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第十八章 少し平和な日々
三百八十六話 ブリッドを迎え入れる朝、王城での会議
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そして新年から一週間経ち、今日はいよいよ教皇国からブリットを迎える日だ。
「ワクワク、ワクワク!」
もう、朝からミカエルがソワソワしていて落ち着きがない。
ブリットの出迎えをするのは夕方なので、ミカエルには少し落ち着いて貰いたいです。
日中は王城での打ち合わせなので、僕達はミカエルを連れて王城に向かいます。
懐古派関連の会議なので、ジンさんに加えて辺境伯様とレイナさんとカミラさんも一緒についていきます。
「それじゃあ、ブリットちゃんの迎えに行くまでは頑張って勉強しましょうね」
「あい!」
「「「えー!」」」
アリア様の勉強しようコールにミカエルは張り切って手を上げているけど、リズ達はブーイングを上げている。
ここは皆には頑張って勉強を頑張って貰おう。
という事で、僕達は会議室に向かって会議を始めます。
「懐古派が思ったよりも抵抗しているのは、もしかしたら今まで隠されていた闇ギルドの本拠地を兼ねているのかもしれないな」
「でなければ、ここまで強固に抵抗はできないですね。正直な所懐古派の兵の強さは、訓練された聖騎士であれば難なく対応レベルだ」
陛下の憶測に、ジンさんが言葉を続けた。
僕も、懐古派の討伐にこんなに時間がかかるとは思っていなかった。
ここの所、妙に闇ギルドの動きが静かなので少し気に掛かっていたんだよね。
「現地に向かうには、闇ギルドと戦った事のある精鋭で望まなければならない。アレクとリズにティナ叔母上、それにジンとレイナとカミラにルリアンとナンシー。このメンバーは必須だ」
「子ども達は、辺境伯の所で見てもらう事になるわね。時期的には二月上旬を予定しているわ」
「子ども達の事は問題ありません。責任持って対応致します」
このメンバーの人選は、僕も他の人も納得だ。
どういう事があるか分からないから、万全の体制で望まないとならない。
辺境伯様の屋敷にはソフィアさんもいるし、僕の屋敷には侍従のお姉さん達もいる。
リリーさんもグラヴィーアさんもいるし、サンディやミカエル達に赤ちゃん達のお世話も問題なさそうだ。
「勿論、近衛兵も付ける。ノエルは子ども達の護衛の為に、そのまま辺境伯領に残そう」
「その方が良いわね。ブリットもノエルには懐いているし、研究所の事もあるからね」
ノエルさんが辺境伯領に残ってくれるのは有難いし、万が一の時の戦力にもなってくれる。
という事で、二月上旬に向けての体制は決定です。
「しかし、闇ギルドが不気味な程静かなのは確かにおかしいな」
「最近は国内の貴族の動向も大人しいので、何かあるのかもしれませんな」
「何かを企んでいる可能性はあるので、警戒を怠らぬ様に」
陛下と軍務卿が話をするけど、確かに最近は国内の貴族は静かなんだよね。
確かに、昨年は国内は何も問題なかったよね。
でも警戒しておく事に変わりはないし、軍も警戒を続けるという。
これで会議は終了です。
会議も終わったので、リズ達が勉強している部屋に戻ります。
「にーに、ねーね、おわた?」
「終わったよ」
「そーなんだ」
部屋に入ると、絵本を読んでいたミカエルが僕の所にやってきた。
ミカエルは結構頑張った様で、ミカエルについていた侍従の側には沢山の絵本が積まれていた。
「「「フシュー」」」
一方のリズ達はというと、やはりというか沢山の問題を解いていて頭から煙が上がっていた。
机の上を見ると紙の山が積まれていたので、リズ達も頑張った様です。
「それじゃあ、昼食にしましょうね」
「「「やったー!」」」
