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第二十六章 ミカエルの五歳の祝い
七百七十五話 綺麗なドレスでお祝いしたい!
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僕がエレノアとティナおばあさまとプリンと共に王城から屋敷に戻ると、何故か着飾ったリズの姿があった。
えーっと、確かにみんなでミカエルとブリットの保護者として五歳の祝いに参加する予定だけど、謁見用の豪華な衣装は駄目な気がするよ。
「リズ、今日はミカエルとブリットが主役なんだから、リズが豪華な服を着る必要はないぞ」
「えー、綺麗な服を着てミカちゃんのお祝いをしてあげたかったのに!」
リズがプリプリしながら主張しているが、サンディとイヨが大人しめの服を着ているからこればっかりは駄目でしょう。
現に、エレノアとティナおばあさまも、ドレスだけど目立たない物を着ていた。
「ほらほら、リズちゃんも着替えましょうね。リズちゃんが目立ったらしょうがないわ」
「うー、はい……」
リズはティナおばあさまと手をつなぎながら、渋々って感じで着替えに行った。
まあ、リズの気持ちも分からなくはないけどね。
でだ、肝心のミカエルとブリットの姿がない。
「ジュリさん、ミカエルとブリットはどこに行きましたか?」
「辺境伯様のお屋敷に行っているわ。なんでも、お料理に興味あるみたいよ」
どうも、ミカエルとブリットは五歳の祝いの後で食べる料理が気になったみたいだ。
リズが着替え終わるまで時間があるし、僕も辺境伯様の屋敷に行ってこよう。
僕は、エレノア達と一緒にお隣の辺境伯様の屋敷に向かいます。
「あっ、おにーちゃんだ。おかえりー!」
「おかえりー!」
僕が辺境伯様の屋敷の庭に姿を現すと、テーブルと椅子を並べている光景を見ていたミカエルとブリットが僕のところにかけてきた。
エレノアの姿も見つけて、僕の次に抱きついています。
「凄いね、いっぱいテーブルを並べるんだね!」
「今年はこれでも少ないんだよ。僕たちの時は、僕の庭も使っていたんだよ」
「「おおー!」」
ミカエルとブリットは、料理の前に庭に沢山並んでいるテーブルと椅子を見て大興奮していました。
沢山の子どもが集まるのが、二人にとって楽しいみたいですね。
「あとね、お料理はナイショだって」
「お楽しみって、イザベラ様が言ってた」
そして、肝心の料理に関しては、イザベラ様がうまくブロックしてくれたみたいです。
楽しみが増えたと、二人は理解しているみたいですね。
「じゃあ、そろそろリズも着替え終わるだろうし、二人も屋敷に戻るよ」
「「はーい」」
ミカエルとブリットは十分に楽しめたみたいなので、素直に僕たちの後をついてきました。
そして、屋敷に着くと膨れっ面になっている人が。
「うー。お兄ちゃん、何で置いていったの!」
自分が着替えている内にミカエルとブリットのお迎えに行かれてしまったので、リズがプリプリしながら僕たちを出迎えてくれました。
「リズが着替え終わらないからでしょう。王都の五歳の祝いの時はさっきのドレスを着ても大丈夫だけど、来年も辺境伯領での五歳の祝いの時は着ちゃ駄目だよ」
「リズは、お兄ちゃんがリズの事を置いていたのに怒っているんだよ!」
未だにプリプリしているリズをなだめながら、僕たちは教会に向かいました。
とはいえ、僕もリズも大事な従弟を祝いたい気持ちは一緒だけどね。
えーっと、確かにみんなでミカエルとブリットの保護者として五歳の祝いに参加する予定だけど、謁見用の豪華な衣装は駄目な気がするよ。
「リズ、今日はミカエルとブリットが主役なんだから、リズが豪華な服を着る必要はないぞ」
「えー、綺麗な服を着てミカちゃんのお祝いをしてあげたかったのに!」
リズがプリプリしながら主張しているが、サンディとイヨが大人しめの服を着ているからこればっかりは駄目でしょう。
現に、エレノアとティナおばあさまも、ドレスだけど目立たない物を着ていた。
「ほらほら、リズちゃんも着替えましょうね。リズちゃんが目立ったらしょうがないわ」
「うー、はい……」
リズはティナおばあさまと手をつなぎながら、渋々って感じで着替えに行った。
まあ、リズの気持ちも分からなくはないけどね。
でだ、肝心のミカエルとブリットの姿がない。
「ジュリさん、ミカエルとブリットはどこに行きましたか?」
「辺境伯様のお屋敷に行っているわ。なんでも、お料理に興味あるみたいよ」
どうも、ミカエルとブリットは五歳の祝いの後で食べる料理が気になったみたいだ。
リズが着替え終わるまで時間があるし、僕も辺境伯様の屋敷に行ってこよう。
僕は、エレノア達と一緒にお隣の辺境伯様の屋敷に向かいます。
「あっ、おにーちゃんだ。おかえりー!」
「おかえりー!」
僕が辺境伯様の屋敷の庭に姿を現すと、テーブルと椅子を並べている光景を見ていたミカエルとブリットが僕のところにかけてきた。
エレノアの姿も見つけて、僕の次に抱きついています。
「凄いね、いっぱいテーブルを並べるんだね!」
「今年はこれでも少ないんだよ。僕たちの時は、僕の庭も使っていたんだよ」
「「おおー!」」
ミカエルとブリットは、料理の前に庭に沢山並んでいるテーブルと椅子を見て大興奮していました。
沢山の子どもが集まるのが、二人にとって楽しいみたいですね。
「あとね、お料理はナイショだって」
「お楽しみって、イザベラ様が言ってた」
そして、肝心の料理に関しては、イザベラ様がうまくブロックしてくれたみたいです。
楽しみが増えたと、二人は理解しているみたいですね。
「じゃあ、そろそろリズも着替え終わるだろうし、二人も屋敷に戻るよ」
「「はーい」」
ミカエルとブリットは十分に楽しめたみたいなので、素直に僕たちの後をついてきました。
そして、屋敷に着くと膨れっ面になっている人が。
「うー。お兄ちゃん、何で置いていったの!」
自分が着替えている内にミカエルとブリットのお迎えに行かれてしまったので、リズがプリプリしながら僕たちを出迎えてくれました。
「リズが着替え終わらないからでしょう。王都の五歳の祝いの時はさっきのドレスを着ても大丈夫だけど、来年も辺境伯領での五歳の祝いの時は着ちゃ駄目だよ」
「リズは、お兄ちゃんがリズの事を置いていたのに怒っているんだよ!」
未だにプリプリしているリズをなだめながら、僕たちは教会に向かいました。
とはいえ、僕もリズも大事な従弟を祝いたい気持ちは一緒だけどね。
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