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ポチの8話 エプロンと三角巾
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ポチがお店のお手伝いを始めて一週間。
ちょっと疑問に思う事があるんだ。
なので、今日のお手伝いが始まる前にパン屋さんのマーサさんに聞いてみよう。
「マーサさん、マーサさん。あのね、お店やる時にエプロンって付けないの? 後は三角巾も」
「エプロン? 三角巾? ポチちゃん、それってなあに?」
あれ?
もしかして、この世界にはエプロンと三角巾ってないのかな?
「えっとね、お洋服や髪が汚れない様に着るものだよ。布の前掛けに布の帽子?」
「そんな物をポチちゃんは知っているのね。そうだ、あそこの服屋さんに聞いてみようか」
「開店前だけど大丈夫?」
「ミッケちゃんとリルムちゃんもいるから大丈夫よ」
という事で、マーサさんに手を引かれながら服屋さんへ。
直ぐ服屋さんのおかみさんが、ポチとマーサさんを出迎えてくれたよ。
「あら、マーサさんにポチちゃん。こんな朝早くにどうしたの?」
「あれ? おかみさん、ポチの事を知っているの?」
「この商店街で、ポチちゃんの事を知らない人はいないわ」
「そうなんだ。あのね、お洋服が汚れない様に着る前掛けとか布で出来た帽子とか売っている?」
「あら、なんだか面白そうな事を言っているね。詳しく教えてちょうだい」
「おかみさん、後は任せてもいいかしら」
「ええ、いいわよ。何だか素敵なアイディアになりそうなの」
おお、服屋さんのおかみさんの目が輝いているよ。
ポチ、おかみさんに色々と教えてあげよう!
マーサさんは先にパン屋さんに戻るって言ったよ。
「それで、ポチちゃん。商品名は何て言うの?」
「エプロンと三角巾っていうの。あ、三角巾はこのくらいの布切れで大丈夫なの。借りてもいい?」
「ええ、いいわよ。それをどうするの?」
「えっとね、こうするの。あ、耳が出ちゃった。こうすると、商品に髪の毛が落ちないの」
「まあ、ただの布切れなのにとても可愛いわ。それに衛生的にもいいわね。ふむふむ、色々な柄で個性を出せるし、男性向けにはシンプルな色で行けるわね」
お店にあった布切れが丁度良いサイズだったので三角巾の実演をしてみたら、服屋さんのおかみさんが色々と考え始めている。
さすが服屋さんのおかみさん。直ぐに色々なアイディアを思いついている様だよ。
「それで、エプロンはどういうの?」
「えっとね、これくらいの布を前にあてて、首をかけるようにして紐で腰あたりで結ぶの。ポケットを付けるのも出来るよ」
「こ、これは。サイズも色も柄も思い通り。文字を入れてお店オリジナルにしてもいい。何より服の上に着て、汚れれば洗うだけ。素材を変えれば、どんな用途にも応用できる」
「そうなの、洗い物も減るし、可愛いのも出来るよ!」
「ポチちゃん、素晴らしいアイディアだわ。ちょっとポチちゃんの採寸をさせて貰っていいかな?」
「うん? 勿論いいよ!」
ポチがエプロンのアイディアを伝えると、服屋さんのおかみさんのテンションが凄い事になっちゃった。
早速店員さんとポチの体をはかり始めたと思ったら、物凄いスピードで何かを縫っているよ。
おお、凄い凄い。これが職人芸なんだ。
「さあ、ポチちゃんこれで良いかな?」
「おお、エプロンだ! さすがおかみさん」
早速出来上がったエプロンを来てみると、とてもいい感じになっている。
そういえば、りっちゃんのママさんもエプロンを着てお料理していたな。
そう思いながらくるくる回っているポチの事を、服屋さんのおかみさんと店員さんが何か話をしているよ。
「奥様、これは絶対に売れます。いや、服飾界に革命がおきます」
「あなたもそう思うわよね。早速、商工ギルドに登録するわ」
「ええ、それがいいかと思います」
商工ギルド?
