおばあさまも、予定通り四人を相手にします。
初心者も、リズ達のところに集まりました。
ミカエルとブリットも、張り切って教えていますね。
リズたちは見事に得意な武器がバラバラなので、初心者に武器を教えるにはうってつけです。
ヒュン、ヒュン。
「良いぞ、もっと踏み込んで切り込んでこい」
「はい!」
ジンさんは、ショートソードを手にした初心者冒険者を相手にしていました。
中々筋がよくて、ジンさんも張り切って相手をしています。
こういう冒険者は、少し経験を積めば一気に伸びそうです。
シュイーン、ドーン、ドーン。
「的は固定されているけど、人も動物も動きます。足止めをするか、相手の動きを予測して魔法を放って下さい」
「はっ、はい!」
僕は魔法使いの少女を相手にしているけど、動かない的に当てるのは上手だけど相手が動くと途端に駄目になります。
もっと経験が必要だなと思いつつ、僕はアドバイスを続けます。
昔魔法使い講習で同じことが課題になったけど、魔法使いは一人で訓練する人が多いから仕方ないのかな。
ヒュン、ヒュン。
「えい、やあ!」
「基礎はできているわね。どんどんと打ち込むのよ。何事も、経験が重要よ」
そして四人を相手にしているティナおばあさまをちらりと見たけど、何だか嬉々として対応しているよ。
確かに良い感じに剣を振るっているし、問題なさそうです。
こうして講習は無事に終わったのですが、ティナおばあさまが四人とお茶を飲みながら話をするようにしてくれました。
早速、受付で完了手続きを済ませると、俺様の態度を取っていた貴族の子弟がマリーさんに近づきました。
「先ほどはすみませんでした」
「直ぐに謝るのは良いことですが、あまりにも過剰な態度を取ると相手に失礼です。今後は気をつけましょう」
「「「はい」」」
マリーさんも三人が反省しているのを見て、注意ぐらいに留めました。
三人ももう一度頭を下げて、僕たちのところにやってきました。
ベースは、いつもと同じです。
「とりあえず、俺とアレクで実技を担当しよう。その他の面々で、全くの素人の相手をするか」
「私があの四人の相手をするわ。話は通じそうだし」
ティナおばあさまが、俺様の態度をしていた三人ともう一人の貴族子弟を相手にしてくれるという。
年長者のアドバイスは聞いてくれそうなので、僕としてもとっても助かります。
そして、リズとエレノアたちはというと……
「うーん、こっちの武器の方が良いんじゃないかな?」
「魔力循環は、こうやってやるんだよ」
既に少し小さい子を相手に、色々と指導を始めていた。
スラちゃんもついてあれこれ指摘しているし、何も問題ないですね。
では、僕たちも実技を始めましょう。
「これから実技を始める。自信のない者もいるかと思うが、思い切ってやることが大切だ。武器が合わないと思ったら、リズたちが見てくれる。自分の実力を正しく把握して、訓練を続けるのが大切だ。冒険者に限らず、自分の身を守ることは命を守る事に繋がるぞ」
ジンさんの話を、新人冒険者は真剣に聞いています。
薬草採取でも動物や魔物と対峙することが多いので、ある程度の実力は必要です。
リズも、こっちだよと手を挙げてアピールしています。
早速実力で分かれて、実技を始めます。
「あなた達は私が相手をするわ。魔法が使えるなら、どんどんと使っても構わないわ」
「「「「はい」」」」
ティナおばあさまも、予定通り四人を相手にします。
初心者も、リズ達のところに集まりました。
ミカエルとブリットも、張り切って教えていますね。
リズたちは見事に得意な武器がバラバラなので、初心者に武器を教えるにはうってつけです。
ヒュン、ヒュン。
「良いぞ、もっと踏み込んで切り込んでこい」
「はい!」
ジンさんは、ショートソードを手にした初心者冒険者を相手にしていました。
中々筋がよくて、ジンさんも張り切って相手をしています。
こういう冒険者は、少し経験を積めば一気に伸びそうです。
シュイーン、ドーン、ドーン。
「的は固定されているけど、人も動物も動きます。足止めをするか、相手の動きを予測して魔法を放って下さい」
「はっ、はい!」
僕は魔法使いの少女を相手にしているけど、動かない的に当てるのは上手だけど相手が動くと途端に駄目になります。
もっと経験が必要だなと思いつつ、僕はアドバイスを続けます。
昔魔法使い講習で同じことが課題になったけど、魔法使いは一人で訓練する人が多いから仕方ないのかな。
ヒュン、ヒュン。
「えい、やあ!」
「基礎はできているわね。どんどんと打ち込むのよ。何事も、経験が重要よ」
そして四人を相手にしているティナおばあさまをちらりと見たけど、何だか嬉々として対応しているよ。
確かに良い感じに剣を振るっているし、問題なさそうです。
こうして講習は無事に終わったのですが、ティナおばあさまが四人とお茶を飲みながら話をするようにしてくれました。
早速、受付で完了手続きを済ませると、俺様の態度を取っていた貴族の子弟がマリーさんに近づきました。
「先ほどはすみませんでした」
「直ぐに謝るのは良いことですが、あまりにも過剰な態度を取ると相手に失礼です。今後は気をつけましょう」
「「「はい」」」
マリーさんも三人が反省しているのを見て、注意ぐらいに留めました。
三人ももう一度頭を下げて、僕たちのところにやってきました。
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