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第十六章 聖女様出迎え編
三百二十話 陛下から聖女様への謝罪
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歓迎式典が終わって、関係者が王城の応接室に集まります。
ミカエルはぐっすりと眠ってしまったので、屋敷に送って行きました。
「聖女様、我が国の貴族が大変申し訳ない事をした。改めて謝罪する」
陛下はカレン様に頭を下げていた。
国賓扱いの人に対して、臣下がバカな事をしたからね。
「謝罪を受けとります。どうか頭を上げて下さい」
カレン様も今回の件には納得しているので、この件はこれで手打ちになった。
とはいえ、ムノー男爵は本当にバカな事をやったよな。
「兵からの報告で、屋敷から闇ギルドとの取引書類が出てきたという。更には役人に賄賂を渡して無理矢理事業に食い込んできた証拠も出てきた。貴族主義の連中は、全員捜索対象だな」
やれやれと言った表情で、陛下が僕達に話をしている。
怪しい貴族が、そう簡単に新事業に参入する事は出来ないよね。
「公式の式典でのあれだけの不祥事も付け加えると、余裕で取り潰しになるな」
「闇ギルドとの取引は死罪の対象ですし、これからの調査を待つ事になりますね」
ムノー男爵の事は軍にお任せでいいでしょう。
久々に僕も頭にきた貴族だったなあ。
「今回の事は教皇国に伝えてある。アレクが教皇国に行く際に、改めて手紙を持たそう」
「分かりました」
キチンと対応しないとダメだよね。
ムノー男爵は、本当に余計な事をしてくれたよ。
「今日はこの位にしておこう。皆も疲れているから、明日改めて話し合いを行う事にする」
「「「畏まりました」」」
今日はここまでで終わりにして、明日もう一回会議をする事になった。
もう夜も遅いからね。
各辺境伯様やバザール子爵にマロード男爵は王都に屋敷があるので、今日はそちらに泊まるという。
僕とリズはミカエルを屋敷に戻しているので、屋敷に戻る事にした。
「ただいま!」
「今、帰りました」
僕達は屋敷に戻り、直ぐに侍従のお姉さんが出迎えてくれた。
「ミカエルはどうですか?」
「まだぐっすりと寝ているわ。この分だと、朝までコースね」
ミカエルを連れてきた時に簡単に何があったかを説明してあるので、侍従のお姉さんは定期的にミカエルの様子を見ていた様だ。
このまま朝まで寝てくれればいいな。
という事で、夜も遅いので僕とリズも寝る事にします。
「今日のミカちゃん、カッコよかったよね」
「そうだね。でも怖い思いもしたから、暫くは様子を見てあげようね」
「うん!」
僕とリズは、ミカエルを間にはさみながらベッドに潜り込みます。
明日になればいつもの元気なミカエルになるかな?
そんな事を思いながら、ぼくは眠りにつくのだった。
ミカエルはぐっすりと眠ってしまったので、屋敷に送って行きました。
「聖女様、我が国の貴族が大変申し訳ない事をした。改めて謝罪する」
陛下はカレン様に頭を下げていた。
国賓扱いの人に対して、臣下がバカな事をしたからね。
「謝罪を受けとります。どうか頭を上げて下さい」
カレン様も今回の件には納得しているので、この件はこれで手打ちになった。
とはいえ、ムノー男爵は本当にバカな事をやったよな。
「兵からの報告で、屋敷から闇ギルドとの取引書類が出てきたという。更には役人に賄賂を渡して無理矢理事業に食い込んできた証拠も出てきた。貴族主義の連中は、全員捜索対象だな」
やれやれと言った表情で、陛下が僕達に話をしている。
怪しい貴族が、そう簡単に新事業に参入する事は出来ないよね。
「公式の式典でのあれだけの不祥事も付け加えると、余裕で取り潰しになるな」
「闇ギルドとの取引は死罪の対象ですし、これからの調査を待つ事になりますね」
ムノー男爵の事は軍にお任せでいいでしょう。
久々に僕も頭にきた貴族だったなあ。
「今回の事は教皇国に伝えてある。アレクが教皇国に行く際に、改めて手紙を持たそう」
「分かりました」
キチンと対応しないとダメだよね。
ムノー男爵は、本当に余計な事をしてくれたよ。
「今日はこの位にしておこう。皆も疲れているから、明日改めて話し合いを行う事にする」
「「「畏まりました」」」
今日はここまでで終わりにして、明日もう一回会議をする事になった。
もう夜も遅いからね。
各辺境伯様やバザール子爵にマロード男爵は王都に屋敷があるので、今日はそちらに泊まるという。
僕とリズはミカエルを屋敷に戻しているので、屋敷に戻る事にした。
「ただいま!」
「今、帰りました」
僕達は屋敷に戻り、直ぐに侍従のお姉さんが出迎えてくれた。
「ミカエルはどうですか?」
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このまま朝まで寝てくれればいいな。
という事で、夜も遅いので僕とリズも寝る事にします。
「今日のミカちゃん、カッコよかったよね」
「そうだね。でも怖い思いもしたから、暫くは様子を見てあげようね」
「うん!」
僕とリズは、ミカエルを間にはさみながらベッドに潜り込みます。
明日になればいつもの元気なミカエルになるかな?
そんな事を思いながら、ぼくは眠りにつくのだった。
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