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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

五百七十四話 皆の結婚式の準備状況

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 結婚式の準備は、僕達の分もやっています。
 今日は、事前に頼んでおいたレイカちゃん達の服を受け取りに行きます。
 ミカエルは式典用の服があるし、ブリットはちっちゃなシスター服を着る予定です。

「「「じゃーん」」」
「わあ、良く似合っているわ」

 子ども達の付き添いで一緒に来てくれたイザベラ様も、着飾った子ども達に目を細めています。
 着替えを終えた子ども達も、自分なりにかっこいいポーズを決めています。
 今回は、ジンさんの所のレイカちゃんにガイルちゃんに加えて、ルリアンさんとナンシーさんの所のグランドちゃんとナンシーさんも結婚式に参加します。
 更には辺境伯家のステラちゃんとオリバーちゃんに、侍従のお姉さんのメイちゃんとリラちゃんも結婚式に参加します。
 特に、メイちゃんとリラちゃんは結婚式の為に教会でのお手伝いもしていたので、とっても楽しみにしています。

「ドレスのサイズもピッタリだし、レイカも本当に良く似合っているわね」
「ガイルも、スーツを着るとまるで紳士さんね」
「「えへへ」」

 レイナさんとカミラさんも、自分の子どもの可愛らしさにキャッキャウフフしています。
 他の子も、とっても可愛らしく仕上がっています。

「後は、うちの旦那様がスーツを着られる様になってくれれば良いですわね」
「確か、何時もの五歳の祝いでもスーツを着るんですよね」
「いま体を絞っておけば、この後も大丈夫なはずよ」

 辺境伯様は普段の節制のお陰で、今回はほぼ体を絞らなくて済みそうです。
 この後もイベントが待っているし、やっぱりスリムな辺境伯様が良いですね。
 リボンなどの装飾品も揃えたので、皆揃って馬車に乗って屋敷に帰ります。

「皆も、フラワーガールやフラワーボーイをするんですよね?」
「ええ、きっと皆も張り切ると思うわ。レイカとガイルは、リングガールにリングボーイね」
「折角子ども達も多いので、皆に頑張って貰おうって事になったのよ」

 馬車の中でレイナさんとカミラさんに、結婚式での子ども達の役割を聞いてみました。
 元気いっぱいな子ども達だから、きっと張り切って役割をこなすでしょうね。

「賑やかな結婚式になる分には良いと思うわ。流石に私達の時みたいに、冒険者ギルドで騒がしくやるのはどうかと思ったわよ」
「まあ、あれはあれで良い思い出ですけどね」
「レイナさんとカミラさんの結婚式の時は、ジンさんはまだ名誉貴族でしたもんね。まあ、アレクサさんの時も物凄い結婚式でしたね」

 皆で過去の結婚式の事を話し合うけど、ジンさんとアレクサさんの結婚式は本当に凄かったもんね。
 でも、皆形式ばった結婚式よりも楽しめたって言っていたよ。

「流石にジェイドさんとルシアさんの結婚式は、そこそこの規模でやらないと駄目ですよね?」
「そうね、辺境伯家の結婚式になるし、周辺の貴族との結束をアピールする機会にもなるわ」

 最近結婚式が続いているけど、一口に貴族の結婚式って言っても本当に色々なパターンがあるよね。
 よく考えたら、王都で行われる結婚式には参加した事がないから、ジェリルさんとランカーさんの結婚式に期待ですね。

「はっ、はっ、はっ」

 そして辺境伯家の屋敷についたら、辺境伯様が屋敷を走っていました。
 きっと、スーツが若干入らなかったんですね。
 でも、きっと大丈夫だと思いますよ。
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