243 / 878
第十八章 少し平和な日々
三百六十九話 謁見の日でもジンさんはベビーシッター
しおりを挟む
そして、陛下に謁見する日になった。
僕とリズとサンディは、きっちりとした服に着替えます。
主役のミカエルとジンさんも、きっちりと謁見用の服に着替えています。
「今回は、私達も来れる人は来る様にとお達しがあったんだよ。何か伝える事があるのかも知れないぞ」
辺境伯様も、僕達と一緒に王城に向かいます。
僕達に勲章を授与するだけなら関係者を集めて終わりなので、辺境伯様も来るとなるともしかしたらルーカスお兄様とカレン様の婚約の件が正式に発表されるのかも知れないぞ。
何はともあれ、僕達は王城に向かいます。
「王城に着くと、毎回こうなんだよなあ……」
「「あうー」」
「「「むうー」」」
王城に着くと、早速エドちゃんとルカちゃんが精一杯のハイハイでジンさんの下に近づいて、ジンさんに抱っこをおねだりします。
ジンさんが何回か二人のベビーシッターをしていたら、ジンさんはエドちゃんとルカちゃんのお気に入りになっていました。
そんなジンさんと二人の王子のやりとりを、恨めしそうに見ているリズ達。
リズ達は二人が寝ている所を起こしてしまった事があるので、ジンさん程懐かれていないのもあります。
「ふふ、流石はジンね。すっかり二人のお気に入りね」
「二人のテンションも、とっても高いわね」
「勘弁してくださいよ」
ジンさんがエドちゃんとルカちゃんを抱っこしている所に、王妃様とアリア様がやってきた。
エドちゃんとルカちゃんはジンさんに抱っこされてキャッキャしているし、王妃様とアリア様の指摘は間違いではないんだよね。
「今日はミカエルちゃんも表彰されるし、頑張らないとね」
「あい!」
ティナおばあさまがミカエルの頭を撫でていたけど、ミカエルは教皇国での表彰の時も大人しかったし大丈夫だろう。
ミカエルも気合十分って感じだ。
「うん? くんくん、お前らうんこしただろう!」
「「ふえ?」」
と、ここでジンさんがエドちゃんとルカちゃんのお尻の臭いを嗅ぎ始めた。
どうやら、エドちゃんとルカちゃんがうんこをしてしまった様だ。
「あらあら、おしめ代えないとね」
「「うー」」
「もしかして、またこのパターンかよ」
「そう見たいね、ジンにオムツの交換をお願いするわ」
エドちゃんとルカちゃんにガッツリと抱きつかれたままだったので、ジンさんは諦めて二人を抱いたまま育児室に向かっていった。
ジンさんは、すっかりおむつ交換のプロになってしまったぞ。
「ふう、ようやく会議が終わったぞ。おや? ジンはどうした?」
「エドちゃんとルカちゃんのおしめを代えに、育児室にいます」
「はは、ジンらしいと言えるな」
ここに会議が終わった陛下もやってきた。
ジンさんが不在の理由を聞いて、直ぐに納得していた。
因みに陛下は、エドちゃんとルカちゃんが寝ている所を何回も起こしているので、二人に嫌われてしまっているという。
陛下はあまり気にしていない様だけど、内心は凹んでいそうだぞ。
「ふう、やっと終わったぞ。二人ともモリモリとうんこしていたぞ」
と、ここにエドちゃんとルカちゃんのおしめを代えたジンさんが戻ってきた。
あれ?
二人を抱いていないけど、どうしたのだろうか?
