312 / 880
第二十章 マロード男爵領とジンさんの結婚式
四百三十八話 招待状大作戦
しおりを挟む
「今日も皆可愛いです!」
「「あうあう」」
学園があるのでエマさんとオリビアさんは王都の屋敷に帰ったのですが、メアリはジンさんの屋敷に泊まっていきました。
そしてメアリは、今日も辺境伯様の屋敷のキッズスペースで小さな子ども達の面倒をみています。
レイカちゃん達も、メアリの所に集まって構ってくれアピールをしています。
「良い子が生まれれば良いですわね。あなた達の子どもなら、きっと優秀な侍従になるでしょう」
「「ありがとうございます」」
今日は王城からティナおばあさまもやってきました。
侍従のお姉さんに、懐妊おめでとうと声をかけています。
侍従のお姉さんは僕とリズの事を赤ちゃんの事から面倒を見てくれたので、ティナおばあさまも侍従のお姉さんには特別な思いがある様です。
「それにしても、ストール男爵には悪いけど辺境伯領とマロード男爵領の後継者をアピールする良い機会になっただけですね」
「あら、悪いとは思ってはダメよ。実際に何か起きる可能性があるのだからね」
僕はティナおばあさまと話をするけど、実は辺境伯領ではジェイド様が、マロード男爵領ではマイク様が自ら兵の指揮を取って領内を巡回しています。
行動力のある後継者だと、両者とも領民からの評価はとても良いです。
念の為という事で、近衛騎士も巡回に同行しています。
「今の所闇ギルド関係者はいないけど、不審者は多いみたいですね」
「今回のマロード男爵領での結婚式は大規模だから、集まった人を標的に何かをしようとしていたのでしょうね」
巡回班やスラちゃんとプリンによって、強盗や窃盗犯が結構捕まっています。
強盗やスリを行う為に、犯罪者が各地から集まってきた様です。
闇ギルドやストール男爵とは全く関係ないけど、良い機会なので一網打尽にします。
「いやあ、結構疲れたな」
「ジンさん、お帰りなさい」
「軽犯罪犯が多かったな。まあ、本命は最後にやって来るものだ」
ここで、午前中の巡回を終えたジンさん達が戻ってきました。
ジンさんの言う通り、大本命のストール男爵は一番最後にやってくるだろう。
「ストール男爵は結婚式の招待状を偽装するかもしれん。何か対策をしないとな」
「そうですね。ストール男爵は何かの方法で招待状を手に入れるかも知れません」
「そうだな」
僕とジンさんとで話をするけど、どうにかして参加者を判別しないといけないな。
すると、ここで二人元気良く手を上げてきた。
「みかがちょーたーじょーちゅくりゅ!」
「ぶりもちゅくりゅ!」
何故かミカエルとブリッドが、招待状を作ると言い出したのだ。
ミカエルとブリッドは、招待状ってのも知らないのだろうなあ。
いや、まてよ。
この方法が使えるのでは?
「ティナおばあさま、ジンさん。この方法が使えませんか?」
「あら、良い方法ね。採用しましょう」
「くはは! ストール男爵の困惑した表情が目に浮かぶな」
ティナおばあさまとジンさんの賛同を得られたので、早速マロード男爵と男爵夫人の所に向かいます。
「ほほう、それは中々面白い作戦だな」
「私達も協力しますわ」
マロード男爵と男爵夫人も、僕の作戦に賛同してくれた。
こうして、ミカエルとブリッドによる招待状大作戦の決行が決まったのだった。
「「あうあう」」
学園があるのでエマさんとオリビアさんは王都の屋敷に帰ったのですが、メアリはジンさんの屋敷に泊まっていきました。
そしてメアリは、今日も辺境伯様の屋敷のキッズスペースで小さな子ども達の面倒をみています。
レイカちゃん達も、メアリの所に集まって構ってくれアピールをしています。
「良い子が生まれれば良いですわね。あなた達の子どもなら、きっと優秀な侍従になるでしょう」
「「ありがとうございます」」
今日は王城からティナおばあさまもやってきました。
侍従のお姉さんに、懐妊おめでとうと声をかけています。
侍従のお姉さんは僕とリズの事を赤ちゃんの事から面倒を見てくれたので、ティナおばあさまも侍従のお姉さんには特別な思いがある様です。
「それにしても、ストール男爵には悪いけど辺境伯領とマロード男爵領の後継者をアピールする良い機会になっただけですね」
「あら、悪いとは思ってはダメよ。実際に何か起きる可能性があるのだからね」
