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第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々
七百十五話 予期せぬサプライズ
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昼食後は、早速お仕事を始めます。
勿論、宰相も代わったので挨拶をします。
「新しく宰相になったベリー公爵だ。商務卿時代から接していた者も多いかと思うが、改めて宜しく頼む」
「「「宜しくお願いいたします」」」
まあ、元々商務卿で年中宰相の執務室に来ていたから、知らない人ではないし全然問題ないですね。
因みに、商務卿だった頃の秘書がそのまま新宰相になってもついてきました。
シーラさんという宰相と同じ年の女性で、少し白髪混じりの元気の良いおばちゃんです。
「当分は儂も顔を出すぞ。一応顧問扱いだからな」
「助かります。最初はご迷惑をおかけするかと」
ニース侯爵様は、宰相の任から降りてとっても良い笑顔をしています。
何だかんだいって、宰相は激務だったもんね。
という事で、早速お仕事開始です。
ペラペラ、カキカキカキ。
ペラペラ、カキカキカキ。
「問題ないですね。サインをお願いします」
ドン!
「アレク君よ、いきなりこの量なのか?」
「明日は僕達はバザール子爵領に行きますので、今日のうちに明日の分もやっておきます」
明日は例の教科書作りの為に色々な意見を集めるから、少なくても午前中は不在です。
一日中バザール子爵領に行っても大丈夫な様に、ドンドンと仕事を進めます。
「前倒しで出来ることは、ドンドンとやっていきますよ」
「ほら、こうじゃ。アレク君は、仕事に厳しいぞ」
「うん、確かにこの執務室の主はアレク君だな」
うん、ニース侯爵様と宰相が何かを言っているけど、あまり気にしない事にしよう。
こうして、おやつタイムまで皆で忙しく仕事をしていました。
「ああ、甘い物が上手い……」
「ほらほら、現実逃避しないの!」
「うう、皆が私を虐めるよ……」
シーラさんは宰相の事を色々と言っているけど、お茶を淹れたりと何だかんだで仲良いですね。
「シーラは学園の同級生なんだよ。庶民出身だけど昔から豪快な性格で、公爵嫡男の私にも遠慮なかったよ」
「ははは。コイツの弱点とか、色々と知っているよ。まあ、産休とかで配慮して貰ったりしたけどね」
おお、以心伝心って感じなんだね。
でも、どう見てもシーラさんの方が宰相よりも立場が上だね。
「アレク殿下はとっても真面目だから、ちょっと良い加減な性格のコイツを引っ張るのにはちょうど良いわね」
「でも、アレク殿下はとっても優しいですよ。他の方にとっても気を使っていますし、何よりもリズ殿下やエレノア殿下ととっても仲が良いんですよ」
「うんうん、それは良い事だね。コイツも嫁さんラブで、婚約中の学園時代からノロケばなしを散々聞かされたよ」
「あの、私の恥ずかしい過去がドンドンとバラされているのですが……」
宰相は、娘が嫁ぐ度に号泣していたもんね。
奥さんに限らず、家族の事が大好きなんだろうね。
そして、おやつタイムの後も頑張ってお仕事をします。
「おっ、そろそろ終わりの時間だな。いやあ、初日から頑張ったな」
「まあ、初日だからな。アレク君なら、更に仕事を持ってくるぞ」
