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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

六百二十二話 ジェイド様とルシアさんの結婚式当日です

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 ジェイド様とルシアさんの結婚式当日、僕とスラちゃんで手分けして来賓を呼びに行きました。
 街に宿泊していた人も、屋敷に集まり始めています。
 一度屋敷に集まってから、僕のゲートで纏めて教会に移動します。

「「「あうあう」」」
「赤ちゃんが三人並んでいて、とても可愛いですわね」

 ちょうど授乳やおしめ交換タイミングだったので、全て終えてだいぶスッキリしたエリンちゃんとシェファードちゃんとアリンちゃんが仲良くベビーベッドに並んでいます。
 双子ちゃん用のベビーベッドなので、三人でも余裕があります。
 手足を元気よくバタバタさせる三人を見て、アイビー様だけでなく、皆もニコニコしていました。

「ははは、シェファードは早くも両手に華だな」

 一人呑気に笑っているジンさんがいるけど、あなたの娘は殆ど帝国に嫁に行くと決まったに等しいですよ。
 笑っているジンさんの事を、特に王家の何人かが溜息をつきながら見ていました。

「おとーとも、いくの?」
「いっしょがいいー!」
「ベビーベッドに乗せて行くけど、シェファードも結婚式には参加するわよ。だから、ステラもオリバーも頑張らないとね」
「「がんばる!」」

 ソフィアさんに促されて、双子ちゃんもやる気満々です。
 弟にカッコいい所を見せる為にも、頑張ってフラワーガールとフラワーボーイをやらないとね。
 他の子達も綺麗な衣装に着替え終わっていて、教会へ出発を待つだけになっています。

「手をバタバタさせているよ」
「ちっちゃいねー」
「可愛いねー」

 そして、ルシアさんと同じ髪色の男の子三人が、ベビーベッドの側に集まっていました。
 前にチャールズさんが言っていたけど、ルシアさんには下の兄弟が沢山います。
 男の子四人兄弟に姉もいて、兄弟の人数がとても多いですね。
 チャールズさんとルシアさんの両親は、別室で辺境伯様とイザベラ様と話をしているそうです。
 両家の親同士もとても良い雰囲気らしく、ホッと一安心です。

 しゅっ。

「ただいま」
「お邪魔いたします」
「あうー」

 おっと、スラちゃんが最後の参列者のマイク様夫婦を連れてきたよ。
 エマさんとオリビアさんは既に自室にいるし、そろそろ皆も教会に行かないと。
 準備が出来た人から、ゲートを繋いで教会に送りました。

「さてさて、今日はどんな料理が出るかのう。とても楽しみだ」
「おじいちゃん、キチンとジェイドとルシアを祝ってあげてよね」
「分かっておる。祝った後に、料理を楽しむのだ」

 何だろう、宰相とカミラさんの掛け合いにちょっと不安を抱いたよ。
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