418 / 942
第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生
五百七十七話 新しい夫婦の誕生とブーケプル
しおりを挟む
もう商務卿一家の男性陣はどうしようもないという事で、さっさと結婚式を終わらせた方が良いという結論になりました。
司祭様の前に、三人が並び立ちました。
「おお、神よ。これから、新たな夫婦が誕生する事を報告する」
厳粛な声が、教会内に響き渡ります。
ランディさんも、ルルーさんも、クラヴィーアさんも、真剣な顔で司祭様を向いています。
教会内にいる人も、勿論僕も固唾をのんで成り行きを見守っています。
「では、ランディ・フォン・ブランターク、そなたは、ルルー・フォン・クロスロード、並びにクラヴィーア・フォン・ベリーを妻とし、終生愛する事を誓うか?」
「はい、誓います」
「ルルー・フォン・クロスロード、並びにクラヴィーア・フォン・ベリーは、ランディ・フォン・ブランタークを夫とし、終生愛する事を誓うか?」
「「はい、誓います」
「それでは、互いに指輪の交換を行いなさい」
宣誓は問題なく終わり、三人は互いに指輪の交換を行います。
そして、一番のメインイベントがやってきました。
「では、互いに誓いの口づけを」
「「「うっ、ううう……」」」
うん、ジンさんとレイナさんの時もそうだったけど、誓いの口づけのタイミングで商務卿一家の男性陣の号泣が更に大きくなりました。
流石に教会の中にいる人は慣れてしまったのか、号泣する一角を完全に無視して誓いの口づけをする三人に見入っていました。
「おお、ここに新たな夫婦が誕生しました」
ぱちぱちぱち。
「「「わあー!」」」
ちょっと照れながら腕を組んでいる三人に向けて、大きな拍手が送られています。
主にランディさんの同級生の男子が、ランディさんを冷やかすような事を言っています。
それでも、号泣している一角を除いて和やかなうちに結婚式は終わりました。
新郎新婦に続いて、僕達も教会の外に出ます。
特に女性陣はざわざわとしているけど、この後はお待ちかねのブーケトスです。
しかも、今回はブーケが二つもあるのでチャンスが二倍です。
「では、ブーケトスを行いますが、今回は子ども達が一生懸命に作ったブーケなのでブーケプルにて行います」
今回使用したブーケは、リズ達が作った物です。
既に何回かブーケを作っているので、今回は中々の出来のブーケが出来ました。
まあ、最後にスラちゃんが手直しをしてくれたけどね。
今回は僕達はブーケプルに参加せずに成り行きを見守る事になりました。
そして、ブーケプルの結果はというと……
「わあ、やったー!」
「おめでとうございます!」
先ずルルーさんのブーケが結ばれた紐を引き当てたのは、ランディさんの同級生でした。
ルルーさんからブーケを貰って、満面の笑みになっています。
そしてもう一つのクラヴィーアさんのブーケはというと、びっくりした人が引き当てていました。
「やたー!」
「おっと、ここでまさかのクラヴィーアさんの姪っ子ちゃんがブーケを引き当てました」
「ちょっと、レイカ。何で勝手に混ざっているのよ!」
どうもレイナさんが目を離した隙に、レイカちゃんが女性陣に混じってブーケに繋がっている紐を持っていたみたいです。
これには、クラヴィーアさんも思わず苦笑いです。
でも、流石に喜びを爆発させているレイカちゃんにブーケなしとは言えず、そのままレイカちゃんにクラヴィーアさんのブーケが手渡されました。
司祭様の前に、三人が並び立ちました。
「おお、神よ。これから、新たな夫婦が誕生する事を報告する」
厳粛な声が、教会内に響き渡ります。
ランディさんも、ルルーさんも、クラヴィーアさんも、真剣な顔で司祭様を向いています。
教会内にいる人も、勿論僕も固唾をのんで成り行きを見守っています。
「では、ランディ・フォン・ブランターク、そなたは、ルルー・フォン・クロスロード、並びにクラヴィーア・フォン・ベリーを妻とし、終生愛する事を誓うか?」
「はい、誓います」
「ルルー・フォン・クロスロード、並びにクラヴィーア・フォン・ベリーは、ランディ・フォン・ブランタークを夫とし、終生愛する事を誓うか?」
「「はい、誓います」
「それでは、互いに指輪の交換を行いなさい」
宣誓は問題なく終わり、三人は互いに指輪の交換を行います。
そして、一番のメインイベントがやってきました。
「では、互いに誓いの口づけを」
「「「うっ、ううう……」」」
うん、ジンさんとレイナさんの時もそうだったけど、誓いの口づけのタイミングで商務卿一家の男性陣の号泣が更に大きくなりました。
流石に教会の中にいる人は慣れてしまったのか、号泣する一角を完全に無視して誓いの口づけをする三人に見入っていました。
「おお、ここに新たな夫婦が誕生しました」
ぱちぱちぱち。
「「「わあー!」」」
ちょっと照れながら腕を組んでいる三人に向けて、大きな拍手が送られています。
主にランディさんの同級生の男子が、ランディさんを冷やかすような事を言っています。
それでも、号泣している一角を除いて和やかなうちに結婚式は終わりました。
新郎新婦に続いて、僕達も教会の外に出ます。
特に女性陣はざわざわとしているけど、この後はお待ちかねのブーケトスです。
しかも、今回はブーケが二つもあるのでチャンスが二倍です。
「では、ブーケトスを行いますが、今回は子ども達が一生懸命に作ったブーケなのでブーケプルにて行います」
今回使用したブーケは、リズ達が作った物です。
既に何回かブーケを作っているので、今回は中々の出来のブーケが出来ました。
まあ、最後にスラちゃんが手直しをしてくれたけどね。
今回は僕達はブーケプルに参加せずに成り行きを見守る事になりました。
そして、ブーケプルの結果はというと……
「わあ、やったー!」
「おめでとうございます!」
先ずルルーさんのブーケが結ばれた紐を引き当てたのは、ランディさんの同級生でした。
ルルーさんからブーケを貰って、満面の笑みになっています。
そしてもう一つのクラヴィーアさんのブーケはというと、びっくりした人が引き当てていました。
「やたー!」
「おっと、ここでまさかのクラヴィーアさんの姪っ子ちゃんがブーケを引き当てました」
「ちょっと、レイカ。何で勝手に混ざっているのよ!」
どうもレイナさんが目を離した隙に、レイカちゃんが女性陣に混じってブーケに繋がっている紐を持っていたみたいです。
これには、クラヴィーアさんも思わず苦笑いです。
でも、流石に喜びを爆発させているレイカちゃんにブーケなしとは言えず、そのままレイカちゃんにクラヴィーアさんのブーケが手渡されました。
326
お気に入りに追加
8,893
あなたにおすすめの小説

