118 / 939
第十六章 聖女様出迎え編
二百七十六話 サーゲロイド辺境伯領に到着
しおりを挟む
僕達が教皇国に接している辺境伯領に向かう事が決まって一週間。
予定通りに魔導船に乗って辺境伯領に向かいます。
今回向かう辺境伯領はサーゲロイド辺境伯領で、領内に鉱山や宝石が取れる所を保有しています。
「お兄ちゃん、リズは鉱物採取がしたいです!」
「ダメダメ。冒険者活動ではなく、ちゃんとしたお仕事で辺境伯領に行くんだからね」
「えー」
この間勉強の時に習った事をリズに教えると、冒険者ランクを上げたい為に冒険者活動をしたいと言ってきた。
Dランクになる為には、とある鉱物や宝石もランクアップする為の対象になっているからなあ。
「軍務卿、外務卿。サーゲロイド辺境伯ってどんな人ですか?」
「教皇国に接しているだけあって信仰深い人だけど、悪い人ではないぞ」
「現当主は少し年配だけど、闊達な人だ。息子夫婦が王都にいる事が多いな」
うーん、信仰深い優しいお爺ちゃんってイメージなのかな?
因みに今回の辺境伯領への同行者は、僕とリズとサンディに軍務卿と外務卿。
それに近衛騎士が何人か護衛についています。
二泊三日の予定で、領都と国境の街を視察する予定です。
「あっ、街が見えてきたよ!」
「大きい街だね」
リズとサンディは、魔導船の窓から見える景色に釘付けだ。
鉱山と宝石が取れる場所があるだけに少し山がちな地形だけど、都市は平地に築かれていた。
さて、もう少ししたら駐屯地に到着です。
ガラガラ。
僕達は駐屯地に無事に着陸した魔導船から降りていって、軍務卿が色々と指示を出した後に直ぐに領都に向かいます。
サーゲロイド辺境伯領も沢山の人が行き交っていて、とっても活気がありそうだ。
市場では珍しい産物も売られていて、時間があったら市場をまわってみたいなあ。
「宝石商も沢山ありますね」
「ここは宝石産出の一大拠点だからなあ。妻に何か買ってきてと言われているのだよ」
「私も同じですよ。公務だというのに、話を聞かないのですよ」
軍務卿と外務卿が苦笑しているけど、奥さんがいるから常にご機嫌を取らないといけないらしい。
「お兄ちゃん、マウンテンバッファローのお肉が売られているよ!」
「とっても美味しいって噂ですね」
リズとサンディは子どもなだけに、宝石を買う物欲よりも食欲の方が上回っている。
お肉屋さんの前で売られていた肉の塊を見て、食べたいとはしゃいでいた。
そうこうしている内に、サーゲロイド辺境伯の屋敷が見えてきた。
街での買い物の前に、きちんとお仕事をやりましょう。
予定通りに魔導船に乗って辺境伯領に向かいます。
今回向かう辺境伯領はサーゲロイド辺境伯領で、領内に鉱山や宝石が取れる所を保有しています。
「お兄ちゃん、リズは鉱物採取がしたいです!」
「ダメダメ。冒険者活動ではなく、ちゃんとしたお仕事で辺境伯領に行くんだからね」
「えー」
この間勉強の時に習った事をリズに教えると、冒険者ランクを上げたい為に冒険者活動をしたいと言ってきた。
Dランクになる為には、とある鉱物や宝石もランクアップする為の対象になっているからなあ。
「軍務卿、外務卿。サーゲロイド辺境伯ってどんな人ですか?」
「教皇国に接しているだけあって信仰深い人だけど、悪い人ではないぞ」
「現当主は少し年配だけど、闊達な人だ。息子夫婦が王都にいる事が多いな」
うーん、信仰深い優しいお爺ちゃんってイメージなのかな?
因みに今回の辺境伯領への同行者は、僕とリズとサンディに軍務卿と外務卿。
それに近衛騎士が何人か護衛についています。
二泊三日の予定で、領都と国境の街を視察する予定です。
「あっ、街が見えてきたよ!」
「大きい街だね」
リズとサンディは、魔導船の窓から見える景色に釘付けだ。
鉱山と宝石が取れる場所があるだけに少し山がちな地形だけど、都市は平地に築かれていた。
さて、もう少ししたら駐屯地に到着です。
ガラガラ。
僕達は駐屯地に無事に着陸した魔導船から降りていって、軍務卿が色々と指示を出した後に直ぐに領都に向かいます。
サーゲロイド辺境伯領も沢山の人が行き交っていて、とっても活気がありそうだ。
市場では珍しい産物も売られていて、時間があったら市場をまわってみたいなあ。
「宝石商も沢山ありますね」
「ここは宝石産出の一大拠点だからなあ。妻に何か買ってきてと言われているのだよ」
「私も同じですよ。公務だというのに、話を聞かないのですよ」
軍務卿と外務卿が苦笑しているけど、奥さんがいるから常にご機嫌を取らないといけないらしい。
「お兄ちゃん、マウンテンバッファローのお肉が売られているよ!」
「とっても美味しいって噂ですね」
リズとサンディは子どもなだけに、宝石を買う物欲よりも食欲の方が上回っている。
お肉屋さんの前で売られていた肉の塊を見て、食べたいとはしゃいでいた。
そうこうしている内に、サーゲロイド辺境伯の屋敷が見えてきた。
街での買い物の前に、きちんとお仕事をやりましょう。
524
お気に入りに追加
8,882
あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~
黒色の猫
ファンタジー
孤児院出身の僕は10歳になり、教会でスキル授与の儀式を受けた。
僕が授かったスキルは『眠る』という、意味不明なスキルただ1つだけだった。
そんな僕でも、仲間にいれてくれた、幼馴染みたちとパーティーを組み僕たちは、冒険者になった。
それから、5年近くがたった。
5年の間に、覚醒したスキルを使ってパーティーに、貢献したつもりだったのだが、そんな僕に、仲間たちから言い渡されたのは、パーティーからの追放宣言だった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。