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第二章 バスク子爵領
第七十九話 まさかのゲスト参戦
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翌日になり朝から色々と予定があるけど、先ずは魔法の訓練です。
俺達と従魔が準備運動しているけど、今日はゲストがやってきた。
「「ヒヒーン」」
「「お馬さんだ!」」
そう、何故か馬が俺達の所にやってきたのだ。
しかも馬丁もいなくて馬だけでやってきた。
「ちゃんと断ってここにいるんだって」
「だから安心しろって言っているよ」
「「ヒヒーン」」
「と、とりあえずその言葉を信じよう」
この馬はやけに賢いし下手な事はしないはずなので、訓練に参加させる事にした。
そして、もう二人参加者が増えた。
リンさんの関係者だという。
「皆様初めまして、ガルフと申します。どうぞ宜しくお願いします」
「私はマルクと申します。改めてよろしくお願いします」
「「わー、パチパチ」
待望の男性の参加者だ。
今まで女性ばかりだったから、俺もなにかと気を使っていたんだよな。
ガルフさんはオリガさんと同じ重戦士タイプで、灰色の短髪にかなりガッチリした背の高い男性だ。
マルクさんは屋敷で執事もしているので、俺も何回か姿を見た事がある。
すらっとしたイケメンで、髪をビシッとオールバックで固めていた。
そして、今も執事服を着こなしている。
「因みに、ガルフはオリガの、マルクはマリリの婚約者でもあるんです」
「へえ、そうなんですね。皆さんの年齢的には、婚約者がいてもおかしくないですね」
お互いにバスク子爵の屋敷で働いているし、年齢も同じだという。
しかも美男美女カップルなので、とてもお似合いだ。
ガルフさんとマルクさんにも、魔力制御の腕輪と魔法剣の柄を渡した。
ガルフさんは片手剣タイプを、マルクさんはダガータイプの魔法の柄を選んでいる。
因みにマルクさんは、体術も使えるらしい。
という事で、メンバーも揃ったので訓練開始です。
「最初は、昨日と同じ魔力制御の訓練です」
「「はーい」」
魔力制御は日々の訓練が大切なので、自主練以外でも訓練の最初に行います。
馬は、ホワイトやタラちゃん達に魔力制御を習っていた。
ガルフさんとマルクさんはある程度魔力制御ができる様で、魔法剣もあっという間に使いこなしていた。
「では、次は魔力を溜める訓練をしましょう。魔力を手のひらに集めるイメージです」
お次は、本日のメインである魔力を溜める訓練です。
手のひらの一箇所に魔力を集めるイメージで、魔力を集中させます。
そこそこ出来てはいるけど、もっと訓練が必要だな。
自主練で、もう少し試してみよう。
魔法の訓練はこれで終わって、後は自主練です。
今日こそ剣の訓練を行おう。
いや、俺はやらなければならないのだ。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!」」
俺も、ここは強い決意を持って剣の訓練を行おう。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!!」」
そう、俺は鉄の様な意志を持つんだ。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!!!」」
はい、俺の意志は折れました。
だって、シロとミケがキラキラした笑顔で何回も言ってくるのだから。
剣の訓練は明日にまわそう。
「シロちゃんとミケちゃんがサトーさんの事が大好きってのも分かりますけど、サトーさんもシロちゃんとミケちゃんにはかなり甘いですね」
「そうじゃな。まるで砂糖菓子に蜂蜜をたっぷりとかけたくらい、サトーは甘々じゃな」
「ビアンカちゃん、サトーはまさにそんな感じだよ
リンさん、ビアンカ殿下、エステル殿下、もうこれはしょうがないのです。
シロとミケの保護者になった段階で諦めるべきなのです。
「「ちょやー」」
「おい、二人ともいきなり攻撃してくるな!」
こうして、俺は今日もくたくたになるまでシロとミケの訓練に付き合ったのだった。
俺達と従魔が準備運動しているけど、今日はゲストがやってきた。
「「ヒヒーン」」
「「お馬さんだ!」」
そう、何故か馬が俺達の所にやってきたのだ。
しかも馬丁もいなくて馬だけでやってきた。
「ちゃんと断ってここにいるんだって」
「だから安心しろって言っているよ」
「「ヒヒーン」」
「と、とりあえずその言葉を信じよう」
この馬はやけに賢いし下手な事はしないはずなので、訓練に参加させる事にした。
そして、もう二人参加者が増えた。
リンさんの関係者だという。
「皆様初めまして、ガルフと申します。どうぞ宜しくお願いします」
「私はマルクと申します。改めてよろしくお願いします」
「「わー、パチパチ」
待望の男性の参加者だ。
今まで女性ばかりだったから、俺もなにかと気を使っていたんだよな。
ガルフさんはオリガさんと同じ重戦士タイプで、灰色の短髪にかなりガッチリした背の高い男性だ。
マルクさんは屋敷で執事もしているので、俺も何回か姿を見た事がある。
すらっとしたイケメンで、髪をビシッとオールバックで固めていた。
そして、今も執事服を着こなしている。
「因みに、ガルフはオリガの、マルクはマリリの婚約者でもあるんです」
「へえ、そうなんですね。皆さんの年齢的には、婚約者がいてもおかしくないですね」
お互いにバスク子爵の屋敷で働いているし、年齢も同じだという。
しかも美男美女カップルなので、とてもお似合いだ。
ガルフさんとマルクさんにも、魔力制御の腕輪と魔法剣の柄を渡した。
ガルフさんは片手剣タイプを、マルクさんはダガータイプの魔法の柄を選んでいる。
因みにマルクさんは、体術も使えるらしい。
という事で、メンバーも揃ったので訓練開始です。
「最初は、昨日と同じ魔力制御の訓練です」
「「はーい」」
魔力制御は日々の訓練が大切なので、自主練以外でも訓練の最初に行います。
馬は、ホワイトやタラちゃん達に魔力制御を習っていた。
ガルフさんとマルクさんはある程度魔力制御ができる様で、魔法剣もあっという間に使いこなしていた。
「では、次は魔力を溜める訓練をしましょう。魔力を手のひらに集めるイメージです」
お次は、本日のメインである魔力を溜める訓練です。
手のひらの一箇所に魔力を集めるイメージで、魔力を集中させます。
そこそこ出来てはいるけど、もっと訓練が必要だな。
自主練で、もう少し試してみよう。
魔法の訓練はこれで終わって、後は自主練です。
今日こそ剣の訓練を行おう。
いや、俺はやらなければならないのだ。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!」」
俺も、ここは強い決意を持って剣の訓練を行おう。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!!」」
そう、俺は鉄の様な意志を持つんだ。
「「お兄ちゃん、今日も一緒にやろう!!!」」
はい、俺の意志は折れました。
だって、シロとミケがキラキラした笑顔で何回も言ってくるのだから。
剣の訓練は明日にまわそう。
「シロちゃんとミケちゃんがサトーさんの事が大好きってのも分かりますけど、サトーさんもシロちゃんとミケちゃんにはかなり甘いですね」
「そうじゃな。まるで砂糖菓子に蜂蜜をたっぷりとかけたくらい、サトーは甘々じゃな」
「ビアンカちゃん、サトーはまさにそんな感じだよ
リンさん、ビアンカ殿下、エステル殿下、もうこれはしょうがないのです。
シロとミケの保護者になった段階で諦めるべきなのです。
「「ちょやー」」
「おい、二人ともいきなり攻撃してくるな!」
こうして、俺は今日もくたくたになるまでシロとミケの訓練に付き合ったのだった。
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