「ははは、全く否定できないですな」
ニース侯爵が何か僕の事を言っていますけど、無事に初日はおしまいです。
さてさて、ここからサプライズが待っています。
シュッ。
「あっ、スラちゃん準備終わった?」
執務室にスラちゃんが転移魔法で現れて、触手で丸を作っていました。
どうやら、準備はバッチリみたいですね。
「じゃあ、僕達はこれで失礼します。また、明日ですね」
「「「お疲れ様です」」
「「うん?」」
シュッ。
何が何だか分からないニース侯爵と宰相も一緒に、スラちゃんの長距離転移魔法で何処かに向かいました。
ふふふ、実はニース侯爵と宰相以外にはこっそりと何をするかを教えていたんですよね。
シュッ。
「おや? ここはジンの屋敷ではないか」
「アレク君、何かあるのかな?」
「屋敷の中に入れば分かりますよ。さあ、入って下さい」
「「う、うむ……」」
ちょっと分からないニース侯爵と宰相の背中を押して、僕達は屋敷の中に入りました。
ガチャ。
「「じーじ、おめでとー!」」
「「こっ、これは?」」
玄関を開けて直ぐに、レイカちゃんとガイルちゃんが持っていた花束をニース侯爵と宰相に渡しました。
ぽかーんとしている二人の前に、レイカちゃんとガイルちゃんのお母さんが姿を現します。
「お父様、宰相就任おめでとう。という事で、皆でおめでとうパーティーをやろうって子ども達が言ったのよ。クラヴィーアとルルーも来ているわ」
「おじいちゃんはお疲れ様会だね。おばあちゃんにも相談したら、是非やりましょうって事になったわ。皆待っているわよ」
実際には僕とジンさんの副宰相就任祝いもあるんだけど、おめでたい事はまとめてやっちゃえって事になりました。
因みに折角なので、グロスター公爵のおじいさまとカーセント侯爵様も呼んでいます。
「うう、私は幸せ者だ。孫に宰相就任を祝って貰えるなんて」
「そうじゃのう。ちょっと驚いたが、とても嬉しいのう」
ギュッ。
「「わわっ!」」
宰相は嬉しさのあまりに号泣しながらレイカちゃんを抱きしめていて、ニース侯爵も少し目尻に涙を溜めながらガイルちゃんを抱きしめていました。
そんな温かい様子に、レイナさんもカミラさんもちょっと涙目になっていました。
「さあ、食堂に向かいましょう」
「皆が待っているわ」
「「はーい!」」
レイカちゃんとガイルちゃんが、元気よくおじいちゃんの手をひいて食堂に誘導します。
これから、とっても楽しいパーティーが始まりそうだね。
勿論、宰相も代わったので挨拶をします。
「新しく宰相になったベリー公爵だ。商務卿時代から接していた者も多いかと思うが、改めて宜しく頼む」
「「「宜しくお願いいたします」」」
まあ、元々商務卿で年中宰相の執務室に来ていたから、知らない人ではないし全然問題ないですね。
因みに、商務卿だった頃の秘書がそのまま新宰相になってもついてきました。
シーラさんという宰相と同じ年の女性で、少し白髪混じりの元気の良いおばちゃんです。
「当分は儂も顔を出すぞ。一応顧問扱いだからな」
「助かります。最初はご迷惑をおかけするかと」
ニース侯爵様は、宰相の任から降りてとっても良い笑顔をしています。
何だかんだいって、宰相は激務だったもんね。
という事で、早速お仕事開始です。
ペラペラ、カキカキカキ。
ペラペラ、カキカキカキ。
「問題ないですね。サインをお願いします」
ドン!
