上 下
487 / 878
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

六百十三話 皆大きくなったね

しおりを挟む
 こんな感じで、今まで王城で勉強していた日に仕事をする事になりました。

「お兄ちゃんがお仕事頑張っているから、エレノアもリズちゃん達も一日勉強しましょうね」
「「「えー!」」」

 王妃様の一言で勉強が更に増えたリズ達はぶーぶー文句を言っていたけど、そのくらいは我慢して欲しいです。
 因みにミカエル達は、午後はルカちゃんとエドちゃんとお昼寝したら遊びタイムです。
 元気よく遊ぶのも、大きくなる為の秘訣だよね。

「ジンがいると、エリンの面倒を見てくれて助かるわ」
「あうー」
「俺、結局ベビーシッター継続なんですね……」

 エリちゃんは、やっぱりというかジンさんが抱っこしても全く平気です。
 その間はアリア様も休めるので、大助かりみたいです。
 因みにスラちゃんみたいに赤ちゃんのベビーシッターができる様に、護衛を兼ねてプリンがエリちゃんの側にいます。
 でも、流石にスラちゃんの牙城を崩すのは大変だと思うよ。

「じゃあ、絵本を読みましょうね」
「「「あい!」」」

 ルカちゃんとエドちゃんに加えて、レイカちゃんとガイルちゃんも妹にカッコいい所を見せようと勉強を頑張っています。
 絵本を読むのに加えて、文字の書き取りも始めました。
 頑張っているお兄ちゃんお姉ちゃんは、十分にカッコいいと思うよ。
 ルーシーお姉様は、来年に迫った入園に向けての勉強に切り替えています。
 こんな感じで、皆も勉強しています。

「「「もぐもぐ」」」
「エリンのお披露目は、ルカとエドと同じく五歳の祝いで良いだろう。そういえば、今年はミカエルも五歳になるのか」
「子どもの成長は、本当に早いわね。ついこの前まで赤ちゃんのだったのが、もうこんなに大きくなったなんて」

 昼食になったので、僕もリズ達の所に行きました。
 陛下とティナおばあさまが、もりもりと昼食を食べる子供たちを見て感慨深そうにしています。
 僕もミカエルと初めて会った時は、本当に小さな赤ちゃんだったもんね。

「アレク君も本当に大きくなったわね。ルーカスなんて、今や学園に通う様になっているし」
「家族もこんなにも増えて、本当に賑やかになりましたわ。子育ては大変ですけど、やはり子どもは可愛いですわね」

 王妃様もアリア様も、僕達が大きくなっていくのを目を細めて見ていました。
 ジンさんの所はまだ一人ずつだし、これから赤ちゃんが増える可能性があるね。

「そういえば、辺境伯家の所ももうそろそろ出産よね?」
「春前には生まれそうって言っていました。結婚式には間に合うそうです」
「結婚式には、大人数で参加しそうですわね。子ども達も楽しみにしているわよ」

 ここの所毎年結婚式が行われているけど、慶事は何回参加しても良いもんなんだって。
 勿論、王族もジェイド様とルシアさんの結婚式に参加します。
 ルカちゃんとエドちゃんも、結婚式のお手伝いをする気満々です。
 ルシアさんは、ルカちゃんとエドちゃんのお世話もしていたもんね。
 さて、僕はそろそろ午後の仕事の時間です。

「じゃあ、宰相の執務室に行ってきます」
「「「いってらっしゃーい!」」」

 僕は、元気な声に送られながら執務室に向かいました。
 暫くは、忙しい日々が続きそうです。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。 国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です 更新は1週間に1度くらいのペースになります。 何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。 自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

【完結】え、別れましょう?

須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」 「は?え?別れましょう?」 何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。  ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?  だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。   ※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。 ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。