469 / 878
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
五百九十五話 バザール子爵領での薬草集めのチャンピオンは?
しおりを挟む
「では、私達は視察に向かうよ」
「夕方合流しよう」
軍務卿と農務卿は僕達に言うだけ言って、護衛を引き連れて治療研究所に向かいました。
色々考えてもしょうがないので、僕達も森に向かって薬草採取を行う事にします。
以前バザール子爵領の森で薬草採取を行っているので、ゲートを使って一気に移動します。
「風が気持ちいいね。今日は天気も良いし、午後も頑張れそうだよ」
リズは思わず背伸びをしているけど、確かにとっても気持ちいい陽気です。
早速、皆で薬草採取を始めました。
「確か、ここに沢山の薬草があったはずだよ」
サンディは前回僕と一緒に大量の薬草を見つけたので、その場所に他の人と一緒に向かいます。
その他の人も、思い思いに薬草採取に励んでいます。
「ここは襲ってくる動物や魔物が少ないな」
「そうね、周囲に特段気配は感じられないけど、このまま監視を続けましょう」
ジンさんとレイナさんが話をしているけど、念の為に僕が探索魔法を使っても周囲にはポツンポツンとしか反応がなかった。
という事で、僕もプリンも薬草採取を行う事にしました。
「まあ、競争してもしょうがないもんね。確実に薬草を採って行かないと」
僕は、いつも通りに自分のペースで薬草採取をしています。
薬草は大量に集めるけど、目の前には沢山の薬草が生えているので焦る必要は何もないもんね。
がさがさがさ。
「あー! プリンちゃんが沢山薬草を集めているよ!」
ふと僕の後方でリズの叫び声が聞こえてきたけど、スラちゃんが薬草採取の名人だから同じハイスライムのプリンが薬草を沢山集めていても不思議じゃないよね。
でも、プリンが沢山の薬草を集めた事で、リズはやる気を出してしまいました。
「むうー、プリンちゃんに負けないもん!」
「エレノアも頑張るの!」
「イヨも!」
こうして、三人と一匹による薬草採取競争が急遽始まってしまいました。
僕とジンさん達は、あーあって思いながらも薬草採取競争をしている組を眺めていました。
そしてリズ達が突発的にそんな事を始めても、良い結果など生まれない事は一目瞭然です。
「うーんと、これは薬草を一番集めたのはサンディね」
「「「えー!」」」
夕方になってカミラさんが皆の集めた薬草を確認していたけど、結果はサンディの圧勝だった。
以前貴重な薬草が生えていた辺りに普通の薬草も大量に生えていたので、サンディがいつも通りに薬草を集めていてもリズ達に勝ち目はありませんでした。
集めた薬草はバザール子爵領にある治療研究所で薬にするので、帰り道に治療研究所に寄って納品してきました。
そして、屋敷への帰り道、僕達はある人が店から出てくるのを見てしまいました。
「「「あー!」」」
「「あっ」」
以前にも寄った事がある食堂から、軍務卿と農務卿の一行が出てきたのです。
流石に軍務卿と農務卿も、ヤバい所が見つかったという表情に変わりました。
僕も、流石に買い食いレベルじゃないつまみ食いは駄目だと思うよ。
ブオン。
「軍務卿、農務卿。お帰りはこちらです」
「「う、うう……」」
僕は王城にゲートを繋いで、軍務卿と農務卿にニコリとしました。
二人ともリズ達の追及を逃れる為に、素直にゲートをくぐって王城に帰っていました。
「ふふ、二人から良い匂いがしていたから、王城に行ったら行ったで他の人から追及を受けるわよ」
少し笑っているティナおばあさまのいう通り、服から良い匂いがする所をよりによって陛下と王妃様に見つかってしまい、軍務卿と農務卿はバザール子爵領で何をしていたのかを追及されたそうです。
