異世界に転生したら、いきなり面倒ごとに巻き込まれた! 〜仲間と一緒に難題を解決します!〜

藤なごみ

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第三章 王都

第百二十一話 謁見用の服のサイズ合わせと頑張った従魔たち

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 俺達は王城の中のとある部屋に通されました。

「はい、ではサイズ合わせをしますので、お召し物を着替えて下さい」
「「「「はーい」」」」

 侍従に言われて用意された服に着替えるのだが、侍従がじーっと俺達の事を見つめているのでとっても着替えにくい。
 
「お兄ちゃん、着替えるの手伝って」
「ミケも手伝って」
「私が手伝いますわ」

 更にシロとミケとフェアとレイアの着替えは、侍従の手で行われていた。
 普段着慣れないドレスだから、俺が手伝っても上手く着替えさせられないだろう。

「では、手を伸ばして下さい」
「は、はい」

 着替えが終わった所で、今度はサイズが問題ないかのチェックを行ないます。
 手を伸ばしたり上に上げたり気をつけの姿勢になったりと、色々な姿勢を試しています。
 更にしゃがんだり少し歩いたり椅子に座ったりと、色々な所が問題ないかのチェックをしています。
 これには俺だけでなく、シロ達もかなり苦痛の様です。

「サイズは問題なさそうですね。では、元の服にお着替え下さい」
「「「「はーい」」」」

 サイズ合わせが完了して元の服に着替えるのだが、俺達は疲れてヘロヘロになってしまった。
 これから更に装飾を施して、謁見の時に完成するそうです。
 とはいえ、流石に休みたいので俺達は応接室に戻る事になりました。

「疲れた……」
「「「「疲れたよ……」」」」

 応接室のソファーに座ると、俺達はぐったりとしてしまった。

「気持ちは分かります。私もサイズ合わせは苦手です」
「ずっと同じ姿勢をとらないといけないですし、私も苦手ですね」

 王妃様達との行動を終えたリンさんとリリーナ様も服のサイズ合わせが苦手だというのだから、庶民の俺達にはキツイことなんですよ。

「因みに、リンさん達は王妃様と何をしていましたか?」
「簡単に言うと、王城にいる怪しい人チェックでした」
「はっ?」

 リンさんの話を聞いて、俺は思わず固まってしまった。
 王妃様、一体何をやっているのですか!

「メインは従魔の能力を使っての善悪確認でした。王妃様とフローラ様とライラック様の三班に分かれて、王城内の各部署を歩いていました」
「がんばったー!」

 リーフに限らず、従魔達はやりきったといった表情をしています。
 これ以上深く聞くのはやめておこう。
 とんでもない事を聞かされそうだ。

「この後はどうしますか?」
「今日は大人しく勉強しています」
「くすくす、サトーさんはマジメですね」

 サイズ合わせでもとっても疲れたのに、王城の闇を聞かされるのはキツイぞ。
 なので、今日は一日大人しくしています。
 もうそろそろ謁見だから、目立つ事はしないでいたいです。
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