752 / 961
第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百七十八話 いよいよピエロへの尋問当日
しおりを挟む
そして、いよいよ破壊王によるデス料理本番当日になりました。
今日は、王城に行かずに直接現地に向かいます。
「ふふふ、今日は腕がなるわね」
「ええ、思いっきりやりましょう」
「「はあ……」」
やる気満々のレイナさんとカミラさんはともかくとして、僕とジンさんはどよーんとしていました。
僕たちと同行するスラちゃんとプリンも、へんにゃりしていてハッキリ言ってやる気ゼロです。
でも、とにかくやらないといけないので、僕たちは教皇国に向かいました。
因みに、リズ達や他の面々は前回と同じく「絶対に一緒に行きたくない」という回答をしていました。
うう、僕だって本音は一緒に行きたくないよ……
陛下からは、「国際問題にするなよ」と釘を差されました。
「皆さま、お忙しいところお集まり頂き感謝申し上げます」
「教皇猊下におかれましても、お忙しいところ恐れ入ります」
「いやいや、今日はまさに正念場だ。私も尋問に立ち合おう」
大教会に着くと、真剣な表情の教皇猊下が僕たちを出迎えてくれた。
確かに今日はピエロの尋問の日だけど、教皇猊下までレイナさんとカミラさんの料理は見ない方が良い気がします。
新しい世界に導かれる可能性がありますよ。
とはいえ時間も限られているので、僕たちは馬車に乗ってピエロが拘束されている聖騎士の駐屯地に向かいます。
因みに、前回僕たちと一緒に死刑囚でテストした際に立ち会った聖騎士は、今日一緒に行動するのを断固として拒否したそうです。
「ピエロの様子はどうですか?」
「相変わらずだ。食事は良く食べるし、睡眠もばっちりだ。自分勝手な言動も、ずっと止まらないでいる」
ピエロは、相変わらず自分勝手な事をしているんだ。
ピエロの仮面が無くなって全てをピエロの人格のせいにしているけど、こう聞くとどこまで演技をしているのか全く分からないです。
口は凄い上手いらしいので、気をつけないといけないですね。
「闇ギルドの残党が襲撃をしかけるとか、そんなことはありましたか?」
「いや、全く無い。もちろん現地もだ。何人か残党は捕まえたが、そもそもピエロが捕まったこと自体知らないようだ」
僕たちは拠点を奇襲してピエロを捕まえたけど、ある意味良い方向に動いているみたいです。
ピエロを奪還するだけの戦力が残っているのかなとも思ったけど、それはなかったようです。
馬車内では他にも色々な話をしたけど、カレン様の話も出てきました。
「次代の聖女候補生も、めきめきと力をつけてきました。この分なら、聖女様がご結婚されても何も問題ありません」
「カレン様は、自分の後継者をキッチリと育てると言っていました」
「聖女様は、責任のある方だ。自分が孤児出身という境遇もあるのに、誰にでも優しく接する」
確か、新しい聖女様候補生も孤児院出身なんですよね。
結構前に会ったことがあるけど、とても優しい人でした。
そんなほっこりした気分で、僕たちは聖騎士の駐屯地に到着しました。
「教皇猊下に敬礼!」
ザッ。
流石は元聖騎士団のトップです。
聖騎士が、綺麗な敬礼をしています。
その中を、僕たちは牢屋のある施設に入っていきました。
カツンカツン。
「地下に施設を作ってあるんですね」
「逃げられないようにしてあるのだ。こういうのは、出入り口を限定するに限る」
地下牢の利点は、逃走のリスクが少なくなることです。
しかもレンガなどで牢屋を囲っているので、土を掘る事自体無理です。
こうした厳重な施設の中でも更に厳重な牢屋の中に、あのピエロが入っていました。
今日は、王城に行かずに直接現地に向かいます。
「ふふふ、今日は腕がなるわね」
「ええ、思いっきりやりましょう」
「「はあ……」」
やる気満々のレイナさんとカミラさんはともかくとして、僕とジンさんはどよーんとしていました。
僕たちと同行するスラちゃんとプリンも、へんにゃりしていてハッキリ言ってやる気ゼロです。
でも、とにかくやらないといけないので、僕たちは教皇国に向かいました。
因みに、リズ達や他の面々は前回と同じく「絶対に一緒に行きたくない」という回答をしていました。
うう、僕だって本音は一緒に行きたくないよ……
陛下からは、「国際問題にするなよ」と釘を差されました。
「皆さま、お忙しいところお集まり頂き感謝申し上げます」
「教皇猊下におかれましても、お忙しいところ恐れ入ります」
「いやいや、今日はまさに正念場だ。私も尋問に立ち合おう」
大教会に着くと、真剣な表情の教皇猊下が僕たちを出迎えてくれた。
確かに今日はピエロの尋問の日だけど、教皇猊下までレイナさんとカミラさんの料理は見ない方が良い気がします。
新しい世界に導かれる可能性がありますよ。
とはいえ時間も限られているので、僕たちは馬車に乗ってピエロが拘束されている聖騎士の駐屯地に向かいます。
因みに、前回僕たちと一緒に死刑囚でテストした際に立ち会った聖騎士は、今日一緒に行動するのを断固として拒否したそうです。
「ピエロの様子はどうですか?」
「相変わらずだ。食事は良く食べるし、睡眠もばっちりだ。自分勝手な言動も、ずっと止まらないでいる」
ピエロは、相変わらず自分勝手な事をしているんだ。
ピエロの仮面が無くなって全てをピエロの人格のせいにしているけど、こう聞くとどこまで演技をしているのか全く分からないです。
口は凄い上手いらしいので、気をつけないといけないですね。
「闇ギルドの残党が襲撃をしかけるとか、そんなことはありましたか?」
「いや、全く無い。もちろん現地もだ。何人か残党は捕まえたが、そもそもピエロが捕まったこと自体知らないようだ」
僕たちは拠点を奇襲してピエロを捕まえたけど、ある意味良い方向に動いているみたいです。
ピエロを奪還するだけの戦力が残っているのかなとも思ったけど、それはなかったようです。
馬車内では他にも色々な話をしたけど、カレン様の話も出てきました。
「次代の聖女候補生も、めきめきと力をつけてきました。この分なら、聖女様がご結婚されても何も問題ありません」
「カレン様は、自分の後継者をキッチリと育てると言っていました」
「聖女様は、責任のある方だ。自分が孤児出身という境遇もあるのに、誰にでも優しく接する」
確か、新しい聖女様候補生も孤児院出身なんですよね。
結構前に会ったことがあるけど、とても優しい人でした。
そんなほっこりした気分で、僕たちは聖騎士の駐屯地に到着しました。
「教皇猊下に敬礼!」
ザッ。
流石は元聖騎士団のトップです。
聖騎士が、綺麗な敬礼をしています。
その中を、僕たちは牢屋のある施設に入っていきました。
カツンカツン。
「地下に施設を作ってあるんですね」
「逃げられないようにしてあるのだ。こういうのは、出入り口を限定するに限る」
地下牢の利点は、逃走のリスクが少なくなることです。
しかもレンガなどで牢屋を囲っているので、土を掘る事自体無理です。
こうした厳重な施設の中でも更に厳重な牢屋の中に、あのピエロが入っていました。
714
お気に入りに追加
8,852
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【7話完結】婚約破棄?妹の方が優秀?あぁそうですか・・・。じゃあ、もう教えなくていいですよね?
西東友一
恋愛
昔、昔。氷河期の頃、人々が魔法を使えた時のお話。魔法教師をしていた私はファンゼル王子と婚約していたのだけれど、妹の方が優秀だからそちらと結婚したいということ。妹もそう思っているみたいだし、もう教えなくてもいいよね?
7話完結のショートストーリー。
1日1話。1週間で完結する予定です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。