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第二十一章 ちょっと平和な日々
四百八十九話 今年の予定は?
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新しい侍従のジュリさんは、早速屋敷に引っ越してきて研修を始めています。
家事スキルは抜群なので、侍従としてのスキルを覚えていきます。
「新しい侍従が誰になるか気になったけど、あなたなら全く問題ないわ」
「ありがとうございます。ご期待に応えられる様に頑張ります」
ティナおばあさまが様子を見にきたけど、ジュリさんなら問題ないと太鼓判を押しています。
ティナおばあさまもジュリさんと何回も会っているから、どんな人か分かっています。
お茶を飲みながら、一安心って感じです。
因みに、僕達が薬草採取に行く時にもジュリさんが同行する事があるそうです。
「アレク君も、今年はあまりイベント事はないから勉強を一生懸命にしましょうね」
「はい。ルーカスお兄様とアイビー様の入園式と、ルルーさんの結婚式が大きなイベントですね」
「そうね。まあ、ルーカスとアイビーについては母親が張り切ってるし、ルルーもアレク君が主体で動く事はないから大丈夫よ」
僕もお茶を飲みながらティナおばあさまと話をするけど、今年は大きなイベントがなくて助かります。
「でも、ルーカスの件でちょっと懸念があるのよね。問題児が一人いる様で」
「問題児、ですか?」
「ええ、そうなのよ。何というか、誇大妄想癖があるのか、とにかく言っている事がおかしいのよね」
おお、まさかの情報が。
確かに何をやらかすのか全く分からないから、十分気をつけないといけないぞ。
学園だから教師もいるはずだし、注意はしてくれるはずだと思いたい。
「因みに入園式には王家は保護者枠で出席するから、来賓はアレク君が務める事になるわ」
「あっ、そうですね。頑張ります」
こればっかりはしょうがないですね。
僕も一生懸命頑張ります。
王妃様だけでなく、陛下も入園式に出席したいと言い出しそうですね。
「後は、ミカエルちゃん達がすくすく育つのが楽しみだわね」
「そうですね。来年はミカエルとブリットも五歳になりますし」
僕達は、庭で元気よく遊ぶミカエル達に視線を移します。
今日は、ポニさん達のミニ馬車に交代しながら乗っています。
リズ達も一緒に乗っているので、安全面もばっちりです。
ミカエルが馬車に乗りながらこっちを向いて手をぶんぶんと振っているので、僕とティナおばあさまで手を振り返します。
と、思ったら、ミカエルが馬車から降りてきて応接室の窓から声をかけてきました。
「ばーば、にーに、一緒にのろー!」
「今日のお話はここまでにしましょうか」
「そうですね、必要な事は話し終えましたし」
ミカエルだけでなく他の子ども達もこっちにやってきたので、僕とティナおばあさまはニコリと顔を見合わせてから庭に出ていきました。
「ポニさん、皆の事をありがとうね」
「ヒヒーン」
僕は庭につくと、今馬車を引いていたポニさんにお礼を言います。
ブッチー達も俺が子ども達を守ったぞと、得意げな顔をしています。
「にーに、はやくのろー!」
「はいはい」
僕は、さっそくミカエルに手を引かれて馬車に乗ります。
こうして昼食までの間、僕の屋敷の庭では楽しい声が響いていました。
家事スキルは抜群なので、侍従としてのスキルを覚えていきます。
「新しい侍従が誰になるか気になったけど、あなたなら全く問題ないわ」
「ありがとうございます。ご期待に応えられる様に頑張ります」
ティナおばあさまが様子を見にきたけど、ジュリさんなら問題ないと太鼓判を押しています。
ティナおばあさまもジュリさんと何回も会っているから、どんな人か分かっています。
お茶を飲みながら、一安心って感じです。
因みに、僕達が薬草採取に行く時にもジュリさんが同行する事があるそうです。
「アレク君も、今年はあまりイベント事はないから勉強を一生懸命にしましょうね」
「はい。ルーカスお兄様とアイビー様の入園式と、ルルーさんの結婚式が大きなイベントですね」
「そうね。まあ、ルーカスとアイビーについては母親が張り切ってるし、ルルーもアレク君が主体で動く事はないから大丈夫よ」
僕もお茶を飲みながらティナおばあさまと話をするけど、今年は大きなイベントがなくて助かります。
「でも、ルーカスの件でちょっと懸念があるのよね。問題児が一人いる様で」
「問題児、ですか?」
「ええ、そうなのよ。何というか、誇大妄想癖があるのか、とにかく言っている事がおかしいのよね」
おお、まさかの情報が。
確かに何をやらかすのか全く分からないから、十分気をつけないといけないぞ。
学園だから教師もいるはずだし、注意はしてくれるはずだと思いたい。
「因みに入園式には王家は保護者枠で出席するから、来賓はアレク君が務める事になるわ」
「あっ、そうですね。頑張ります」
こればっかりはしょうがないですね。
僕も一生懸命頑張ります。
王妃様だけでなく、陛下も入園式に出席したいと言い出しそうですね。
「後は、ミカエルちゃん達がすくすく育つのが楽しみだわね」
「そうですね。来年はミカエルとブリットも五歳になりますし」
僕達は、庭で元気よく遊ぶミカエル達に視線を移します。
今日は、ポニさん達のミニ馬車に交代しながら乗っています。
リズ達も一緒に乗っているので、安全面もばっちりです。
ミカエルが馬車に乗りながらこっちを向いて手をぶんぶんと振っているので、僕とティナおばあさまで手を振り返します。
と、思ったら、ミカエルが馬車から降りてきて応接室の窓から声をかけてきました。
「ばーば、にーに、一緒にのろー!」
「今日のお話はここまでにしましょうか」
「そうですね、必要な事は話し終えましたし」
ミカエルだけでなく他の子ども達もこっちにやってきたので、僕とティナおばあさまはニコリと顔を見合わせてから庭に出ていきました。
「ポニさん、皆の事をありがとうね」
「ヒヒーン」
僕は庭につくと、今馬車を引いていたポニさんにお礼を言います。
ブッチー達も俺が子ども達を守ったぞと、得意げな顔をしています。
「にーに、はやくのろー!」
「はいはい」
僕は、さっそくミカエルに手を引かれて馬車に乗ります。
こうして昼食までの間、僕の屋敷の庭では楽しい声が響いていました。
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