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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
五百九十七話 謎の反応が!
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ポニさん達に軽く威圧を放って貰って、薬草採取の準備完了です。
ポニさん達の威圧によって動物はビビってこちらの様子を伺うだけになるし、僕達にとってはとても安全に薬草採取ができます。
「たくさんやくそうとりたいね」
「うん! このまえよりも、たくさんだね」
「ミカがいっぱい教えてあげる!」
「ブリも!」
ミカエルとブリットもだいぶお兄ちゃんお姉ちゃんらしくなってきたし、他の人もメイちゃんとリラちゃんの側にいてくれるのでここはお任せしておこう。
もう薬草を取り慣れた森なので、リズ達も思い思いに薬草を採っていきます。
「薬草採取を馬鹿にするんじゃないぞ。数を集めればかなりの金額になる良い例だ」
「一攫千金を狙う奴は、たいていいきなり失敗するものだ。自分の実力を全く把握していないから、実力以上の依頼を受けようとする」
「冒険者稼業を楽して稼げるなんて思わない方がいいぞ。圧倒的に死ぬ確率が高いし、ジンみたいになるのはほんの一握りだ」
「「「はいーーー!」」」
ウルフの血抜きを終えた新人冒険者の男性三人組の周りにはベテラン冒険者が囲んで説教しているけど、決して間違った事は言っていないんだよね。
これに懲りて、横暴な振る舞いは止めて欲しいね。
「うーん、いっぱい薬草が採れたよ!」
「今日も沢山採れたの」
お昼前になれば、必要な量の薬草が採れました。
リズもエレノアもご満悦みたいだし、これで街に帰ろうかとした時でした。
「キュキュ?」
「あれ? ポッキーどうしたの?」
突然、ルシアさんの従魔であるポッキーが森の奥に続いている街道のさきを見つめていました。
僕も何だろうと思って、探索魔法を使います。
うん?
これは何だ?
「ジンさん、ティナおばあさま、街道の奥に弱々しい反応が一つあって、それとは別の反応が二つコチラに向かってきます」
「何だって! ポニーの威圧を受けないものだと?」
「直ぐに迎撃の準備を」
ジンさんの叫びを聞いて僕も思い出したけど、確かにポニさん達の威圧を受けて普通の動物は遠巻きに僕達の事を見ているだけです。
となると、僕達に向かってくるのは動物じゃない何かってのは間違い無さそうです。
僕達は新人冒険者とミカエル達やルーシーお姉様とエレノアを守るようにして、陣形を組みます。
「「「ブルルッ!」」」
僕達の先頭は、威圧が効いていないと知って更に強い威圧を垂れ流すポニさん達です。
そして、直ぐに街道に二つの謎のものが姿を現しました。
「「グリュアアア!」」
姿を現したのは、異常な姿のクマみたいなものでした。
「な、何だあれは? クマか?」
「それにしては、ヤケにデカいわね」
「まるで魔獣化しているみたいだわ」
カミラさんの言う通り、腕が四本あってまるでクマが魔獣になったみたいだよ。
直ぐに鑑定……
「キュキュー!」
「ポッキーが、クマに魔獣化のステータスがあるって」
僕は、ルシアさんが言った言葉に驚いてしまいました。
ポッキーに先を越されてしまったのと、ポッキーが鑑定魔法を使った事です。
というか、ポッキーはさっき探索魔法を使ったみたいだし、とんでもないマジカルラットになってきたなあ。
因みに、先を越されたとスラちゃんも触手で地面を叩いて悔しがっていました。
スラちゃんの悔しがりは、僕も理解できるけどね。
ポニさん達の威圧によって動物はビビってこちらの様子を伺うだけになるし、僕達にとってはとても安全に薬草採取ができます。
「たくさんやくそうとりたいね」
「うん! このまえよりも、たくさんだね」
「ミカがいっぱい教えてあげる!」
「ブリも!」
ミカエルとブリットもだいぶお兄ちゃんお姉ちゃんらしくなってきたし、他の人もメイちゃんとリラちゃんの側にいてくれるのでここはお任せしておこう。
もう薬草を取り慣れた森なので、リズ達も思い思いに薬草を採っていきます。
「薬草採取を馬鹿にするんじゃないぞ。数を集めればかなりの金額になる良い例だ」
「一攫千金を狙う奴は、たいていいきなり失敗するものだ。自分の実力を全く把握していないから、実力以上の依頼を受けようとする」
「冒険者稼業を楽して稼げるなんて思わない方がいいぞ。圧倒的に死ぬ確率が高いし、ジンみたいになるのはほんの一握りだ」
「「「はいーーー!」」」
ウルフの血抜きを終えた新人冒険者の男性三人組の周りにはベテラン冒険者が囲んで説教しているけど、決して間違った事は言っていないんだよね。
これに懲りて、横暴な振る舞いは止めて欲しいね。
「うーん、いっぱい薬草が採れたよ!」
「今日も沢山採れたの」
お昼前になれば、必要な量の薬草が採れました。
リズもエレノアもご満悦みたいだし、これで街に帰ろうかとした時でした。
「キュキュ?」
「あれ? ポッキーどうしたの?」
突然、ルシアさんの従魔であるポッキーが森の奥に続いている街道のさきを見つめていました。
僕も何だろうと思って、探索魔法を使います。
うん?
これは何だ?
「ジンさん、ティナおばあさま、街道の奥に弱々しい反応が一つあって、それとは別の反応が二つコチラに向かってきます」
「何だって! ポニーの威圧を受けないものだと?」
「直ぐに迎撃の準備を」
ジンさんの叫びを聞いて僕も思い出したけど、確かにポニさん達の威圧を受けて普通の動物は遠巻きに僕達の事を見ているだけです。
となると、僕達に向かってくるのは動物じゃない何かってのは間違い無さそうです。
僕達は新人冒険者とミカエル達やルーシーお姉様とエレノアを守るようにして、陣形を組みます。
「「「ブルルッ!」」」
僕達の先頭は、威圧が効いていないと知って更に強い威圧を垂れ流すポニさん達です。
そして、直ぐに街道に二つの謎のものが姿を現しました。
「「グリュアアア!」」
姿を現したのは、異常な姿のクマみたいなものでした。
「な、何だあれは? クマか?」
「それにしては、ヤケにデカいわね」
「まるで魔獣化しているみたいだわ」
カミラさんの言う通り、腕が四本あってまるでクマが魔獣になったみたいだよ。
直ぐに鑑定……
「キュキュー!」
「ポッキーが、クマに魔獣化のステータスがあるって」
僕は、ルシアさんが言った言葉に驚いてしまいました。
ポッキーに先を越されてしまったのと、ポッキーが鑑定魔法を使った事です。
というか、ポッキーはさっき探索魔法を使ったみたいだし、とんでもないマジカルラットになってきたなあ。
因みに、先を越されたとスラちゃんも触手で地面を叩いて悔しがっていました。
スラちゃんの悔しがりは、僕も理解できるけどね。
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