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第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百八十一話 封印されしものと新たなお仕事
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ピエロへの特別尋問の翌日、僕とジンさんは陛下と閣僚と共に王城の会議室に集まっていた。
会議の冒頭、陛下からピエロの状況について話があった。
「教皇猊下から連絡があったが、ピエロは時々遠い目をしながら身の上話を始めたそうだ。恐らく死んだ両親にあったという臨死体験が、大きく影響を与えていそうだ」
「実際には、二人の作った料理の臭いを嗅いだだけですよ……」
「そんなもの、結果論に過ぎぬ。そして、二人のデス料理は封印する。もはや、兵器として流用可能だ」
陛下も、破壊王のデス料理は兵器と認識しているんだ。
他の閣僚もうんうんと頷いている中、宰相だけは娘の作る料理の凄まじさに目頭を抑えていました。
今まで何回も矯正の機会を与えられながら、結局全く上手く行かなかったもんなあ。
レイナさんの娘のレイカちゃんに料理を教えるのは、お父さんであるジンさんの役割ですね。
「ピエロのことは、教皇国に任せるとしよう。我が国のことについて話をしないとならないな。各部署で改善案を集めているが、どうも一部の部署で部下からの改善案を上司が握りつぶしているという報告があった。対象部署はピックアップしているが、その部署には閣僚と特別調査チームを派遣させて直接意見を聞くこととする」
「面倒だから見ないふりをしているのか、はたまた後ろめたいことがあるのかのどちらかですね」
「前者ならまだマシだが、後者だったら問題だ。アレク、ジン、不正が見つかったら軍と連携するように」
リズ達もまだ情報を集めている最中だし、この件はもう少し先になったら本格的に動きそうです。
その他は、各地の農工業の状況などの報告があり、その後は担当者会議に移ります。
宰相はそのまま会議に残るそうなので、僕とジンさんは先に宰相執務室に戻ります。
「ジン、お帰り」
「意外と時間がかかったね」
ソファーでは、レイナさんとカミラさんがもしゃもしゃとお菓子を食べていました。
リズ達の姿もあるから、改善案集めから戻ってきたみたいですね。
ここでジンさんは、二人にストレートにある宣言をしました。
「レイナ、カミラ、二人は今後料理は封印だ。これは、陛下からの命令だ。異議は認められない」
「「えー! せっかく上手く出来そうだったのに!」」
二人はジンさんにブーブーと文句を言っているが、二人以外は全員ジンさんの話を聞いてうんうんと頷いていた。
シーラさんですら、対処できないと思っているみたいです。
「この件は終わりだ。そして、ここからが本題だ。全部署で改革案の提出をさせているが、部下の改善案を握りつぶしている者がいるらしい。ピックアップしているから、情報が集まったら担当閣僚と一緒に現場に行くぞ」
「なんだか、話を逸らされた様な気が。まあ、そっちも大事なお仕事ですね」
「尋問の必要があったら言ってね」
「尋問は軍が行うから、二人の出番はない!」
「「えー」」
またもや駄々っ子のように拗ねる二人だけど、自分の料理の破壊力を認識して欲しい。
デス料理が振る舞われたら、絶対に尋問どころじゃなくなるよ。
リズたちもジンさんの話を理解して、うんうんとしていました。
因みに、既にナッシュさんとスタンリーさんのデータ分析も始まっていて、ローリーさんも窓口となって動いています。
チーム一丸となって動いている件だし、王妃様たちも動いているんだよね。
発端は、馬鹿な貴族三名によるアホな言動だったけど。
「リズたちは、まだ聞き込みを続ける? 僕は、これから学園に行くよ」
「まだまだ頑張るよ! お兄ちゃんも気をつけてね」
「「もう行くの?」」
リズたちはやる気満々だけど、レイナさんとカミラさんはもう少しゆっくりしたいみたいです。
ジンさんが、ぼそっと「若さの違いか」って言っていますね。
会議の冒頭、陛下からピエロの状況について話があった。
「教皇猊下から連絡があったが、ピエロは時々遠い目をしながら身の上話を始めたそうだ。恐らく死んだ両親にあったという臨死体験が、大きく影響を与えていそうだ」
「実際には、二人の作った料理の臭いを嗅いだだけですよ……」
「そんなもの、結果論に過ぎぬ。そして、二人のデス料理は封印する。もはや、兵器として流用可能だ」
陛下も、破壊王のデス料理は兵器と認識しているんだ。
他の閣僚もうんうんと頷いている中、宰相だけは娘の作る料理の凄まじさに目頭を抑えていました。
今まで何回も矯正の機会を与えられながら、結局全く上手く行かなかったもんなあ。
レイナさんの娘のレイカちゃんに料理を教えるのは、お父さんであるジンさんの役割ですね。
「ピエロのことは、教皇国に任せるとしよう。我が国のことについて話をしないとならないな。各部署で改善案を集めているが、どうも一部の部署で部下からの改善案を上司が握りつぶしているという報告があった。対象部署はピックアップしているが、その部署には閣僚と特別調査チームを派遣させて直接意見を聞くこととする」
「面倒だから見ないふりをしているのか、はたまた後ろめたいことがあるのかのどちらかですね」
「前者ならまだマシだが、後者だったら問題だ。アレク、ジン、不正が見つかったら軍と連携するように」
リズ達もまだ情報を集めている最中だし、この件はもう少し先になったら本格的に動きそうです。
その他は、各地の農工業の状況などの報告があり、その後は担当者会議に移ります。
宰相はそのまま会議に残るそうなので、僕とジンさんは先に宰相執務室に戻ります。
「ジン、お帰り」
「意外と時間がかかったね」
ソファーでは、レイナさんとカミラさんがもしゃもしゃとお菓子を食べていました。
リズ達の姿もあるから、改善案集めから戻ってきたみたいですね。
ここでジンさんは、二人にストレートにある宣言をしました。
「レイナ、カミラ、二人は今後料理は封印だ。これは、陛下からの命令だ。異議は認められない」
「「えー! せっかく上手く出来そうだったのに!」」
二人はジンさんにブーブーと文句を言っているが、二人以外は全員ジンさんの話を聞いてうんうんと頷いていた。
シーラさんですら、対処できないと思っているみたいです。
「この件は終わりだ。そして、ここからが本題だ。全部署で改革案の提出をさせているが、部下の改善案を握りつぶしている者がいるらしい。ピックアップしているから、情報が集まったら担当閣僚と一緒に現場に行くぞ」
「なんだか、話を逸らされた様な気が。まあ、そっちも大事なお仕事ですね」
「尋問の必要があったら言ってね」
「尋問は軍が行うから、二人の出番はない!」
「「えー」」
またもや駄々っ子のように拗ねる二人だけど、自分の料理の破壊力を認識して欲しい。
デス料理が振る舞われたら、絶対に尋問どころじゃなくなるよ。
リズたちもジンさんの話を理解して、うんうんとしていました。
因みに、既にナッシュさんとスタンリーさんのデータ分析も始まっていて、ローリーさんも窓口となって動いています。
チーム一丸となって動いている件だし、王妃様たちも動いているんだよね。
発端は、馬鹿な貴族三名によるアホな言動だったけど。
「リズたちは、まだ聞き込みを続ける? 僕は、これから学園に行くよ」
「まだまだ頑張るよ! お兄ちゃんも気をつけてね」
「「もう行くの?」」
リズたちはやる気満々だけど、レイナさんとカミラさんはもう少しゆっくりしたいみたいです。
ジンさんが、ぼそっと「若さの違いか」って言っていますね。
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