102 / 200
第三章 王都
第百二話 王城に向かう馬車に乗っていたのは?
しおりを挟む
翌朝、早めに起きた俺達は早朝訓練を行い朝食を食べます。
フェアとレイアも早朝訓練に参加していますが、中々良い感じに仕上がってきています。
「そういえば、今日は誰が王城に行くんですか?」
「特に指定されていませんので、恐らく全員で向かう事になるかと」
王城に向かうという事で、貴族令嬢らしいドレスに身を包んだリンさんが俺の質問に答えてくれた。
オリガさんは騎士服を、マリリさんはメイド服を着て壁際に控えています。
全員で行く事になると、まだ人見知りのするコタローも連れて行かないといけないな。
「リン様、王城から迎えの馬車が参りました」
「分かったわ。直ぐに向かいます」
「俺達も行くぞ」
「「「「はーい」」」」
朝食を食べ終わって少しまったりしていると、マリリさんが馬車の到着を告げた。
俺達は直ぐに王城に行ける様に準備をしていたので、そのまま玄関に向かいます。
因みにリーフと従魔達は、いつものバスケットの中に入っています。
バスケットはオリガさんが持ってくれます。
俺はコタローを抱っこ紐を使って抱っこしています。
「「「「おおー、凄いねえ」」」」
「こりゃまた、凄い豪華な馬車だね」
「あうー」
俺達の出迎えに来た馬車は、昨日フローラ様が乗ってきた馬車と同じくらい豪華なものだった。
豪華な馬車を見て、シロ達も思わずびっくりした声をあげていた。
そして馬車に乗り込んだリンさんが、何故か驚いた表情で固まっていた。
「ら、ライラック様?」
「久しぶりね、リン」
どうも馬車の中に誰かがいる様だ。
リンさんの反応を見ると、どうも高貴な人の様だ。
俺達も馬車の中に入ると、ふわふわのセミロングの髪の小柄な女性が座っていた。
エメラルドグリーンの髪色で、ぱっと見はリンさんと同年代に見える。
とりあえず馬車の中に座って、話を聞くことにした。
「サトーとは初めてになりますわね。私はライラック、陛下の側室の一人ですわ」
「え、フローラ様と同じく陛下の側室ですか? てっきりリンさんと同じ年齢かと思いました」
「あら、サトーはとっても冗談がお上手ですね。こう見えて、成人した息子がいますわよ」
豪華な馬車に乗っていたのは、まさかの陛下の側室だった。
しかもどう見ても若々しいので、成人した息子がいるとはとても思えない。
フローラ様といい、本当に美魔女って存在しているんだ。
進んでいく馬車の中で、ライラック様から今日の予定を聞いた。
「先ずは王城にある軍の駐留所に向かいます。例の闇組織の幹部の遺体を検分しないといけませんわ。分析には、私も立ち会います」
「ライラック様は、魔法の権威でもあられるのです。とても心強いですわ」
最初は、当初の予定通り王城の軍施設に向かう。
ライラック様も検分に同行するという事は、今回の事件がそれだけ大事件だったという事にもなる。
「その後は検分がどれだけ時間がかかるかによりますけど、できればサトーにはエステルの所に行って欲しいの」
「エステル殿下の所に、ですか?」
「ええ。あの子、昨晩からずっとレポートやっていて未だに終わっていないのよ」
「うーん。確か、リンさんは半日でレポートを書き上げていましたよ」
「それはリンだからね。普通の人でも、一日かけて書き上げるレポートよ」
そっか、成績優秀なリンさんだから半日でレポートを書き終えたのか。
リンさんもライラック様の話を聞いて、たははって表情になっています。
個人的には、検分が終わる頃までにはエステル殿下には頑張ってレポートを書き終えて欲しいものだ。
フェアとレイアも早朝訓練に参加していますが、中々良い感じに仕上がってきています。
「そういえば、今日は誰が王城に行くんですか?」
「特に指定されていませんので、恐らく全員で向かう事になるかと」
王城に向かうという事で、貴族令嬢らしいドレスに身を包んだリンさんが俺の質問に答えてくれた。
オリガさんは騎士服を、マリリさんはメイド服を着て壁際に控えています。
全員で行く事になると、まだ人見知りのするコタローも連れて行かないといけないな。
「リン様、王城から迎えの馬車が参りました」
「分かったわ。直ぐに向かいます」
「俺達も行くぞ」
「「「「はーい」」」」
朝食を食べ終わって少しまったりしていると、マリリさんが馬車の到着を告げた。
俺達は直ぐに王城に行ける様に準備をしていたので、そのまま玄関に向かいます。
因みにリーフと従魔達は、いつものバスケットの中に入っています。
バスケットはオリガさんが持ってくれます。
俺はコタローを抱っこ紐を使って抱っこしています。
「「「「おおー、凄いねえ」」」」
「こりゃまた、凄い豪華な馬車だね」
「あうー」
俺達の出迎えに来た馬車は、昨日フローラ様が乗ってきた馬車と同じくらい豪華なものだった。
豪華な馬車を見て、シロ達も思わずびっくりした声をあげていた。
そして馬車に乗り込んだリンさんが、何故か驚いた表情で固まっていた。
「ら、ライラック様?」
「久しぶりね、リン」
どうも馬車の中に誰かがいる様だ。
リンさんの反応を見ると、どうも高貴な人の様だ。
俺達も馬車の中に入ると、ふわふわのセミロングの髪の小柄な女性が座っていた。
エメラルドグリーンの髪色で、ぱっと見はリンさんと同年代に見える。
