377 / 890
第二十一章 ちょっと平和な日々
五百三話 入園式当日の朝
しおりを挟む
いよいよ入園式当日です。
僕達は一度王城に行き、身支度を整えてから学園に向かいます。
王城から入園式に参加するのは、僕とティナおばあさまと王妃様。
ルーカスお兄様とアイビー様は勿論なんですが、リズも一緒に行く事になりました。
絶対に、万が一の戦力として選ばれたのでしょう。
護衛の近衛騎士とジンさん達以外は、皆お留守番です。
「ど、どうでしょうか?」
「「「アイビーお姉ちゃん、可愛い!」」」
「ちょっと、なんですの!」
うん、制服に着替えたアイビー様にリズ達が抱きつくのは久々ですね。
アイビー様は年齢にしてはスタイルが良いので、制服がとっても似合っています。
「るーにーにもかっこいー!」
「「かこいー!」」
「ありがとうね」
ミカエルとルカちゃんとエドちゃんは、ルーカスお兄様の制服を褒めていました。
ルーカスお兄様もキリリとして、とっても格好いいよね。
「さあ、私達も学園に行くわよ」
「「はい」」
という事で、王妃様の合図で僕は学園の体育館にゲートを繋ぎます。
一応豪華な馬車も王城から出発させるけど、僕達は念の為に直接学園に行きます。
「待っていたわよ」
「今、お茶を出しますわ」
学園の体育館の控室に着くと既にエマさんとオリビアさんが待っていて、直ぐにオリビアさんが全員分のお茶を出してくれました。
「エマお姉ちゃん、オリビアお姉ちゃん、スラちゃんとアマリリスちゃんが、体育館の中と周囲を見てまわりたいんだって。いーい?」
「いいわよ。どんどんとやっちゃってね」
「プリンちゃんは、ここに残って皆の護衛ね」
という事で、早速スラちゃんとアマリリスが体育館の中に飛び出して行きました。
プリンも、王妃様の膝の上にスタンバイしています。
「じゃあ、俺達も周囲を見回るか」
「久々の学園に来た感動に浸ってられないわね」
「この状況では仕方ないわよ。後でゆっくりと回りましょう」
紅茶を飲み終えたジンさん達も、早速学園内に不審物が無いか動き始めました。
そういえば、ジンさん達は学園の卒園生なんだっけな。
「ドタバタして、ごめんなさいね」
「いえ、こちらも何もおもてなしできなくてすみません」
「今は闇ギルドの動向が読めないから、どうしようもないわね。ルーシーが入園する時には、色々な事が落ち着いて欲しいわ」
紅茶を飲みながらエマさんと王妃様が話をしているけど、エマさんとオリビアさんの入園式の時はここまで緊張する事はなかったよね。
心なしか、リズも大人しくしています。
「やる事が少なくて助かるけどね。新入生代表挨拶に生徒会長の挨拶、学園長の挨拶に来賓挨拶位ですから」
「あの、僕は何もやる事が変わらないんですけど」
「アレク君は頑張らないとね。演説のプロなんだから。アレク君の演説を楽しみにしている人もいるのよ」
エマさん、僕は演説のプロじゃないですよ。
それに、こんな子どもの演説を聞いても何にもなりませんよ。
「アレクは良いけど、僕は演説に慣れていないから心配ですよ」
「ルーカスお兄様なら、素晴らしい新入生の挨拶をすると思いますよ」
「ハードルを上げてくれるね」
今回の新入生代表挨拶は、ルーカスお兄様が行います。
因みに生徒会長挨拶は、勿論エマさんです。
うーん、僕の知り合いが挨拶を行うんだね。
こそこそ。
「あ、スラちゃんとアマリリスちゃんが帰ってきたよ。今の所大丈夫だって」
「そう。じゃあ、席に移動しましょうか」
スラちゃんとアマリリスの体育館のチェックが終わったので、僕達は席に移動します。
何も無ければ良いなあ。
僕達は一度王城に行き、身支度を整えてから学園に向かいます。
王城から入園式に参加するのは、僕とティナおばあさまと王妃様。
ルーカスお兄様とアイビー様は勿論なんですが、リズも一緒に行く事になりました。
絶対に、万が一の戦力として選ばれたのでしょう。
護衛の近衛騎士とジンさん達以外は、皆お留守番です。