「アレク君よ、いきなりこの量なのか?」
「明日は僕達はバザール子爵領に行きますので、今日のうちに明日の分もやっておきます」
明日は例の教科書作りの為に色々な意見を集めるから、少なくても午前中は不在です。
一日中バザール子爵領に行っても大丈夫な様に、ドンドンと仕事を進めます。
「前倒しで出来ることは、ドンドンとやっていきますよ」
「ほら、こうじゃ。アレク君は、仕事に厳しいぞ」
「うん、確かにこの執務室の主はアレク君だな」
うん、ニース侯爵様と宰相が何かを言っているけど、あまり気にしない事にしよう。
こうして、おやつタイムまで皆で忙しく仕事をしていました。
「ああ、甘い物が上手い……」
「ほらほら、現実逃避しないの!」
「うう、皆が私を虐めるよ……」
シーラさんは宰相の事を色々と言っているけど、お茶を淹れたりと何だかんだで仲良いですね。
「シーラは学園の同級生なんだよ。庶民出身だけど昔から豪快な性格で、公爵嫡男の私にも遠慮なかったよ」
「ははは。コイツの弱点とか、色々と知っているよ。まあ、産休とかで配慮して貰ったりしたけどね」
おお、以心伝心って感じなんだね。
でも、どう見てもシーラさんの方が宰相よりも立場が上だね。
「アレク殿下はとっても真面目だから、ちょっと良い加減な性格のコイツを引っ張るのにはちょうど良いわね」
「でも、アレク殿下はとっても優しいですよ。他の方にとっても気を使っていますし、何よりもリズ殿下やエレノア殿下ととっても仲が良いんですよ」
「うんうん、それは良い事だね。コイツも嫁さんラブで、婚約中の学園時代からノロケばなしを散々聞かされたよ」
「あの、私の恥ずかしい過去がドンドンとバラされているのですが……」
宰相は、娘が嫁ぐ度に号泣していたもんね。
奥さんに限らず、家族の事が大好きなんだろうね。
そして、おやつタイムの後も頑張ってお仕事をします。
「おっ、そろそろ終わりの時間だな。いやあ、初日から頑張ったな」
「まあ、初日だからな。アレク君なら、更に仕事を持ってくるぞ」
「ははは、全く否定できないですな」
ニース侯爵が何か僕の事を言っていますけど、無事に初日はおしまいです。
さてさて、ここからサプライズが待っています。
シュッ。
「あっ、スラちゃん準備終わった?」
執務室にスラちゃんが転移魔法で現れて、触手で丸を作っていました。
どうやら、準備はバッチリみたいですね。
「じゃあ、僕達はこれで失礼します。また、明日ですね」
「「「お疲れ様です」」
「「うん?」」
シュッ。
何が何だか分からないニース侯爵と宰相も一緒に、スラちゃんの長距離転移魔法で何処かに向かいました。
ふふふ、実はニース侯爵と宰相以外にはこっそりと何をするかを教えていたんですよね。
シュッ。
「おや? ここはジンの屋敷ではないか」
「アレク君、何かあるのかな?」
「屋敷の中に入れば分かりますよ。さあ、入って下さい」
「「う、うむ……」」
ちょっと分からないニース侯爵と宰相の背中を押して、僕達は屋敷の中に入りました。
ガチャ。
「「じーじ、おめでとー!」」
「「こっ、これは?」」
玄関を開けて直ぐに、レイカちゃんとガイルちゃんが持っていた花束をニース侯爵と宰相に渡しました。
ぽかーんとしている二人の前に、レイカちゃんとガイルちゃんのお母さんが姿を現します。
「お父様、宰相就任おめでとう。という事で、皆でおめでとうパーティーをやろうって子ども達が言ったのよ。クラヴィーアとルルーも来ているわ」
「おじいちゃんはお疲れ様会だね。おばあちゃんにも相談したら、是非やりましょうって事になったわ。皆待っているわよ」
実際には僕とジンさんの副宰相就任祝いもあるんだけど、おめでたい事はまとめてやっちゃえって事になりました。
因みに折角なので、グロスター公爵のおじいさまとカーセント侯爵様も呼んでいます。
「うう、私は幸せ者だ。孫に宰相就任を祝って貰えるなんて」
「そうじゃのう。ちょっと驚いたが、とても嬉しいのう」
ギュッ。
「「わわっ!」」
宰相は嬉しさのあまりに号泣しながらレイカちゃんを抱きしめていて、ニース侯爵も少し目尻に涙を溜めながらガイルちゃんを抱きしめていました。
そんな温かい様子に、レイナさんもカミラさんもちょっと涙目になっていました。
「さあ、食堂に向かいましょう」
「皆が待っているわ」
「「はーい!」」
レイカちゃんとガイルちゃんが、元気よくおじいちゃんの手をひいて食堂に誘導します。
これから、とっても楽しいパーティーが始まりそうだね。
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