僕はティナおばあさまと話をするけど、実は辺境伯領ではジェイド様が、マロード男爵領ではマイク様が自ら兵の指揮を取って領内を巡回しています。
行動力のある後継者だと、両者とも領民からの評価はとても良いです。
念の為という事で、近衛騎士も巡回に同行しています。
「今の所闇ギルド関係者はいないけど、不審者は多いみたいですね」
「今回のマロード男爵領での結婚式は大規模だから、集まった人を標的に何かをしようとしていたのでしょうね」
巡回班やスラちゃんとプリンによって、強盗や窃盗犯が結構捕まっています。
強盗やスリを行う為に、犯罪者が各地から集まってきた様です。
闇ギルドやストール男爵とは全く関係ないけど、良い機会なので一網打尽にします。
「いやあ、結構疲れたな」
「ジンさん、お帰りなさい」
「軽犯罪犯が多かったな。まあ、本命は最後にやって来るものだ」
ここで、午前中の巡回を終えたジンさん達が戻ってきました。
ジンさんの言う通り、大本命のストール男爵は一番最後にやってくるだろう。
「ストール男爵は結婚式の招待状を偽装するかもしれん。何か対策をしないとな」
「そうですね。ストール男爵は何かの方法で招待状を手に入れるかも知れません」
「そうだな」
僕とジンさんとで話をするけど、どうにかして参加者を判別しないといけないな。
すると、ここで二人元気良く手を上げてきた。
「みかがちょーたーじょーちゅくりゅ!」
「ぶりもちゅくりゅ!」
何故かミカエルとブリッドが、招待状を作ると言い出したのだ。
ミカエルとブリッドは、招待状ってのも知らないのだろうなあ。
いや、まてよ。
この方法が使えるのでは?
「ティナおばあさま、ジンさん。この方法が使えませんか?」
「あら、良い方法ね。採用しましょう」
「くはは! ストール男爵の困惑した表情が目に浮かぶな」
ティナおばあさまとジンさんの賛同を得られたので、早速マロード男爵と男爵夫人の所に向かいます。
「ほほう、それは中々面白い作戦だな」
「私達も協力しますわ」
マロード男爵と男爵夫人も、僕の作戦に賛同してくれた。
こうして、ミカエルとブリッドによる招待状大作戦の決行が決まったのだった。
346
お気に入りに追加
8,637
あなたにおすすめの小説
あれ?なんでこうなった?
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、正妃教育をしていたルミアナは、婚約者であった王子の堂々とした浮気の現場を見て、ここが前世でやった乙女ゲームの中であり、そして自分は悪役令嬢という立場にあることを思い出した。
…‥って、最終的に国外追放になるのはまぁいいとして、あの超屑王子が国王になったら、この国終わるよね?ならば、絶対に国外追放されないと!!
そう意気込み、彼女は国外追放後も生きていけるように色々とやって、ついに婚約破棄を迎える・・・・はずだった。
‥‥‥あれ?なんでこうなった?
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
聖女の姉が行方不明になりました
蓮沼ナノ
ファンタジー
8年前、姉が聖女の力に目覚め無理矢理王宮に連れて行かれた。取り残された家族は泣きながらも姉の幸せを願っていたが、8年後、王宮から姉が行方不明になったと聞かされる。妹のバリーは姉を探しに王都へと向かうが、王宮では元平民の姉は虐げられていたようで…聖女になった姉と田舎に残された家族の話し。
【転生先が四天王の中でも最弱!の息子とか聞いてない】ハズレ転生先かと思いきや世界で唯一の氷魔法使いだった俺・・・いっちょ頑張ってみますか
他仲 波瑠都
ファンタジー
古の大戦で連合軍を勝利に導いた四人の英雄《導勝の四英傑》の末裔の息子に転生した天道明道改めマルス・エルバイス
しかし彼の転生先はなんと”四天王の中でも最弱!!”と名高いエルバイス家であった。
異世界に来てまで馬鹿にされ続ける人生はまっぴらだ、とマルスは転生特典《絶剣・グランデル》を駆使して最強を目指そうと意気込むが、そんな彼を他所にどうやら様々な思惑が入り乱れ世界は終末へと向かっているようで・・・。
絶剣の刃が煌めく時、天は哭き、地は震える。悠久の時を経て遂に解かれる悪神らの封印、世界が向かうのは新たな時代かそれとも終焉か────
ぜひ読んでみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。