一体何だろうと思ったら、服屋のおかみさんがポチの肩に手を置いたぞ。
「ポチちゃん、直ぐにエプロンと三角巾を商工ギルドに登録しに行きましょう」
「えーっと、誰かに真似されない為に?」
「流石はポチちゃん。その通りよ。この服自体は簡単だから、直ぐに真似する人が出るかもね。でも、ギルドに登録すればキチンとした品質の物が出回るのよ」
「そっか。直ぐ破けちゃう物とかダメだよね」
独占するためかと思ったけど、それは違うんだね。
まだ街の人に知られたら良くないというので、一旦エプロンと三角巾を脱いで服屋さんのおかみさんと一緒に商工ギルドに向かう事になったよ。
といっても、福屋さんから直ぐ近くの場所にあったよ。
「ここが商工ギルドよ」
「うわあ、とても大きいね」
「ここの街の商工ギルドはとても大きいし、キチンとした組織だから安心よ」
「なら、とっても安心だね」
そう言いながら服屋のおかみさんと手を繋ぎながら、ずんずんとギルドの中を進んでいくよ。
とっても大きなお部屋の前に案内されたと思ったら、おかみさんがドアをノックしたの。
ゴンゴンゴン。
おお、結構豪快にドアを叩くな。
「会長、あたしだ。入ってもいいか?」
「いいぞ」
中から声がしたので、おかみさんと一緒に部屋の中に入ったら、中には太っちょのおじさんと若い女の人がいた。
あの太っちょのおじさんが、おかみさんの言っていた会長さん?
「どうした? おかみさん。おや、ポチちゃんも一緒か」
「あれ? ポチの事を知っているの?」
「もうポチちゃんは有名人だからね。私は商工ギルドの会長だ」
会長さんは、ニコニコしながらポチの事をみていた。
悪い人ではなさそうで一安心した。
「会長、面白い物を見せてあげるわ。ポチちゃん、エプロンと三角巾を着てくれる?」
「はーい」
すると、服屋のおかみさんがポチにエプロンと三角巾を着るように言ってきたよ。
急いでごそごそとお着替えタイム。
服の上に着るだけだけどね。
「うむ、これは中々いいものだな」
「エプロンと三角巾だって。ポチちゃん考案の物だよ」
「これをポチちゃんが考えたのか。成程、だからここに来たわけか」
「そうだね。ポチちゃんも、作るならキチンとしたものがいいと思っているそうだよ」
「えっとね、衛生面とか病気になるのは良くないの」
「ほほう、それは立派な理由だ。洗濯しやすい形状にするのもいいし、けが防止にもなるな。よし、ポチちゃんの名前で手続きを進めよう。これは領主様にも報告しないとならないな」
あ、あれ?
何だか大きな話になってきたぞ。
ポチがちょっと不安に思っていると、会長さんがニコッと笑ってくれた。
「不安になったかな? 心配はいらないよ。ポチちゃんは、既にこの街の人気者だからね。悪いようには絶対にしないよ」
「ああ、そうだよ。ポチちゃんは安心しな」
「そうなんだ、良かった」
良かった、会長さんも服屋もおかみさんも約束してくれたよ。
でも、もうポチの事を皆が知っているんだ。
「という事だ。ポチちゃんと一緒にお手伝いをしている子は、エプロンと三角巾を着てもいいよ」
「もし、どこで売っているって聞かれたら?」
「しっかりしているね。商工ギルドで対応中と言っておけばいいよ。作るのは簡単だから、近い内にこの街の服屋で売り出すって言ってもいいかな」
「わかった。服屋のおかみさんを押しておくね」
「ポチちゃんの宣伝効果は凄いからな」
これで会長さんとのお話は終わりみたい。
服屋のおかみさんと一緒に服屋に戻るけど、ポチがエプロンと三角巾を付けているので視線が凄いや。
「では、暫くはポチちゃんにモデルになって貰わないといけませんね」
「そのあたりは大丈夫よ。ね、ポチちゃん」
