731 / 948
第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー
八百五十七話 張り込み捜査?
しおりを挟む
夜になって、僕たちは再びオカマさんのお店に集まりました。
予定通り奥の席に座って、みんなで店内を眺めています。
お客さんも沢山入っていて、相変わらず繁盛していますね。
しかも、女性客が凄く多いような気がします。
「うーん、この鶏肉をトマトで煮込んだのがとっても美味しいよ!」
「ピザっていう料理も、とても美味しいわね。チーズや様々な具材をいっぺんに食べられるわ」
「お前ら、普通に楽しんでいるなあ……」
リズとレイナさんは、出てきた料理を次々と平らげていきます。
ジンさんは思わず呆れているけど、確かにどの料理もとても美味しいです。
この地域はトマトが名産なので、パスタにしてもサラダにしても色々な料理にトマトが使われています。
僕もトマトが好きなので、出された料理を次々と食べていきました。
「すみません、ステーキおかわりお願いします」
「畏まりました、少々お待ち下さいませ」
ティナおばあさまも、普通に追加注文を頼んでいます。
トマトソースをかけたステーキがとっても美味しいので、お肉だけ追加注文していますね。
スラちゃんとプリンも、もりもりと料理を頼んでいます。
目的の人物が現れなくても、これだけで僕たちは大満足です。
でも、キチンとお仕事をしていますよ。
「今の所、問題のありそうな奴は現れていないな」
「そうね。今の所、ね」
店内にいる人や出入りする人を監視しているけど、夜の部営業開始から怪しいものは現れていません。
ジンさんもレイナさんも、お肉を頬張りながら時々周囲に視線を向けています。
すると、追加注文を持ってきたオカマさんさんも、さり気なく僕たちに話しかけてきました。
「怪しい奴は、いつも閉店間際に来る事が多いわ。もう少し、気長に待ちましょう」
「そうね、焦って事を仕損じては駄目ね」
ティナおばあさまも、焦らず待ちましょうと言っています。
そして、オカマさんに一言。
「お肉のおかわり、頂けるかしら?」
「あらあ、ティナ様のお目にかかったのかしら」
「ええ、固すぎずちょうど良い焼き具合だわ」
ティナおばあさま、どのくらいお肉が気に入ったのですか?
おかわり二回目を、オカマさんにニコリとしながら頼んでいました。
ちゃっかり、スラちゃんもおかわりとアピールしています。
こうしてみんなでお喋りしながら、閉店時間間際になった時でした。
一斉に、全員の緊張が高まりました。
「あいつで間違いなさそうだな」
「ええ、そうね。鑑定不要ね」
レジに現れた、黒い服を着こんだ男に全員の警戒が向きました。
ティナおばあさまが鑑定不要と言っているけど、僕は念のために鑑定を使って確認をしました。
「間違いなく、闇ギルドの構成員ですね」
「スラちゃんも間違いないって言っているよ」
「だろうな。こんな時間に黒ずくめの服を着て、異様に周囲を警戒しているぞ」
ここまで分かれば、後は動くのみです。
ステーキの一切れを食べ終えたスラちゃんが、僕たちのいた席から男のところに静かに近づきました。
そして、何かを受け取って店を出る男の後を、音もなく尾行し始めました。
後は、結果を待つばかりですね。
すると、飲み物を持ってきたオカマさんが、僕たちにさり気なく話しました。
「ふふ、流石だわ。奴が、いつもお店に来るのよ。まあ、下っ端の中の下っ端ね」
「でも、尾行するには十分だわ。ふふ、この後の展開が楽しみだわ」
「ええ、そうね。私も久々においたしちゃおうかしら?」
えーっと、オカマさんとティナおばあさまが不敵な笑みを浮かべながらとっても盛り上がってるけど、僕とジンさんは思わず震えあがっちゃった。
そして、話の流れからすると、オカマさんも作戦に参加するつもりみたいだよ。
まあ、オカマさん程の実力者が参加するのなら、戦力的には何も問題ないけどね。
こうして僕たちは、スラちゃんが帰ってくるのを待ちながら、お店が閉店になるまで料理を楽しんでいました。
幾つかの料理は、テイクアウトを頼んでアイテムボックスにしまいました。
予定通り奥の席に座って、みんなで店内を眺めています。
お客さんも沢山入っていて、相変わらず繁盛していますね。
しかも、女性客が凄く多いような気がします。
「うーん、この鶏肉をトマトで煮込んだのがとっても美味しいよ!」
「ピザっていう料理も、とても美味しいわね。チーズや様々な具材をいっぺんに食べられるわ」
「お前ら、普通に楽しんでいるなあ……」
リズとレイナさんは、出てきた料理を次々と平らげていきます。
ジンさんは思わず呆れているけど、確かにどの料理もとても美味しいです。
この地域はトマトが名産なので、パスタにしてもサラダにしても色々な料理にトマトが使われています。
僕もトマトが好きなので、出された料理を次々と食べていきました。
「すみません、ステーキおかわりお願いします」
「畏まりました、少々お待ち下さいませ」
ティナおばあさまも、普通に追加注文を頼んでいます。
トマトソースをかけたステーキがとっても美味しいので、お肉だけ追加注文していますね。
スラちゃんとプリンも、もりもりと料理を頼んでいます。
目的の人物が現れなくても、これだけで僕たちは大満足です。
でも、キチンとお仕事をしていますよ。
「今の所、問題のありそうな奴は現れていないな」
「そうね。今の所、ね」
店内にいる人や出入りする人を監視しているけど、夜の部営業開始から怪しいものは現れていません。
ジンさんもレイナさんも、お肉を頬張りながら時々周囲に視線を向けています。
すると、追加注文を持ってきたオカマさんさんも、さり気なく僕たちに話しかけてきました。
「怪しい奴は、いつも閉店間際に来る事が多いわ。もう少し、気長に待ちましょう」
「そうね、焦って事を仕損じては駄目ね」
ティナおばあさまも、焦らず待ちましょうと言っています。
そして、オカマさんに一言。
「お肉のおかわり、頂けるかしら?」
「あらあ、ティナ様のお目にかかったのかしら」
「ええ、固すぎずちょうど良い焼き具合だわ」
ティナおばあさま、どのくらいお肉が気に入ったのですか?
おかわり二回目を、オカマさんにニコリとしながら頼んでいました。
ちゃっかり、スラちゃんもおかわりとアピールしています。
こうしてみんなでお喋りしながら、閉店時間間際になった時でした。
一斉に、全員の緊張が高まりました。
「あいつで間違いなさそうだな」
「ええ、そうね。鑑定不要ね」
レジに現れた、黒い服を着こんだ男に全員の警戒が向きました。
ティナおばあさまが鑑定不要と言っているけど、僕は念のために鑑定を使って確認をしました。
「間違いなく、闇ギルドの構成員ですね」
「スラちゃんも間違いないって言っているよ」
「だろうな。こんな時間に黒ずくめの服を着て、異様に周囲を警戒しているぞ」
ここまで分かれば、後は動くのみです。
ステーキの一切れを食べ終えたスラちゃんが、僕たちのいた席から男のところに静かに近づきました。
そして、何かを受け取って店を出る男の後を、音もなく尾行し始めました。
後は、結果を待つばかりですね。
すると、飲み物を持ってきたオカマさんが、僕たちにさり気なく話しました。
「ふふ、流石だわ。奴が、いつもお店に来るのよ。まあ、下っ端の中の下っ端ね」
「でも、尾行するには十分だわ。ふふ、この後の展開が楽しみだわ」
「ええ、そうね。私も久々においたしちゃおうかしら?」
えーっと、オカマさんとティナおばあさまが不敵な笑みを浮かべながらとっても盛り上がってるけど、僕とジンさんは思わず震えあがっちゃった。
そして、話の流れからすると、オカマさんも作戦に参加するつもりみたいだよ。
まあ、オカマさん程の実力者が参加するのなら、戦力的には何も問題ないけどね。
こうして僕たちは、スラちゃんが帰ってくるのを待ちながら、お店が閉店になるまで料理を楽しんでいました。
幾つかの料理は、テイクアウトを頼んでアイテムボックスにしまいました。
737
お気に入りに追加
8,813
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?
青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。
魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。
※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。
願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。