転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々

六百四十五話 ネイバー伯爵家に対する処罰方針

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「これは二重帳簿をしている証拠になりますね」
「国には伯爵夫人の帳簿を提出していて、実際にはもっと沢山の金を使っていたわけだな。脱税も出てくるから、追徴課税もされるだろう」

 僕とレイクランド辺境伯様も、リズ達が見つけた証拠品をぺらぺらと見ています。
 国に提出している帳簿よりも額は少ないけど、それでも不正は不正です。
 逃げたネイバー伯爵がどのくらいの金品を持っているかだけど、大抵の貴族主義の貴族は金品を隠し持っている事が多い。

「あっ、引き出しの下に何かあったよ」
「壺の中に宝石がありました」
「戸棚の中にお金があったよ」
「もしかしたら、ここで見つかった金品だけでも追徴課税を払えそうですね」
「というか、余裕だろう。はあ、こんなに宝石を集めて何に使うのだが……」

 僕とレイクランド辺境伯様は、リズ達が集めた金品の量に驚いていました。
 取り敢えず、お金の事はどうにかなりそうですね。

「私も屋敷に残るわ。ネイバー伯爵夫人が目を覚ましたらしいので、私とレイナ達で話を聞いておくわ」

 ティナおばあさまは屋敷に残るそうなので、僕と軍務卿とレイクランド辺境伯様で王城に報告に行きました。

「当面の統治は、ネイバー伯爵夫人に任せて良いだろう。帳簿もキッチリつけているし、何も問題はない。体調回復の間は、レイクランド辺境伯から助っ人を出してやってくれ」
「畏まりました」

 僕達の予想通り、ネイバー伯爵領はネイバー伯爵夫人の仮統治で決定しました。
 陛下も、ネイバー伯爵夫人がつけた帳簿を見て納得していました。

「伯爵の髪が全て黒焦げになっていたが、大した問題ではない。どうやら逃走する際に、体に金品を巻き付けていた様だ」
「だから、スラちゃんとプリンの電撃がとても良く効いたんですね」
「奴にとっては良い罰になっただろう。妻子を屋敷に残して逃げるなんて、中々見上げた根性だ。まあ、罰金と爵位の降格は免れんが、息子を当主にして対応すれば事は済むだろう」

 ネイバー伯爵家は、降格処分で済むみたいだ。
 いちいち新しい貴族を配置されるのも、陛下としては面倒くさいってのもあるだろう。
 因みに、追徴課税分はネイバー伯爵が体に隠し持っていた金品で余裕で足りるそうです。
 その他の罰金やレイクランド辺境伯家への賠償金も、屋敷にあるお金や偽装したボロ馬車から見つかった金品で余裕だそうです。

「後は、取り調べがいつまでかかるかだな。何せ捕縛した者の数が多い。屋敷から押収した証拠品の分析もある」
「軍も捕縛したネイバー伯爵家の兵の取り調べを行なっておりますが、どうも興奮する何かを飲まされていた可能性が高いです」
「下手に魔獣化するよりも、ただの興奮剤の方が効率が良い。闇ギルドも、やり方を変えている可能性がある」

 やっぱりネイバー伯爵家の兵は、何かの薬を飲まされていたんだ。
 だから少ない人数でも、半狂乱状態で目茶苦茶な戦闘をしていたんだ。
 因みに、ジンさんの聖剣とスラちゃんの魔法で、ネイバー伯爵家の兵の治療を済ませているそうです。

「メインの対応は、軍とレイクランド辺境伯家に任せる。当面は治安の維持も、厳重に行うように。アレク達も、明日にはホーエンハイム辺境伯領に戻って良いだろう」
「「「はっ」」」

 こうして、ネイバー伯爵家に対する対応はひとまず落ち着きました。
 僕達は、再びネイバー伯爵家の屋敷に戻りました。

「本当に何から何まで申し訳ありません。取り潰しになる事も覚悟しておりました」
「貴方が領の統治を一生懸命にやっていたのも、功績として考慮されたのよ。先ずは、体調を整える事に注力しましょう」

 僕達は、ネイバー伯爵夫人の寝ている部屋で色々と報告をしました。
 ネイバー伯爵夫人は覚悟を決めていた様ですが、息子の頭を撫でつつホッとしていました。

「既に、ネイバー伯爵家に派遣する者も決めている。明日には屋敷に入って執務を始められるだろう」
「ご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありません。ご配慮に感謝いたします」
「いやいや、領内が荒れているのも覚悟していたので、この状況なら全く問題はない。貴殿は、ゆっくりと休まれるがよい」

 レイクランド辺境伯様も、ネイバー伯爵夫人の体調を気遣っていました。
 今日の所は僕達はこれで終わりになり、皆でレイクランド辺境伯家の屋敷に戻りました。
 そして、朝早かったので、昼食後は皆でお昼寝をしていました。
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