「大丈夫。エプロンと三角巾が販売されたら、今度は服屋さんの声掛けをするよ!」
「それは凄い効果が期待できそうね。頑張ってね、ポチちゃん」
「うん!」
服屋さんでおかみさんと店員さんと話をして、エプロンと三角巾を売り出す時はポチも頑張ってお手伝いをする事にしたよ。
みんなにエプロンと三角巾の事を知って貰いたいからね。
「マーサさん、ポチちゃんを見てくれよ」
「まあ、とても可愛らしいわ。それに、機能的でもあるのね」
「そうなの。だから商工ギルドの会長預かりで、一斉に販売する事になるわ」
「これを見れは納得します。ポチちゃんって凄いわね」
「あらあ、これはいいわね。肉屋ってどうしても汚れるから、販売したら旦那の分も買わないといけないわね」
パン屋さんに服屋のおかみさんと一緒に戻ってると、エプロンを着たポチの事を見てお肉屋さんのおかみさんもやってきたよ。
そっか、お肉屋さんは服が汚れそうだよね。
ポチは、その間にミッケちゃんとリルムちゃんにエプロンと三角巾を付けてあげたの。
二人ともとっても可愛く仕上がったよ。
「二人ともとっても可愛いよ」
「リルムちゃんとっても可愛いね」
「ミッケちゃんも似合っているよ」
お互いがお互いを褒めあっている。
さっきの会長からの注意を伝えると、ミッケちゃんもリルムちゃんも直ぐに分かってくれたよ。
さて、時間が少なくなっちゃたけど、お手伝いを始めよう。
お、主婦の人が買い物にくる時間だ。
「いらっしゃい! パンもお肉もお野菜もとっても美味しいよ」
「あら、ポチちゃん。今日はとても可愛い服装ね」
「エプロンと三角巾っていうの。服が汚れないんだよ」
「確かにそうね。ポチちゃん、これはどこで売っているの?」
「えっとね、商工ギルドで調整中だって。もう少ししたら販売するって言っていたよ」
「商工ギルドで取りまとめているなら、この街の服屋ならどこでも買えるわね」
「因みに、このエプロンと三角巾はあそこの服屋さんで作って貰ったんだよ」
「あそこの服屋は品物もいいし、良いのが出来るかもね」
「そうなんだ!」
エプロンと三角巾姿で呼び込みをしていたら、早速主婦の皆さんに色々聞かれたよ。
流石は主婦の皆さんだ。直ぐにエプロンと三角巾の凄さに気が付いたよ。
エプロンと三角巾を作ってくれた服屋さんの宣伝も行ったし、評判は上々だよ。
ちょっと疑問に思う事があるんだ。
なので、今日のお手伝いが始まる前にパン屋さんのマーサさんに聞いてみよう。
「マーサさん、マーサさん。あのね、お店やる時にエプロンって付けないの? 後は三角巾も」
「エプロン? 三角巾? ポチちゃん、それってなあに?」
あれ?
もしかして、この世界にはエプロンと三角巾ってないのかな?
「えっとね、お洋服や髪が汚れない様に着るものだよ。布の前掛けに布の帽子?」
「そんな物をポチちゃんは知っているのね。そうだ、あそこの服屋さんに聞いてみようか」
「開店前だけど大丈夫?」
「ミッケちゃんとリルムちゃんもいるから大丈夫よ」
という事で、マーサさんに手を引かれながら服屋さんへ。
直ぐ服屋さんのおかみさんが、ポチとマーサさんを出迎えてくれたよ。
「あら、マーサさんにポチちゃん。こんな朝早くにどうしたの?」
「あれ? おかみさん、ポチの事を知っているの?」
「この商店街で、ポチちゃんの事を知らない人はいないわ」
「そうなんだ。あのね、お洋服が汚れない様に着る前掛けとか布で出来た帽子とか売っている?」
「あら、なんだか面白そうな事を言っているね。詳しく教えてちょうだい」
「おかみさん、後は任せてもいいかしら」
「ええ、いいわよ。何だか素敵なアイディアになりそうなの」
おお、服屋さんのおかみさんの目が輝いているよ。
ポチ、おかみさんに色々と教えてあげよう!
