449 / 943
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
六百八話 ドタバタの新年
しおりを挟む
そして、新年になりました。
今年は僕は九歳になるけど、ミカエルも五歳になって五歳の祝いの式典に参加します。
こうしてみると、ミカエルも大きくなったね。
先ずは、隣の辺境伯家に向かいます。
「おお、来たか。新年おめでとう」
「「「おめでとー!」」」
ジェイド様が出迎えてくれている中、双子ちゃんとミカエル達が仲良く挨拶をしていました。
僕達は、応接室に移動します。
「アレク君、リズちゃん、久しぶりね」
「元気にしていたかしら?」
エマさんとオリビアさんも、辺境伯領に戻ってきていました。
実は、今回は敢えて馬車に乗って王都から辺境伯領に戻ってきたそうです。
「アレク君のゲートばっかり使うんじゃなくて、辺境伯領がどれだけ王都から離れているか実感しろってさ」
「馬車だと本当に大変だと感じました。アレク君の魔法って凄いんだと、改めて感じましたよ」
確かに僕のゲートを使っていると、距離感覚が分からなくなるもんね。
大変だったけど、良い体験になったみたいだね。
「エマさんとオリビアさんは、学園を卒業したらどうするんですか?」
「暫くは辺境伯領にいるわよ。ソフィアさんの出産もあるしね」
「結婚相手はお母様が選定していますが、引く手数多なので絞りきれていないそうです」
エマさんとオリビアさんは辺境伯家の娘でとても良い家柄だし、学園では美人の生徒会長に副生徒会長だもんね。
エマさんとオリビアさんをお嫁に欲しいって貴族は、王国には沢山いそうだね。
でも、久々に辺境伯領に鋳てくれて嬉しいな。
「ソフィアさんの出産予定は三月位なんですよね?」
「そうね、そのくらいかしら。だから、結婚式には何とか間に合いそうよ」
今年の辺境伯家は、ソフィアさんの出産とジェイドさんとルシアさんの結婚式というビックイベントが控えています。
特にイザベラ様は忙しいって言っているけど、良い意味での忙しさなので全然苦にならないんだって。
母親って凄いよね。
「今日はジンを連れて帝国に行くんだろ?」
「はい、ジンさんは昨日からどよーんってなっています」
「だろうな。私も王城から連絡を貰った時はびっくりしたが、よく考えるとあり得ない事ではないと思ったよ」
ジンさんの所に帝国皇帝から縁談の話が来た事は、辺境伯様の所にも伝わっています。
どちらかというと、実務云々よりもジンさんが落ち込んでいるから励ましてくれという感じです。
ジンさんは何回も帝国皇帝に会っているけど、今回は別の意味での緊張だね。
「うん? 何だ?」
その時、辺境伯様の通信用魔導具に連絡が入ったみたいです。
何かなと辺境伯様がタブレット型の魔導具をいじっていたら、びっくりした表情に変わりました。
「アレク君、アリア様が産気づいたそうだ」
「「「えっ!」」」
僕だけでなく、リズ達やミカエル達もこの話を聞いてびっくりしています。
「詳しくは王城に行った際に連絡するらしいが、帝国への同行者が変わるそうだ」
「こればっかりは仕方ないですね。赤ちゃんはいつ生まれるか分からないですし」
慶事であるのは間違いないので、今回はしょうがないですね。
という事で、僕達は辺境伯様の屋敷を後にしてジンさんの屋敷に向かいました。
「そ、そうなのか。では、別日に変更を……」
「ジン駄目よ。問題の先送りは意味ないわ」
「そうよ。こういう事は、早めに決めないといけないよ」
アリア様が産気づいた事を伝えるとジンさんは日程変更を言ってきたが、あえなくレイナさんとカミラさんに撃退されました。
「私も王城までは行くけど、子ども達と一緒に残るわ」
「はあ、私はジン達と同行せよとおじいちゃんが言ってきたわ。ケイリさんと面識があるだろうとね。しかも、宰相権限よ」
レイナさんはしょうがないとしても、カミラさんはある意味巻き込まれだね。
そして、気になる事が。
「アレクサさん、大丈夫ですか?」
「ひゃい! だ、大丈夫、ですよ?」
アレクサさんも、ガチガチに緊張しているんだよね。
アレクサさんは結婚式の時に皇妃様とリルムちゃんに会っているけど、帝国皇帝には会っていないんだよね。
帝国皇帝はとても良い人だから、特に気にする事はないと思うよ。
という事で、ジンさん達も一緒に王城に向かいます。
今年は僕は九歳になるけど、ミカエルも五歳になって五歳の祝いの式典に参加します。
こうしてみると、ミカエルも大きくなったね。
先ずは、隣の辺境伯家に向かいます。
「おお、来たか。新年おめでとう」
「「「おめでとー!」」」
ジェイド様が出迎えてくれている中、双子ちゃんとミカエル達が仲良く挨拶をしていました。
僕達は、応接室に移動します。
「アレク君、リズちゃん、久しぶりね」
「元気にしていたかしら?」
エマさんとオリビアさんも、辺境伯領に戻ってきていました。
実は、今回は敢えて馬車に乗って王都から辺境伯領に戻ってきたそうです。
「アレク君のゲートばっかり使うんじゃなくて、辺境伯領がどれだけ王都から離れているか実感しろってさ」
「馬車だと本当に大変だと感じました。アレク君の魔法って凄いんだと、改めて感じましたよ」
確かに僕のゲートを使っていると、距離感覚が分からなくなるもんね。
大変だったけど、良い体験になったみたいだね。
「エマさんとオリビアさんは、学園を卒業したらどうするんですか?」
「暫くは辺境伯領にいるわよ。ソフィアさんの出産もあるしね」
「結婚相手はお母様が選定していますが、引く手数多なので絞りきれていないそうです」
エマさんとオリビアさんは辺境伯家の娘でとても良い家柄だし、学園では美人の生徒会長に副生徒会長だもんね。
エマさんとオリビアさんをお嫁に欲しいって貴族は、王国には沢山いそうだね。
でも、久々に辺境伯領に鋳てくれて嬉しいな。
「ソフィアさんの出産予定は三月位なんですよね?」
「そうね、そのくらいかしら。だから、結婚式には何とか間に合いそうよ」
今年の辺境伯家は、ソフィアさんの出産とジェイドさんとルシアさんの結婚式というビックイベントが控えています。
特にイザベラ様は忙しいって言っているけど、良い意味での忙しさなので全然苦にならないんだって。
母親って凄いよね。
「今日はジンを連れて帝国に行くんだろ?」
「はい、ジンさんは昨日からどよーんってなっています」
「だろうな。私も王城から連絡を貰った時はびっくりしたが、よく考えるとあり得ない事ではないと思ったよ」
ジンさんの所に帝国皇帝から縁談の話が来た事は、辺境伯様の所にも伝わっています。
どちらかというと、実務云々よりもジンさんが落ち込んでいるから励ましてくれという感じです。
ジンさんは何回も帝国皇帝に会っているけど、今回は別の意味での緊張だね。
「うん? 何だ?」
その時、辺境伯様の通信用魔導具に連絡が入ったみたいです。
何かなと辺境伯様がタブレット型の魔導具をいじっていたら、びっくりした表情に変わりました。
「アレク君、アリア様が産気づいたそうだ」
「「「えっ!」」」
僕だけでなく、リズ達やミカエル達もこの話を聞いてびっくりしています。
「詳しくは王城に行った際に連絡するらしいが、帝国への同行者が変わるそうだ」
「こればっかりは仕方ないですね。赤ちゃんはいつ生まれるか分からないですし」
慶事であるのは間違いないので、今回はしょうがないですね。
という事で、僕達は辺境伯様の屋敷を後にしてジンさんの屋敷に向かいました。
「そ、そうなのか。では、別日に変更を……」
「ジン駄目よ。問題の先送りは意味ないわ」
「そうよ。こういう事は、早めに決めないといけないよ」
アリア様が産気づいた事を伝えるとジンさんは日程変更を言ってきたが、あえなくレイナさんとカミラさんに撃退されました。
「私も王城までは行くけど、子ども達と一緒に残るわ」
「はあ、私はジン達と同行せよとおじいちゃんが言ってきたわ。ケイリさんと面識があるだろうとね。しかも、宰相権限よ」
レイナさんはしょうがないとしても、カミラさんはある意味巻き込まれだね。
そして、気になる事が。
「アレクサさん、大丈夫ですか?」
「ひゃい! だ、大丈夫、ですよ?」
アレクサさんも、ガチガチに緊張しているんだよね。
アレクサさんは結婚式の時に皇妃様とリルムちゃんに会っているけど、帝国皇帝には会っていないんだよね。
帝国皇帝はとても良い人だから、特に気にする事はないと思うよ。
という事で、ジンさん達も一緒に王城に向かいます。
298
お気に入りに追加
8,895
あなたにおすすめの小説


