転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第二十三章 ルルーさんの結婚式と新たな命の誕生

五百七十一話 皆で結婚式準備のお手伝いです

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 今日はブランターク男爵領に行って、皆で結婚式準備のお手伝いをします。
 ミカエルとブリットだけでなく、メイちゃんとリラちゃんも付いてきます。
 お手伝いをしてお小遣いを貰ったら、弟にお土産を買うんだって。
 小さいのに、とてもしっかりとしたお姉ちゃんですね。
 一緒にいるマジカルラットも、元気よく手を上げていました。
 という事で、皆で一緒にブランターク男爵領に向かいます。

「「「こんにちわー!」」」
「いらっしゃい、待っていたわ」

 ブランターク男爵邸に着くと、クラヴィーアさんが僕達を迎えてくれました。
 早速中に入って、簡単な打ち合わせです。

「すみません、急に押しかけちゃって」
「良いじゃない。お姉ちゃんになってきたという証拠よ」

 クラヴィーアさんもクスクスとしているけど、小さい子達はやる気満々です。
 でも、お手伝いできることは限られているので、簡単なお手伝いにしました。
 という事で、皆でやってきたのは結婚式が行われる教会です。
 今日は、皆で教会のお掃除をする事になりました。

「おそーじ、するぞー!」
「「「おー!」」」

 ミカエルの号令で、皆もやる気になっています。
 リズ達も側についているので、多分大丈夫でしょう。
 早速、僕が作ってあげた各自のマジックバックから小さなほうきを取り出して、床の掃き掃除を始めました。

「すみません、急に来てしまいまして」
「いえいえ、結婚式の為にお手伝いしたいなんて、流石は勇敢な天使様ですわね」

 シスターさんも、一生懸命にお掃除をしている小さな子ども達に目を細めています。
 教会としても、領主様の結婚式の為に勇敢な天使様が頑張っているのは、とても名誉な事だと言っていました。
 皆、子どもなりに一生懸命にお掃除をしているもんね。

「「「「とー!」」」」
「あらあら、皆元気ですわね」

 今度は皆が、モップを持って教会内を走り回っています。
 掃除道具を使って遊び回るなんて、前世でもこの世界でも変わらないんだね。
 吹き残しのある場所は、僕が綺麗にしていきます。
 こうして、午前で教会内のお掃除は完了です。
 後片付けをして、皆でブランターク男爵領の屋敷に戻ります。

「皆、ちゃんとお掃除出来たかな?」
「「「「できたー!」」」」
「じゃあ、皆にご褒美をあげないとね」
「「「「わーい」」」」

 昼食を食べながら、クラヴィーアさんの質問にミカエル達は元気よく手を上げました。
 ミカエル達が、一生懸命にお掃除をしたのは本当だもんね。
 特に初めてお金を稼いだメイちゃんとリラちゃんは、とってもニンマリとしていました。
 このお金で、弟に何を買ってあげるのかな?
 僕達は昼食を終えたら、屋敷に戻りました。

「「「「すー、すー」」」」

 そして、皆仲良くお昼寝タイムです。
 いっぱい体を動かしたから、きっと良い夢が見れるね。
 因みに後日皆で買い物に行って、メイちゃんとリラちゃんは小さなぬいぐるみを買っていました。
 弟も気に入ってくれたので、メイちゃんとリラちゃんも思わずニンマリです。
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