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第二十二章 新たな魔獣
五百二十九話 別の冒険者も捕縛します
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だいたい冒険者の部屋の捜索が終わった所で、ちょっとした問題が。
「うーん、壁に穴が空いちゃいましたね」
「元々奴が壁を削っていたんだ。強度が落ちていたんだろう」
色々な物を隠していた壁の穴が、ルシアさん達の部屋の方までボッコリと空いてしまったのだ。
リズ達やルシアさんが壁の中に隠されていた物を探していたけど、穴が貫通したのは全く関係ない。
でも、このままだとルシアさんとククリさんが部屋に泊まるには支障が出るよね。
「実は、部屋に荷物は置いていません。全てマジックバッグに入れてあります」
「私もマジックバッグに入れているよ。まあ、最近はポッキーちゃんのアイテムボックスにも入れているけど」
「キュー」
どうやら荷物の心配はなさそうです。
二人とも貴族の令嬢なので、荷物はそこそこ多そうですね。
「それに、正直な所犯罪者が隣の部屋にいると思うと、ちょっと……」
「確かにね。私も嫌だね」
「キュー……」
ここは、女の子としての身の安全もあるよね。
隣に犯罪者がいて平気な人っているのかな?
という事で、ルシアさんとククリさんは僕の屋敷に避難する事になりました。
念の為にルシアさんとククリさんが泊まっていた部屋を調べてみても、何も怪しいものは出て来ませんでした。
そして、ここで再びマリーさんが僕達の所にやってきました。
「数人の怪しい冒険者を見つけました。そのうちの一人が、この宿に長期滞在しています」
「よし、そいつを調べるとするか」
一部の兵は捜索を続けるので、皆で宿の二階に移動します。
と、廊下で押し問答が起きていました。
「ギルドマスターとジェイド様の命令だぞ」
「うるせえ! 勝手に部屋の中に入られてたまるか!」
どうやら、例の長期に渡って依頼を受けていない冒険者が、兵を部屋の中に入れさせたくないみたいです。
因みに鑑定すると、あの冒険者は状態異常ではありません。
と、ここでノエルさんが動きました。
「では、私の近衛騎士の特権で貴方を一時拘束させて頂きます」
「「「はっ」」」
「おい、それは何だよ!」
ノエルさんは近衛騎士なので、王族に危害を及ぼす可能性がある場合は相手を一時拘束できるんだって。
この場合は冒険者が身体検査に応じないので、僕とリズに危害を及ぼす可能性があるとしたみたいですね。
冒険者は兵によって拘束され、この隙にギルドマスターとリズ達とルシアさんが冒険者の部屋になだれ込みました。
「変なのがあったよ!」
「こいつは駄目だ。例の薬だ」
「ぐっ」
そして皆が部屋に入って僅か十秒で、冒険者の荷物から薬が見つかりました。
もう現行犯で良いですね。
「アレク君、こいつも王城に送ろう。徹底的に調べて貰おう」
ジェイド様も冒険者を王城に送ろうと思っていて、僕は再び王城の兵の詰め所にゲートを繋ぎました。
そうしたら、何故か騎士服に着替えている王妃様が僕達を待っていました。
「ご苦労様ね。この冒険者には色々と話を聞かせて貰わないとね。ふふふ、どんな情報が出てくるか楽しみだわ」
「ヒィィィ……」
あっ、王妃様が冒険者の事を獲物を狙う狩人の目で見ていました。
入園式での魔獣騒ぎもあったし、王妃様は今回の事件に頭にきているのだろうね。
僕としては、冒険者は怯えてなくてさっさと全てを話した方が良いなと推奨します。
「うーん、壁に穴が空いちゃいましたね」
「元々奴が壁を削っていたんだ。強度が落ちていたんだろう」
色々な物を隠していた壁の穴が、ルシアさん達の部屋の方までボッコリと空いてしまったのだ。
リズ達やルシアさんが壁の中に隠されていた物を探していたけど、穴が貫通したのは全く関係ない。
でも、このままだとルシアさんとククリさんが部屋に泊まるには支障が出るよね。
「実は、部屋に荷物は置いていません。全てマジックバッグに入れてあります」
「私もマジックバッグに入れているよ。まあ、最近はポッキーちゃんのアイテムボックスにも入れているけど」
「キュー」
どうやら荷物の心配はなさそうです。
二人とも貴族の令嬢なので、荷物はそこそこ多そうですね。
「それに、正直な所犯罪者が隣の部屋にいると思うと、ちょっと……」
「確かにね。私も嫌だね」
「キュー……」
ここは、女の子としての身の安全もあるよね。
隣に犯罪者がいて平気な人っているのかな?
という事で、ルシアさんとククリさんは僕の屋敷に避難する事になりました。
念の為にルシアさんとククリさんが泊まっていた部屋を調べてみても、何も怪しいものは出て来ませんでした。
そして、ここで再びマリーさんが僕達の所にやってきました。
「数人の怪しい冒険者を見つけました。そのうちの一人が、この宿に長期滞在しています」
「よし、そいつを調べるとするか」
一部の兵は捜索を続けるので、皆で宿の二階に移動します。
と、廊下で押し問答が起きていました。
「ギルドマスターとジェイド様の命令だぞ」
「うるせえ! 勝手に部屋の中に入られてたまるか!」
どうやら、例の長期に渡って依頼を受けていない冒険者が、兵を部屋の中に入れさせたくないみたいです。
因みに鑑定すると、あの冒険者は状態異常ではありません。
と、ここでノエルさんが動きました。
「では、私の近衛騎士の特権で貴方を一時拘束させて頂きます」
「「「はっ」」」
「おい、それは何だよ!」
ノエルさんは近衛騎士なので、王族に危害を及ぼす可能性がある場合は相手を一時拘束できるんだって。
この場合は冒険者が身体検査に応じないので、僕とリズに危害を及ぼす可能性があるとしたみたいですね。
冒険者は兵によって拘束され、この隙にギルドマスターとリズ達とルシアさんが冒険者の部屋になだれ込みました。
「変なのがあったよ!」
「こいつは駄目だ。例の薬だ」
「ぐっ」
そして皆が部屋に入って僅か十秒で、冒険者の荷物から薬が見つかりました。
もう現行犯で良いですね。
「アレク君、こいつも王城に送ろう。徹底的に調べて貰おう」
ジェイド様も冒険者を王城に送ろうと思っていて、僕は再び王城の兵の詰め所にゲートを繋ぎました。
そうしたら、何故か騎士服に着替えている王妃様が僕達を待っていました。
「ご苦労様ね。この冒険者には色々と話を聞かせて貰わないとね。ふふふ、どんな情報が出てくるか楽しみだわ」
「ヒィィィ……」
あっ、王妃様が冒険者の事を獲物を狙う狩人の目で見ていました。
入園式での魔獣騒ぎもあったし、王妃様は今回の事件に頭にきているのだろうね。
僕としては、冒険者は怯えてなくてさっさと全てを話した方が良いなと推奨します。
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