醜さを理由に毒を盛られたけど、何だか綺麗になってない?
京月
恋愛
エリーナは生まれつき体に無数の痣があった。
顔にまで広がった痣のせいで周囲から醜いと蔑まれる日々。
貴族令嬢のため婚約をしたが、婚約者から笑顔を向けられたことなど一度もなかった。
「君はあまりにも醜い。僕の幸せのために死んでくれ」
毒を盛られ、体中に走る激痛。
痛みが引いた後起きてみると…。
「あれ?私綺麗になってない?」
※前編、中編、後編の3話完結
作成済み。

山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております

押し付けられた仕事は致しません。
章槻雅希
ファンタジー
婚約者に自分の仕事を押し付けて遊びまくる王太子。王太子の婚約破棄茶番によって新たな婚約者となった大公令嬢はそれをきっぱり拒否する。『わたくしの仕事ではありませんので、お断りいたします』と。
書きたいことを書いたら、まとまりのない文章になってしまいました。勿体ない精神で投稿します。
『小説家になろう』『Pixiv』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

【完結】え、別れましょう?
須木 水夏
恋愛
「実は他に好きな人が出来て」
「は?え?別れましょう?」
何言ってんだこいつ、とアリエットは目を瞬かせながらも。まあこちらも好きな訳では無いし都合がいいわ、と長年の婚約者(腐れ縁)だったディオルにお別れを申し出た。
ところがその出来事の裏側にはある双子が絡んでいて…?
だる絡みをしてくる美しい双子の兄妹(?)と、のんびりかつ冷静なアリエットのお話。
※毎度ですが空想であり、架空のお話です。史実に全く関係ありません。
ヨーロッパの雰囲気出してますが、別物です。

悪役令嬢は蚊帳の外です。
豆狸
ファンタジー
「グローリア。ここにいるシャンデは隣国ツヴァイリングの王女だ。隣国国王の愛妾殿の娘として生まれたが、王妃によって攫われ我がシュティーア王国の貧民街に捨てられた。侯爵令嬢でなくなった貴様には、これまでのシャンデに対する暴言への不敬罪が……」
「いえ、違います」
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺わかば🌱
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。