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第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百八十六話 今日も赤ちゃんを見に来ました
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安息日にも、赤ちゃんをみたいという人がやってきました。
今も、ベビーベッドの周りには赤ちゃんを見る小さな子どもたちがいます。
「ふにゅ」
「すごーい、ちっちゃーい!」
「もぞもぞしている」
「いるー!」
「グルル……」
今は、ルカちゃんとエドちゃんに加えてエリちゃんもセオちゃんを興味深そうに見ています。
というか、セオちゃんも三人をキョロキョロと見ていますね。
そしてエリちゃんはねこちゃんの背中に乗ってベビーベッドを覗き込んでいるけど、ねこちゃんは特に気にせずにあくびをしていました。
「ふふ、とても可愛い赤ちゃんで私も一安心だわ」
「ティナ様、お気遣い頂き恐縮です」
「あなたは、ミカエルをずっと支えてきた侍従です。このくらいは何ともないわ」
ドレス姿のティナおばあさまが、紅茶を飲みながら小さな子どもたちをにこやかに見ていました。
ティナおばあさまも赤ちゃんの頃からミカエルを知っていて、この侍従のこともよく知っているもんね。
すると、何かに気がついたルカちゃんとエドちゃんが、とととって窓の方に移動しました。
ガチャっと窓を開けると、にゅっとある顔が覗き込んできました。
「グルル!」
「赤ちゃんだよ!」
「可愛いね!」
ドラちゃんが、窓から首を出して赤ちゃんを見ていました。
ここのところ、ドラちゃんは毎日窓から顔を覗かせてセオちゃんを見るのが日課です。
新しい家族に興味津々で、ドラちゃんもセオちゃんを可愛がりそうですね。
ドラちゃんは少しの間セオちゃんを見ると、満足そうにニコリとしてまた外に戻っていきました。
そんなちょっと変わった光景に、ティナおばあさまも侍従も思わずくすっと笑っていました。
そして、今日は更にゲストも来ています。
「あぅぅ……」
「あら、お腹が空いちゃったのかな?」
「ふふ、スラちゃんもお腹空いたってアピールしているわね」
ブランターク男爵家に嫁いだジンさんの妹のルルーさんと、レイナさんの妹のクラヴィーアさんが、わざわざ出産祝いを持ってきてくれました。
二人にとっても侍従はよく知っている人なので、やっぱり赤ちゃんが生まれたのはとても嬉しいみたいです。
それに二人はまだ妊娠していないので、エマさんとオリビアさんと同じく赤ちゃんのお世話の勉強も兼ねています。
もっともルルーさんは侍従としての経験もあるので、赤ちゃんのお世話はお手のものです。
そして、赤ちゃんのお世話のプロでもあるスラちゃんも、侍従に合図を送っていますね。
ここは女性陣以外、一旦部屋から退出することになりました。
僕は、ルカちゃんとエドちゃんを連れて食堂に向かいました。
「お兄ちゃん、お帰り。もぐもぐ」
「リズ、プリンは食べても一個だけだよ」
「分かったよ、もぐもぐ」
「「僕も、プリン食べる!」」
実はこのあと簡単な冒険者の依頼をみんなで受けることにしているんですけど、元気補充ってことでみんながプリンを食べています。
ルカちゃんとエドちゃんも、椅子に座って出されたプリンを食べ始めました。
因みに、全員朝食をモリモリと食べていました。
「もう少ししたら出かけるから、それまでに食べ終えてね」
「「「はーい」」」
僕の声かけに、ちびっ子たちが元気よく手を上げていました。
大人たちはもう少しかかるかなと思いつつ、僕も紅茶に口をつけていました。
今も、ベビーベッドの周りには赤ちゃんを見る小さな子どもたちがいます。
「ふにゅ」
「すごーい、ちっちゃーい!」
「もぞもぞしている」
「いるー!」
「グルル……」
今は、ルカちゃんとエドちゃんに加えてエリちゃんもセオちゃんを興味深そうに見ています。
というか、セオちゃんも三人をキョロキョロと見ていますね。
そしてエリちゃんはねこちゃんの背中に乗ってベビーベッドを覗き込んでいるけど、ねこちゃんは特に気にせずにあくびをしていました。
「ふふ、とても可愛い赤ちゃんで私も一安心だわ」
「ティナ様、お気遣い頂き恐縮です」
「あなたは、ミカエルをずっと支えてきた侍従です。このくらいは何ともないわ」
ドレス姿のティナおばあさまが、紅茶を飲みながら小さな子どもたちをにこやかに見ていました。
ティナおばあさまも赤ちゃんの頃からミカエルを知っていて、この侍従のこともよく知っているもんね。
すると、何かに気がついたルカちゃんとエドちゃんが、とととって窓の方に移動しました。
ガチャっと窓を開けると、にゅっとある顔が覗き込んできました。
「グルル!」
「赤ちゃんだよ!」
「可愛いね!」
ドラちゃんが、窓から首を出して赤ちゃんを見ていました。
ここのところ、ドラちゃんは毎日窓から顔を覗かせてセオちゃんを見るのが日課です。
新しい家族に興味津々で、ドラちゃんもセオちゃんを可愛がりそうですね。
ドラちゃんは少しの間セオちゃんを見ると、満足そうにニコリとしてまた外に戻っていきました。
そんなちょっと変わった光景に、ティナおばあさまも侍従も思わずくすっと笑っていました。
そして、今日は更にゲストも来ています。
「あぅぅ……」
「あら、お腹が空いちゃったのかな?」
「ふふ、スラちゃんもお腹空いたってアピールしているわね」
ブランターク男爵家に嫁いだジンさんの妹のルルーさんと、レイナさんの妹のクラヴィーアさんが、わざわざ出産祝いを持ってきてくれました。
二人にとっても侍従はよく知っている人なので、やっぱり赤ちゃんが生まれたのはとても嬉しいみたいです。
それに二人はまだ妊娠していないので、エマさんとオリビアさんと同じく赤ちゃんのお世話の勉強も兼ねています。
もっともルルーさんは侍従としての経験もあるので、赤ちゃんのお世話はお手のものです。
そして、赤ちゃんのお世話のプロでもあるスラちゃんも、侍従に合図を送っていますね。
ここは女性陣以外、一旦部屋から退出することになりました。
僕は、ルカちゃんとエドちゃんを連れて食堂に向かいました。
「お兄ちゃん、お帰り。もぐもぐ」
「リズ、プリンは食べても一個だけだよ」
「分かったよ、もぐもぐ」
「「僕も、プリン食べる!」」
実はこのあと簡単な冒険者の依頼をみんなで受けることにしているんですけど、元気補充ってことでみんながプリンを食べています。
ルカちゃんとエドちゃんも、椅子に座って出されたプリンを食べ始めました。
因みに、全員朝食をモリモリと食べていました。
「もう少ししたら出かけるから、それまでに食べ終えてね」
「「「はーい」」」
僕の声かけに、ちびっ子たちが元気よく手を上げていました。
大人たちはもう少しかかるかなと思いつつ、僕も紅茶に口をつけていました。
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