そしてティナおばあさまが昼食にすると声をかけると、リズ達は一気に復活した。
さりげなくレイナさんとカミラさんもガッツポーズしていたのは見逃してあげよう。
「ワクワク、ワクワク!」
もう、朝からミカエルがソワソワしていて落ち着きがない。
ブリットの出迎えをするのは夕方なので、ミカエルには少し落ち着いて貰いたいです。
日中は王城での打ち合わせなので、僕達はミカエルを連れて王城に向かいます。
懐古派関連の会議なので、ジンさんに加えて辺境伯様とレイナさんとカミラさんも一緒についていきます。
「それじゃあ、ブリットちゃんの迎えに行くまでは頑張って勉強しましょうね」
「あい!」
「「「えー!」」」
アリア様の勉強しようコールにミカエルは張り切って手を上げているけど、リズ達はブーイングを上げている。
ここは皆には頑張って勉強を頑張って貰おう。
という事で、僕達は会議室に向かって会議を始めます。
「懐古派が思ったよりも抵抗しているのは、もしかしたら今まで隠されていた闇ギルドの本拠地を兼ねているのかもしれないな」
「でなければ、ここまで強固に抵抗はできないですね。正直な所懐古派の兵の強さは、訓練された聖騎士であれば難なく対応レベルだ」
陛下の憶測に、ジンさんが言葉を続けた。
僕も、懐古派の討伐にこんなに時間がかかるとは思っていなかった。
ここの所、妙に闇ギルドの動きが静かなので少し気に掛かっていたんだよね。
「現地に向かうには、闇ギルドと戦った事のある精鋭で望まなければならない。アレクとリズにティナ叔母上、それにジンとレイナとカミラにルリアンとナンシー。このメンバーは必須だ」
「子ども達は、辺境伯の所で見てもらう事になるわね。時期的には二月上旬を予定しているわ」
「子ども達の事は問題ありません。責任持って対応致します」
このメンバーの人選は、僕も他の人も納得だ。
どういう事があるか分からないから、万全の体制で望まないとならない。
辺境伯様の屋敷にはソフィアさんもいるし、僕の屋敷には侍従のお姉さん達もいる。
リリーさんもグラヴィーアさんもいるし、サンディやミカエル達に赤ちゃん達のお世話も問題なさそうだ。
「勿論、近衛兵も付ける。ノエルは子ども達の護衛の為に、そのまま辺境伯領に残そう」
「その方が良いわね。ブリットもノエルには懐いているし、研究所の事もあるからね」
ノエルさんが辺境伯領に残ってくれるのは有難いし、万が一の時の戦力にもなってくれる。
という事で、二月上旬に向けての体制は決定です。
「しかし、闇ギルドが不気味な程静かなのは確かにおかしいな」
「最近は国内の貴族の動向も大人しいので、何かあるのかもしれませんな」
「何かを企んでいる可能性はあるので、警戒を怠らぬ様に」
陛下と軍務卿が話をするけど、確かに最近は国内の貴族は静かなんだよね。
確かに、昨年は国内は何も問題なかったよね。
でも警戒しておく事に変わりはないし、軍も警戒を続けるという。
これで会議は終了です。
会議も終わったので、リズ達が勉強している部屋に戻ります。
「にーに、ねーね、おわた?」
「終わったよ」
「そーなんだ」
部屋に入ると、絵本を読んでいたミカエルが僕の所にやってきた。
ミカエルは結構頑張った様で、ミカエルについていた侍従の側には沢山の絵本が積まれていた。
「「「フシュー」」」
一方のリズ達はというと、やはりというか沢山の問題を解いていて頭から煙が上がっていた。
机の上を見ると紙の山が積まれていたので、リズ達も頑張った様です。
「それじゃあ、昼食にしましょうね」
「「「やったー!」」」
そしてティナおばあさまが昼食にすると声をかけると、リズ達は一気に復活した。
さりげなくレイナさんとカミラさんもガッツポーズしていたのは見逃してあげよう。
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