マーサさんは先にパン屋さんに戻るって言ったよ。
「それで、ポチちゃん。商品名は何て言うの?」
「エプロンと三角巾っていうの。あ、三角巾はこのくらいの布切れで大丈夫なの。借りてもいい?」
「ええ、いいわよ。それをどうするの?」
「えっとね、こうするの。あ、耳が出ちゃった。こうすると、商品に髪の毛が落ちないの」
「まあ、ただの布切れなのにとても可愛いわ。それに衛生的にもいいわね。ふむふむ、色々な柄で個性を出せるし、男性向けにはシンプルな色で行けるわね」
お店にあった布切れが丁度良いサイズだったので三角巾の実演をしてみたら、服屋さんのおかみさんが色々と考え始めている。
さすが服屋さんのおかみさん。直ぐに色々なアイディアを思いついている様だよ。
「それで、エプロンはどういうの?」
「えっとね、これくらいの布を前にあてて、首をかけるようにして紐で腰あたりで結ぶの。ポケットを付けるのも出来るよ」
「こ、これは。サイズも色も柄も思い通り。文字を入れてお店オリジナルにしてもいい。何より服の上に着て、汚れれば洗うだけ。素材を変えれば、どんな用途にも応用できる」
「そうなの、洗い物も減るし、可愛いのも出来るよ!」
「ポチちゃん、素晴らしいアイディアだわ。ちょっとポチちゃんの採寸をさせて貰っていいかな?」
「うん? 勿論いいよ!」
ポチがエプロンのアイディアを伝えると、服屋さんのおかみさんのテンションが凄い事になっちゃった。
早速店員さんとポチの体をはかり始めたと思ったら、物凄いスピードで何かを縫っているよ。
おお、凄い凄い。これが職人芸なんだ。
「さあ、ポチちゃんこれで良いかな?」
「おお、エプロンだ! さすがおかみさん」
早速出来上がったエプロンを来てみると、とてもいい感じになっている。
そういえば、りっちゃんのママさんもエプロンを着てお料理していたな。
そう思いながらくるくる回っているポチの事を、服屋さんのおかみさんと店員さんが何か話をしているよ。
「奥様、これは絶対に売れます。いや、服飾界に革命がおきます」
「あなたもそう思うわよね。早速、商工ギルドに登録するわ」
「ええ、それがいいかと思います」
商工ギルド?
一体何だろうと思ったら、服屋のおかみさんがポチの肩に手を置いたぞ。
「ポチちゃん、直ぐにエプロンと三角巾を商工ギルドに登録しに行きましょう」
「えーっと、誰かに真似されない為に?」
「流石はポチちゃん。その通りよ。この服自体は簡単だから、直ぐに真似する人が出るかもね。でも、ギルドに登録すればキチンとした品質の物が出回るのよ」
「そっか。直ぐ破けちゃう物とかダメだよね」
独占するためかと思ったけど、それは違うんだね。
まだ街の人に知られたら良くないというので、一旦エプロンと三角巾を脱いで服屋さんのおかみさんと一緒に商工ギルドに向かう事になったよ。
といっても、福屋さんから直ぐ近くの場所にあったよ。
「ここが商工ギルドよ」
「うわあ、とても大きいね」
「ここの街の商工ギルドはとても大きいし、キチンとした組織だから安心よ」
「なら、とっても安心だね」
そう言いながら服屋のおかみさんと手を繋ぎながら、ずんずんとギルドの中を進んでいくよ。
とっても大きなお部屋の前に案内されたと思ったら、おかみさんがドアをノックしたの。
ゴンゴンゴン。
おお、結構豪快にドアを叩くな。
「会長、あたしだ。入ってもいいか?」
「いいぞ」
中から声がしたので、おかみさんと一緒に部屋の中に入ったら、中には太っちょのおじさんと若い女の人がいた。
あの太っちょのおじさんが、おかみさんの言っていた会長さん?
「どうした? おかみさん。おや、ポチちゃんも一緒か」
「あれ? ポチの事を知っているの?」
「もうポチちゃんは有名人だからね。私は商工ギルドの会長だ」
会長さんは、ニコニコしながらポチの事をみていた。
悪い人ではなさそうで一安心した。
「会長、面白い物を見せてあげるわ。ポチちゃん、エプロンと三角巾を着てくれる?」
「はーい」
すると、服屋のおかみさんがポチにエプロンと三角巾を着るように言ってきたよ。
急いでごそごそとお着替えタイム。
服の上に着るだけだけどね。
「うむ、これは中々いいものだな」
「エプロンと三角巾だって。ポチちゃん考案の物だよ」
「これをポチちゃんが考えたのか。成程、だからここに来たわけか」
「そうだね。ポチちゃんも、作るならキチンとしたものがいいと思っているそうだよ」
「えっとね、衛生面とか病気になるのは良くないの」
「ほほう、それは立派な理由だ。洗濯しやすい形状にするのもいいし、けが防止にもなるな。よし、ポチちゃんの名前で手続きを進めよう。これは領主様にも報告しないとならないな」
あ、あれ?