でも軍務卿と農務卿は、ちゃっかりとお土産用の最新ソースを購入済みだったそうですよ。
「夕方合流しよう」
軍務卿と農務卿は僕達に言うだけ言って、護衛を引き連れて治療研究所に向かいました。
色々考えてもしょうがないので、僕達も森に向かって薬草採取を行う事にします。
以前バザール子爵領の森で薬草採取を行っているので、ゲートを使って一気に移動します。
「風が気持ちいいね。今日は天気も良いし、午後も頑張れそうだよ」
リズは思わず背伸びをしているけど、確かにとっても気持ちいい陽気です。
早速、皆で薬草採取を始めました。
「確か、ここに沢山の薬草があったはずだよ」
サンディは前回僕と一緒に大量の薬草を見つけたので、その場所に他の人と一緒に向かいます。
その他の人も、思い思いに薬草採取に励んでいます。
「ここは襲ってくる動物や魔物が少ないな」
「そうね、周囲に特段気配は感じられないけど、このまま監視を続けましょう」
ジンさんとレイナさんが話をしているけど、念の為に僕が探索魔法を使っても周囲にはポツンポツンとしか反応がなかった。
という事で、僕もプリンも薬草採取を行う事にしました。
「まあ、競争してもしょうがないもんね。確実に薬草を採って行かないと」
僕は、いつも通りに自分のペースで薬草採取をしています。
薬草は大量に集めるけど、目の前には沢山の薬草が生えているので焦る必要は何もないもんね。
がさがさがさ。
「あー! プリンちゃんが沢山薬草を集めているよ!」
ふと僕の後方でリズの叫び声が聞こえてきたけど、スラちゃんが薬草採取の名人だから同じハイスライムのプリンが薬草を沢山集めていても不思議じゃないよね。
でも、プリンが沢山の薬草を集めた事で、リズはやる気を出してしまいました。
「むうー、プリンちゃんに負けないもん!」
「エレノアも頑張るの!」
「イヨも!」
こうして、三人と一匹による薬草採取競争が急遽始まってしまいました。
僕とジンさん達は、あーあって思いながらも薬草採取競争をしている組を眺めていました。
そしてリズ達が突発的にそんな事を始めても、良い結果など生まれない事は一目瞭然です。
「うーんと、これは薬草を一番集めたのはサンディね」
「「「えー!」」」
夕方になってカミラさんが皆の集めた薬草を確認していたけど、結果はサンディの圧勝だった。
以前貴重な薬草が生えていた辺りに普通の薬草も大量に生えていたので、サンディがいつも通りに薬草を集めていてもリズ達に勝ち目はありませんでした。
集めた薬草はバザール子爵領にある治療研究所で薬にするので、帰り道に治療研究所に寄って納品してきました。
そして、屋敷への帰り道、僕達はある人が店から出てくるのを見てしまいました。
「「「あー!」」」
「「あっ」」
以前にも寄った事がある食堂から、軍務卿と農務卿の一行が出てきたのです。
流石に軍務卿と農務卿も、ヤバい所が見つかったという表情に変わりました。
僕も、流石に買い食いレベルじゃないつまみ食いは駄目だと思うよ。
ブオン。
「軍務卿、農務卿。お帰りはこちらです」
「「う、うう……」」
僕は王城にゲートを繋いで、軍務卿と農務卿にニコリとしました。
二人ともリズ達の追及を逃れる為に、素直にゲートをくぐって王城に帰っていました。
「ふふ、二人から良い匂いがしていたから、王城に行ったら行ったで他の人から追及を受けるわよ」
少し笑っているティナおばあさまのいう通り、服から良い匂いがする所をよりによって陛下と王妃様に見つかってしまい、軍務卿と農務卿はバザール子爵領で何をしていたのかを追及されたそうです。
でも軍務卿と農務卿は、ちゃっかりとお土産用の最新ソースを購入済みだったそうですよ。
331
お気に入りに追加
8,638
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。