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第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー
八百十二話 サギー男爵家に突入開始
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そしてサギー男爵の屋敷に着いたけど、屋敷の前には既に僕たちを妨害する者が構えていた。
全員守備隊の服装ではなく、盗賊やならず者の服装だ。
もしかしてサギー男爵の私兵かなと思ったら、リーダーっぽい男が僕たちの前に出てきた。
「おらおら、ここを誰の屋敷だと思っていやがる。天下のサギー男爵様の屋敷だぞ! ぶっ殺されたいのか!」
ニヤリとしながら威勢よく話してくるけど、まともに相手にしては駄目な連中だ。
サギー男爵領の守備隊はというと、事の成り行きを見守っているだけだ。
なら、僕たちのやる事はただ一つです。
僕は、軍に命令しました。
「サギー男爵への捜索妨害と認定します。全軍、排除して下さい」
「「「はっ」」」
「けっ、俺達もそう簡単にやられてたまるかよ。お前らも、獲物を抜け!」
「「「おう!」」」
全軍が剣を抜いて構えると、目の前のならず者達もナイフを抜きました。
とはいえ、僕はこんな奴らとまともに戦って時間を潰したくありません。
僕は、隣りにいるリズ、エレノア、スラちゃんにアイコンタクトをしました。
直ぐに、二人と一匹が魔力を溜めます。
シュイーン、バシッ。
そして、ならず者目掛けて一気にバインドを仕掛けました。
ならず者は急に体を拘束されたので、軒並み地面に転がっていきます。
「な、何だこりゃ?」
「数人残って、ならず者を縛り上げて下さい。僕達は屋敷の中に入ります」
「「「はっ」」」
「おい、こいつを解きやがれ!」
ならず者が三十人以上いようとも、無効化してしまえば敵ではありません。
十人ほどの兵が、次々とならず者を縛り上げていきます。
その間に、僕達は屋敷の中に入っていきました。
「屋敷の周囲も警戒をして下さい。逃走をはかる可能性もあります」
「はっ」
残っている兵の半分を屋敷の周囲の警戒にあたらせて、僕たちは建物の中に入ります。
ここからは時間勝負だと思ったら、更に僕たちを邪魔する存在が。
「てめーら、誰の許可をとって屋敷の中に入っているんだ!」
うーん、さっきからこんなならず者しか遭遇しないぞ。
こんな連中を集めて、サギー男爵は一体何をしたいのやら。
僕とプリンは、少し呆れながらも軽く魔力を溜めました。
シュイーン、バリバリバリ!
「「「ギャー!」」」
いちいち相手にするのも面倒くさいので、ここはエリアスタンで一網打尽です。
体が痺れて暫く動けないはずだけど、念の為に兵に拘束させます。
その間にもならず者が何人か突っ込んできたけど、各個撃破していきます。
そして、僕は別件で気になる事が。
「使用人も、街の人と同じく痩せ細っていますね」
「栄養状態が悪いのでしょう。あまり良くないわね」
使用人が屋敷の遠くから僕たちの様子を見守っていたけど、街中に飢餓がまん延している証拠ですね。
対して、ならず者はがっしりとした体型だったよな。
ティナおばあさまも少し悲痛な表情をしていたけど、一刻も早く主犯を捕まえないと。
全員守備隊の服装ではなく、盗賊やならず者の服装だ。
もしかしてサギー男爵の私兵かなと思ったら、リーダーっぽい男が僕たちの前に出てきた。
「おらおら、ここを誰の屋敷だと思っていやがる。天下のサギー男爵様の屋敷だぞ! ぶっ殺されたいのか!」
ニヤリとしながら威勢よく話してくるけど、まともに相手にしては駄目な連中だ。
サギー男爵領の守備隊はというと、事の成り行きを見守っているだけだ。
なら、僕たちのやる事はただ一つです。
僕は、軍に命令しました。
「サギー男爵への捜索妨害と認定します。全軍、排除して下さい」
「「「はっ」」」
「けっ、俺達もそう簡単にやられてたまるかよ。お前らも、獲物を抜け!」
「「「おう!」」」
全軍が剣を抜いて構えると、目の前のならず者達もナイフを抜きました。
とはいえ、僕はこんな奴らとまともに戦って時間を潰したくありません。
僕は、隣りにいるリズ、エレノア、スラちゃんにアイコンタクトをしました。
直ぐに、二人と一匹が魔力を溜めます。
シュイーン、バシッ。
そして、ならず者目掛けて一気にバインドを仕掛けました。
ならず者は急に体を拘束されたので、軒並み地面に転がっていきます。
「な、何だこりゃ?」
「数人残って、ならず者を縛り上げて下さい。僕達は屋敷の中に入ります」
「「「はっ」」」
「おい、こいつを解きやがれ!」
ならず者が三十人以上いようとも、無効化してしまえば敵ではありません。
十人ほどの兵が、次々とならず者を縛り上げていきます。
その間に、僕達は屋敷の中に入っていきました。
「屋敷の周囲も警戒をして下さい。逃走をはかる可能性もあります」
「はっ」
残っている兵の半分を屋敷の周囲の警戒にあたらせて、僕たちは建物の中に入ります。
ここからは時間勝負だと思ったら、更に僕たちを邪魔する存在が。
「てめーら、誰の許可をとって屋敷の中に入っているんだ!」
うーん、さっきからこんなならず者しか遭遇しないぞ。
こんな連中を集めて、サギー男爵は一体何をしたいのやら。
僕とプリンは、少し呆れながらも軽く魔力を溜めました。
シュイーン、バリバリバリ!
「「「ギャー!」」」
いちいち相手にするのも面倒くさいので、ここはエリアスタンで一網打尽です。
体が痺れて暫く動けないはずだけど、念の為に兵に拘束させます。
その間にもならず者が何人か突っ込んできたけど、各個撃破していきます。
そして、僕は別件で気になる事が。
「使用人も、街の人と同じく痩せ細っていますね」
「栄養状態が悪いのでしょう。あまり良くないわね」
使用人が屋敷の遠くから僕たちの様子を見守っていたけど、街中に飢餓がまん延している証拠ですね。
対して、ならず者はがっしりとした体型だったよな。
ティナおばあさまも少し悲痛な表情をしていたけど、一刻も早く主犯を捕まえないと。
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