「ジンさん、エドちゃんとルカちゃんはどうしました?」
「あの二人は、出すもの出してスッキリしたら寝てしまったぞ。全く赤ん坊というのは気まぐれだな」
成程、二人はおしめを代えたらスッキリして寝てしまったのか。
育児室には専用の侍従も常時いるし、警備もバッチリだ。
「ははは。ジンよ、王城に着いた途端に大仕事だった様だな」
「陛下、勘弁して下さいよ。何で俺がここまで懐かれたのか、俺自身も良く分かってないのですから」
面白そうにジンさんの肩をバシバシと叩く陛下に、ボソリと愚痴を溢しているジンさん。
ともあれ、これで全員揃ったので謁見の間に移動します。
僕とリズとサンディは、きっちりとした服に着替えます。
主役のミカエルとジンさんも、きっちりと謁見用の服に着替えています。
「今回は、私達も来れる人は来る様にとお達しがあったんだよ。何か伝える事があるのかも知れないぞ」
辺境伯様も、僕達と一緒に王城に向かいます。
僕達に勲章を授与するだけなら関係者を集めて終わりなので、辺境伯様も来るとなるともしかしたらルーカスお兄様とカレン様の婚約の件が正式に発表されるのかも知れないぞ。
何はともあれ、僕達は王城に向かいます。
「王城に着くと、毎回こうなんだよなあ……」
「「あうー」」
「「「むうー」」」
王城に着くと、早速エドちゃんとルカちゃんが精一杯のハイハイでジンさんの下に近づいて、ジンさんに抱っこをおねだりします。
ジンさんが何回か二人のベビーシッターをしていたら、ジンさんはエドちゃんとルカちゃんのお気に入りになっていました。
そんなジンさんと二人の王子のやりとりを、恨めしそうに見ているリズ達。
リズ達は二人が寝ている所を起こしてしまった事があるので、ジンさん程懐かれていないのもあります。
「ふふ、流石はジンね。すっかり二人のお気に入りね」
「二人のテンションも、とっても高いわね」
「勘弁してくださいよ」
ジンさんがエドちゃんとルカちゃんを抱っこしている所に、王妃様とアリア様がやってきた。
エドちゃんとルカちゃんはジンさんに抱っこされてキャッキャしているし、王妃様とアリア様の指摘は間違いではないんだよね。
「今日はミカエルちゃんも表彰されるし、頑張らないとね」
「あい!」
ティナおばあさまがミカエルの頭を撫でていたけど、ミカエルは教皇国での表彰の時も大人しかったし大丈夫だろう。
ミカエルも気合十分って感じだ。
「うん? くんくん、お前らうんこしただろう!」
「「ふえ?」」
と、ここでジンさんがエドちゃんとルカちゃんのお尻の臭いを嗅ぎ始めた。
どうやら、エドちゃんとルカちゃんがうんこをしてしまった様だ。
「あらあら、おしめ代えないとね」
「「うー」」
「もしかして、またこのパターンかよ」
「そう見たいね、ジンにオムツの交換をお願いするわ」
エドちゃんとルカちゃんにガッツリと抱きつかれたままだったので、ジンさんは諦めて二人を抱いたまま育児室に向かっていった。
ジンさんは、すっかりおむつ交換のプロになってしまったぞ。
「ふう、ようやく会議が終わったぞ。おや? ジンはどうした?」
「エドちゃんとルカちゃんのおしめを代えに、育児室にいます」
「はは、ジンらしいと言えるな」
ここに会議が終わった陛下もやってきた。
ジンさんが不在の理由を聞いて、直ぐに納得していた。
因みに陛下は、エドちゃんとルカちゃんが寝ている所を何回も起こしているので、二人に嫌われてしまっているという。
陛下はあまり気にしていない様だけど、内心は凹んでいそうだぞ。
「ふう、やっと終わったぞ。二人ともモリモリとうんこしていたぞ」
と、ここにエドちゃんとルカちゃんのおしめを代えたジンさんが戻ってきた。
あれ?
二人を抱いていないけど、どうしたのだろうか?
「ジンさん、エドちゃんとルカちゃんはどうしました?」
「あの二人は、出すもの出してスッキリしたら寝てしまったぞ。全く赤ん坊というのは気まぐれだな」
成程、二人はおしめを代えたらスッキリして寝てしまったのか。
育児室には専用の侍従も常時いるし、警備もバッチリだ。
「ははは。ジンよ、王城に着いた途端に大仕事だった様だな」
「陛下、勘弁して下さいよ。何で俺がここまで懐かれたのか、俺自身も良く分かってないのですから」
面白そうにジンさんの肩をバシバシと叩く陛下に、ボソリと愚痴を溢しているジンさん。
ともあれ、これで全員揃ったので謁見の間に移動します。
377
お気に入りに追加
8,638
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
妹だけを可愛がるなら私はいらないでしょう。だから消えます……。何でもねだる妹と溺愛する両親に私は見切りをつける。
しげむろ ゆうき
ファンタジー
誕生日に買ってもらったドレスを欲しがる妹
そんな妹を溺愛する両親は、笑顔であげなさいと言ってくる
もう限界がきた私はあることを決心するのだった
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 ウィルベル
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。