「ど、どうでしょうか?」
「「「アイビーお姉ちゃん、可愛い!」」」
「ちょっと、なんですの!」
うん、制服に着替えたアイビー様にリズ達が抱きつくのは久々ですね。
アイビー様は年齢にしてはスタイルが良いので、制服がとっても似合っています。
「るーにーにもかっこいー!」
「「かこいー!」」
「ありがとうね」
ミカエルとルカちゃんとエドちゃんは、ルーカスお兄様の制服を褒めていました。
ルーカスお兄様もキリリとして、とっても格好いいよね。
「さあ、私達も学園に行くわよ」
「「はい」」
という事で、王妃様の合図で僕は学園の体育館にゲートを繋ぎます。
一応豪華な馬車も王城から出発させるけど、僕達は念の為に直接学園に行きます。
「待っていたわよ」
「今、お茶を出しますわ」
学園の体育館の控室に着くと既にエマさんとオリビアさんが待っていて、直ぐにオリビアさんが全員分のお茶を出してくれました。
「エマお姉ちゃん、オリビアお姉ちゃん、スラちゃんとアマリリスちゃんが、体育館の中と周囲を見てまわりたいんだって。いーい?」
「いいわよ。どんどんとやっちゃってね」
「プリンちゃんは、ここに残って皆の護衛ね」
という事で、早速スラちゃんとアマリリスが体育館の中に飛び出して行きました。
プリンも、王妃様の膝の上にスタンバイしています。
「じゃあ、俺達も周囲を見回るか」
「久々の学園に来た感動に浸ってられないわね」
「この状況では仕方ないわよ。後でゆっくりと回りましょう」
紅茶を飲み終えたジンさん達も、早速学園内に不審物が無いか動き始めました。
そういえば、ジンさん達は学園の卒園生なんだっけな。
「ドタバタして、ごめんなさいね」
「いえ、こちらも何もおもてなしできなくてすみません」
「今は闇ギルドの動向が読めないから、どうしようもないわね。ルーシーが入園する時には、色々な事が落ち着いて欲しいわ」
紅茶を飲みながらエマさんと王妃様が話をしているけど、エマさんとオリビアさんの入園式の時はここまで緊張する事はなかったよね。
心なしか、リズも大人しくしています。
「やる事が少なくて助かるけどね。新入生代表挨拶に生徒会長の挨拶、学園長の挨拶に来賓挨拶位ですから」
「あの、僕は何もやる事が変わらないんですけど」
「アレク君は頑張らないとね。演説のプロなんだから。アレク君の演説を楽しみにしている人もいるのよ」
エマさん、僕は演説のプロじゃないですよ。
それに、こんな子どもの演説を聞いても何にもなりませんよ。
「アレクは良いけど、僕は演説に慣れていないから心配ですよ」
「ルーカスお兄様なら、素晴らしい新入生の挨拶をすると思いますよ」
「ハードルを上げてくれるね」
今回の新入生代表挨拶は、ルーカスお兄様が行います。
因みに生徒会長挨拶は、勿論エマさんです。
うーん、僕の知り合いが挨拶を行うんだね。
こそこそ。
「あ、スラちゃんとアマリリスちゃんが帰ってきたよ。今の所大丈夫だって」
「そう。じゃあ、席に移動しましょうか」
スラちゃんとアマリリスの体育館のチェックが終わったので、僕達は席に移動します。
何も無ければ良いなあ。
316
お気に入りに追加
8,683
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜
三月べに
ファンタジー
令嬢に転生してよかった〜!!!
素朴な令嬢に婚約者である王子を取られたショックで学園を飛び出したが、前世の記憶を思い出す。
少女漫画や小説大好き人間だった前世。
転生先は、魔法溢れるファンタジーな世界だった。リディーは十分すぎるほど愛されて育ったことに喜ぶも、婚約破棄の事実を知った家族の反応と、貴族内の自分の立場の危うさを恐れる。
そして家出を決意。そのまま旅をしながら、冒険者になるリディーだったのだが?
【連載再開しました! 二章 冒険編。】
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。