何だか大きな話になってきたぞ。
ポチがちょっと不安に思っていると、会長さんがニコッと笑ってくれた。
「不安になったかな? 心配はいらないよ。ポチちゃんは、既にこの街の人気者だからね。悪いようには絶対にしないよ」
「ああ、そうだよ。ポチちゃんは安心しな」
「そうなんだ、良かった」
良かった、会長さんも服屋もおかみさんも約束してくれたよ。
でも、もうポチの事を皆が知っているんだ。
「という事だ。ポチちゃんと一緒にお手伝いをしている子は、エプロンと三角巾を着てもいいよ」
「もし、どこで売っているって聞かれたら?」
「しっかりしているね。商工ギルドで対応中と言っておけばいいよ。作るのは簡単だから、近い内にこの街の服屋で売り出すって言ってもいいかな」
「わかった。服屋のおかみさんを押しておくね」
「ポチちゃんの宣伝効果は凄いからな」
これで会長さんとのお話は終わりみたい。
服屋のおかみさんと一緒に服屋に戻るけど、ポチがエプロンと三角巾を付けているので視線が凄いや。
「では、暫くはポチちゃんにモデルになって貰わないといけませんね」
「そのあたりは大丈夫よ。ね、ポチちゃん」
「大丈夫。エプロンと三角巾が販売されたら、今度は服屋さんの声掛けをするよ!」
「それは凄い効果が期待できそうね。頑張ってね、ポチちゃん」
「うん!」
服屋さんでおかみさんと店員さんと話をして、エプロンと三角巾を売り出す時はポチも頑張ってお手伝いをする事にしたよ。
みんなにエプロンと三角巾の事を知って貰いたいからね。
「マーサさん、ポチちゃんを見てくれよ」
「まあ、とても可愛らしいわ。それに、機能的でもあるのね」
「そうなの。だから商工ギルドの会長預かりで、一斉に販売する事になるわ」
「これを見れは納得します。ポチちゃんって凄いわね」
「あらあ、これはいいわね。肉屋ってどうしても汚れるから、販売したら旦那の分も買わないといけないわね」
パン屋さんに服屋のおかみさんと一緒に戻ってると、エプロンを着たポチの事を見てお肉屋さんのおかみさんもやってきたよ。
そっか、お肉屋さんは服が汚れそうだよね。
ポチは、その間にミッケちゃんとリルムちゃんにエプロンと三角巾を付けてあげたの。
二人ともとっても可愛く仕上がったよ。
「二人ともとっても可愛いよ」
「リルムちゃんとっても可愛いね」
「ミッケちゃんも似合っているよ」
お互いがお互いを褒めあっている。
さっきの会長からの注意を伝えると、ミッケちゃんもリルムちゃんも直ぐに分かってくれたよ。
さて、時間が少なくなっちゃたけど、お手伝いを始めよう。
お、主婦の人が買い物にくる時間だ。
「いらっしゃい! パンもお肉もお野菜もとっても美味しいよ」
「あら、ポチちゃん。今日はとても可愛い服装ね」
「エプロンと三角巾っていうの。服が汚れないんだよ」
「確かにそうね。ポチちゃん、これはどこで売っているの?」
「えっとね、商工ギルドで調整中だって。もう少ししたら販売するって言っていたよ」
「商工ギルドで取りまとめているなら、この街の服屋ならどこでも買えるわね」
「因みに、このエプロンと三角巾はあそこの服屋さんで作って貰ったんだよ」
「あそこの服屋は品物もいいし、良いのが出来るかもね」
「そうなんだ!」
エプロンと三角巾姿で呼び込みをしていたら、早速主婦の皆さんに色々聞かれたよ。
流石は主婦の皆さんだ。直ぐにエプロンと三角巾の凄さに気が付いたよ。
エプロンと三角巾を作ってくれた服屋さんの宣伝も行ったし、評判は上々だよ。
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