(短編)いずれ追放される悪役令嬢に生まれ変わったけど、原作補正を頼りに生きます。
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚約破棄からの追放される悪役令嬢に生まれ変わったと気づいて、シャーロットは王妃様の前で屁をこいた。なのに王子の婚約者になってしまう。どうやら強固な強制力が働いていて、どうあがいてもヒロインをいじめ、王子に婚約を破棄され追放……あれ、待てよ? だったら、私、その日まで不死身なのでは?

「魔王のいない世界には勇者は必要ない」と王家に追い出されたので自由に旅をしながら可愛い嫁を探すことにしました
夢幻の翼
ファンタジー
「魔王軍も壊滅したし、もう勇者いらないよね」
命をかけて戦った俺(勇者)に対して魔王討伐の報酬を出し渋る横暴な扱いをする国王。
本当ならばその場で暴れてやりたかったが今後の事を考えて必死に自制心を保ちながら会見を終えた。
元勇者として通常では信じられないほどの能力を習得していた僕は腐った国王を持つ国に見切りをつけて他国へ亡命することを決意する。
その際に思いついた嫌がらせを国王にした俺はスッキリした気持ちで隣町まで駆け抜けた。
しかし、気持ちの整理はついたが懐の寒かった俺は冒険者として生計をたてるために冒険者ギルドを訪れたがもともと勇者として経験値を爆あげしていた僕は無事にランクを認められ、それを期に国外へと向かう訳あり商人の護衛として旅にでることになった。
といった序盤ストーリーとなっております。
追放あり、プチだけどざまぁあり、バトルにほのぼの、感動と恋愛までを詰め込んだ物語となる予定です。
5月30日までは毎日2回更新を予定しています。
それ以降はストック尽きるまで毎日1回更新となります。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。


なんだって? 俺を追放したSS級パーティーが落ちぶれたと思ったら、拾ってくれたパーティーが超有名になったって?
名無し
ファンタジー
「ラウル、追放だ。今すぐ出ていけ!」
「えっ? ちょっと待ってくれ。理由を教えてくれないか?」
「それは貴様が無能だからだ!」
「そ、そんな。俺が無能だなんて。こんなに頑張ってるのに」
「黙れ、とっととここから消えるがいい!」
それは突然の出来事だった。
SSパーティーから総スカンに遭い、追放されてしまった治癒使いのラウル。
そんな彼だったが、とあるパーティーに拾われ、そこで認められることになる。
「治癒魔法でモンスターの群れを殲滅だと!?」
「え、嘘!? こんなものまで回復できるの!?」
「この男を追放したパーティー、いくらなんでも見る目がなさすぎだろう!」
ラウルの神がかった治癒力に驚愕するパーティーの面々。
その凄さに気が付かないのは本人のみなのであった。
「えっ? 俺の治癒魔法が凄いって? おいおい、冗談だろ。こんなの普段から当たり前にやってることなのに……」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。