とりあえず馬車の中に座って、話を聞くことにした。
「サトーとは初めてになりますわね。私はライラック、陛下の側室の一人ですわ」
「え、フローラ様と同じく陛下の側室ですか? てっきりリンさんと同じ年齢かと思いました」
「あら、サトーはとっても冗談がお上手ですね。こう見えて、成人した息子がいますわよ」
豪華な馬車に乗っていたのは、まさかの陛下の側室だった。
しかもどう見ても若々しいので、成人した息子がいるとはとても思えない。
フローラ様といい、本当に美魔女って存在しているんだ。
進んでいく馬車の中で、ライラック様から今日の予定を聞いた。
「先ずは王城にある軍の駐留所に向かいます。例の闇組織の幹部の遺体を検分しないといけませんわ。分析には、私も立ち会います」
「ライラック様は、魔法の権威でもあられるのです。とても心強いですわ」
最初は、当初の予定通り王城の軍施設に向かう。
ライラック様も検分に同行するという事は、今回の事件がそれだけ大事件だったという事にもなる。
「その後は検分がどれだけ時間がかかるかによりますけど、できればサトーにはエステルの所に行って欲しいの」
「エステル殿下の所に、ですか?」
「ええ。あの子、昨晩からずっとレポートやっていて未だに終わっていないのよ」
「うーん。確か、リンさんは半日でレポートを書き上げていましたよ」
「それはリンだからね。普通の人でも、一日かけて書き上げるレポートよ」
そっか、成績優秀なリンさんだから半日でレポートを書き終えたのか。
リンさんもライラック様の話を聞いて、たははって表情になっています。
個人的には、検分が終わる頃までにはエステル殿下には頑張ってレポートを書き終えて欲しいものだ。
81
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜
赤井水
ファンタジー
クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。
神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。
洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。
彼は喜んだ。
この世界で魔法を扱える事に。
同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。
理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。
その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。
ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。
ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。
「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」
今日も魔法を使います。
※作者嬉し泣きの情報
3/21 11:00
ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング)
有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。
3/21
HOT男性向けランキングで2位に入れました。
TOP10入り!!
4/7
お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。
応援ありがとうございます。
皆様のおかげです。
これからも上がる様に頑張ります。
※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz
〜第15回ファンタジー大賞〜
67位でした!!
皆様のおかげですこう言った結果になりました。
5万Ptも貰えたことに感謝します!
改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私はただ自由に空を飛びたいだけなのに!
hennmiasako
ファンタジー
異世界の田舎の孤児院でごく普通の平民の孤児の女の子として生きていたルリエラは、5歳のときに木から落ちて頭を打ち前世の記憶を見てしまった。
ルリエラの前世の彼女は日本人で、病弱でベッドから降りて自由に動き回る事すら出来ず、ただ窓の向こうの空ばかりの見ていた。そんな彼女の願いは「自由に空を飛びたい」だった。でも、魔法も超能力も無い世界ではそんな願いは叶わず、彼女は事故で転落死した。
魔法も超能力も無い世界だけど、それに似た「理術」という不思議な能力が存在する世界。専門知識が必要だけど、前世の彼女の記憶を使って、独学で「理術」を使い、空を自由に飛ぶ夢を叶えようと人知れず努力することにしたルリエラ。
ただの個人的な趣味として空を自由に飛びたいだけなのに、なぜかいろいろと問題が発生して、なかなか自由に空を飛べない主人公が空を自由に飛ぶためにいろいろがんばるお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる