9 / 64
ポチの9話 明日の予定
しおりを挟む
今日のお手伝いも無事に終わりなんだけど、明日の事をマーサさんに伝えないと。
「マーサさん、あのね?」
「どうしたの、ポチちゃん?」
「明日ね、孤児院のお爺さんと一緒に領主様の所に行かないといけないんだ」
「あら、そうなのね。ポチちゃんも大変ね」
「うん。だからね、明日はね、お店のお手伝いできないんだ」
ポチがちょっとしゅんとしながら説明したら、マーサさんがポチの頭を撫でてくれたの。
パン屋さんの奥から、おっちゃんも出てきてくれたの。
「ポチちゃんは何も悪い事をしていないのだから、そんなに落ち込む必要はないわ。お店は大丈夫だから」
「そうだ、こっちは気にするな。それに領主様の所には、別に悪い事をして報告に行くわけじゃないんだろ?」
「うん。孤児院に来たから、よろしくお願いしますって行くんだって」
「なら、全く問題ねえ。領主様はとっても良い人だから、ポチの事を歓迎してくれるぞ」
「それは間違いないわね。領主様はとっても良い人よ。じゃあ、商店街の人にポチちゃんの事を伝えてくるわね」
「おう、任せた」
マーサさんはもう一度ポチの頭をポンポンと撫でてくれて、お肉屋さんや八百屋さんにポチが明日お手伝いに来ることが出来ないのを説明してくれたの。
ポチだと上手く説明出来ないかもしれないから助かったなあ。
「ほらね、ちゃんと話せば大丈夫って言ったでしょ?」
「ポチちゃんは心配しすぎだよ」
「そうだね、大丈夫だったよ。ありがとう、ミッケちゃん、リルムちゃん」
実は明日お休みしたら怒られちゃうんじゃないかって、ミッケちゃんとリルムちゃんに相談したんだ。
ミッケちゃんとリルムちゃんは大丈夫だよって言ってくれたけど、ポチは心配だったの。
でも、ミッケちゃんとリルムちゃんのいう通り、全然大丈夫だったよ。
「さあ、ポチちゃんは明日の準備もあるんだから」
「そうだな。今日も頑張ったし、ゆっくり休みな」
「ありがとー!」
マーサさんとおっちゃんに見送られながら、ミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に孤児院への帰り道につきます。
「ミッケちゃんとリルムちゃん。領主様に会ったことある?」
「あるよ。ポチちゃんと一緒で孤児院に来た時に挨拶したよ」
「リルムも同じ。リルムが悪魔族でも優しくしてくれたの」
「そうなんだ。ポチも歓迎してくれるといいなあ」
ミッケちゃんとリルムちゃんも領主様に会ったことがあるらしいけど、皆領主様は良い人って言っているよ。
ポチも、よろしくお願いしますってちゃんと挨拶しないと。
「ポチちゃんは大丈夫だと思うよ」
「リルムもポチちゃんは大丈夫だと思う」
「えー? 何で?」
「ポチちゃん、お店のお手伝いでもあっという間に皆に受け入れられたし」
「もう、商店街や冒険者の間でも有名だもん」
「そうかな」
「「そうだよ」」
うーん、ポチはお店のお手伝いを一生懸命頑張っているだけなんだけどな。
ポチの手を繋ぎながら、ミッケちゃんとリルムちゃんがちょっと笑いながら話しかけてきた。
「マーサさん、あのね?」
「どうしたの、ポチちゃん?」
「明日ね、孤児院のお爺さんと一緒に領主様の所に行かないといけないんだ」
「あら、そうなのね。ポチちゃんも大変ね」
「うん。だからね、明日はね、お店のお手伝いできないんだ」
ポチがちょっとしゅんとしながら説明したら、マーサさんがポチの頭を撫でてくれたの。
パン屋さんの奥から、おっちゃんも出てきてくれたの。
「ポチちゃんは何も悪い事をしていないのだから、そんなに落ち込む必要はないわ。お店は大丈夫だから」
「そうだ、こっちは気にするな。それに領主様の所には、別に悪い事をして報告に行くわけじゃないんだろ?」
「うん。孤児院に来たから、よろしくお願いしますって行くんだって」
「なら、全く問題ねえ。領主様はとっても良い人だから、ポチの事を歓迎してくれるぞ」
「それは間違いないわね。領主様はとっても良い人よ。じゃあ、商店街の人にポチちゃんの事を伝えてくるわね」
「おう、任せた」
マーサさんはもう一度ポチの頭をポンポンと撫でてくれて、お肉屋さんや八百屋さんにポチが明日お手伝いに来ることが出来ないのを説明してくれたの。
ポチだと上手く説明出来ないかもしれないから助かったなあ。
「ほらね、ちゃんと話せば大丈夫って言ったでしょ?」
「ポチちゃんは心配しすぎだよ」
「そうだね、大丈夫だったよ。ありがとう、ミッケちゃん、リルムちゃん」
実は明日お休みしたら怒られちゃうんじゃないかって、ミッケちゃんとリルムちゃんに相談したんだ。
ミッケちゃんとリルムちゃんは大丈夫だよって言ってくれたけど、ポチは心配だったの。
でも、ミッケちゃんとリルムちゃんのいう通り、全然大丈夫だったよ。
「さあ、ポチちゃんは明日の準備もあるんだから」
「そうだな。今日も頑張ったし、ゆっくり休みな」
「ありがとー!」
マーサさんとおっちゃんに見送られながら、ミッケちゃんとリルムちゃんと一緒に孤児院への帰り道につきます。
「ミッケちゃんとリルムちゃん。領主様に会ったことある?」
「あるよ。ポチちゃんと一緒で孤児院に来た時に挨拶したよ」
「リルムも同じ。リルムが悪魔族でも優しくしてくれたの」
「そうなんだ。ポチも歓迎してくれるといいなあ」
ミッケちゃんとリルムちゃんも領主様に会ったことがあるらしいけど、皆領主様は良い人って言っているよ。
ポチも、よろしくお願いしますってちゃんと挨拶しないと。
「ポチちゃんは大丈夫だと思うよ」
「リルムもポチちゃんは大丈夫だと思う」
「えー? 何で?」
「ポチちゃん、お店のお手伝いでもあっという間に皆に受け入れられたし」
「もう、商店街や冒険者の間でも有名だもん」
「そうかな」
「「そうだよ」」
うーん、ポチはお店のお手伝いを一生懸命頑張っているだけなんだけどな。
ポチの手を繋ぎながら、ミッケちゃんとリルムちゃんがちょっと笑いながら話しかけてきた。
36
お気に入りに追加
251
あなたにおすすめの小説

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!

~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

めんどくさがり屋の異世界転生〜自由に生きる〜
ゆずゆ
ファンタジー
※ 話の前半を間違えて消してしまいました
誠に申し訳ございません。
—————————————————
前世100歳にして幸せに生涯を遂げた女性がいた。
名前は山梨 花。
他人に話したことはなかったが、もし亡くなったら剣と魔法の世界に転生したいなと夢見ていた。もちろん前世の記憶持ちのままで。
動くがめんどくさい時は、魔法で移動したいなとか、
転移魔法とか使えたらもっと寝れるのに、
休みの前の日に時間止めたいなと考えていた。
それは物心ついた時から生涯を終えるまで。
このお話はめんどくさがり屋で夢見がちな女性が夢の異世界転生をして生きていくお話。
—————————————————
最後まで読んでくださりありがとうございました!!

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる