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第二章 バスク子爵領
第六十五話 新たな魔法使い(馬)の誕生
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朝食も終わり野営の撤収も済んだので、これからバスク子爵領へ向けて出発です。
「出せー!」
「ここから出しやがれ!」
檻の外に作った土壁をなくすと、未だに叫んでいる盗賊がいた。
うん、これだけ元気なら、盗賊の健康状態は大丈夫だな。
では、ここから檻を移送モードに改良します。
「チョコ、頼んだよ」
「いちごも宜しくね!」
シロとミケが手を振る先には、スライムのいちごとチョコがいた。
これからいちごとチョコは、檻の改造をします。
ガガガガ。
「うお、何だ? 檻が浮いたぞ」
盗賊が檻の変化にびっくりしているけど、実際にはチョコが土魔法で檻に車輪を付けたのだ。
グォー!
「あち、熱いぞ!」
今度は檻に出来た車輪に、いちごが焼きを入れていく。
盗賊達は熱いと言っているが、この位は我慢して貰おう。
これで檻の移動式への改造が完了。
「「ヨイショ」」
ガラガラ、ガラガラ。
「うお、動いたぞ」
力持ちのシロとミケが、ガラガラと檻を押していく。
盗賊は檻が移動し始めて、おっかなびっくりしている。
そして、檻は馬車に紐で固定された。
この紐にはタラちゃんとフランソワのスパイダーシルクが混ざっているので、ちょっとやそっとでは切れる事はないという。
しかし、馬が馬車に檻までついて引くことが出来るかという懸念があった。
ところが、とんでもない事実が発覚し、俺の懸念はあっさりと解消された。
「おお、お馬さんが魔法使えるようになったって」
「檻くらいへっちゃらなんだって。スラちゃん達が魔法を教えたんだよ」
「はあ?」
シロとミケが馬と話をして、驚愕の事実を教えてくれた。
俺はびっくりして、思わず馬の方を見た。
しゅ、しゅ。
ざしゅ。
「「ヒヒーン」」
おいおい、馬が二頭ともエアーカッターを使って草を刈ったぞ。
馬も俺に向けてドヤ顔をしていた。
馬が魔法を使う事に、女性陣もびっくりです。
「理論的には、どの動物にも魔力はあります」
「でも、魔力があるだけで動物が魔法を使うのは初めて見たよ」
リンさんとエステル殿下が、ウインドカッターを使った馬を見てびっくりしていた。
勿論、オリガさんとマリリさんも度肝を抜かれていた。
「馬が魔法を使うとは、これは研究対象にしても良い事例じゃな」
「でも、馬に魔法を教えた教師はスライムだよね。これも、ある意味凄い事だよね」
エステル殿下の言葉を聞いた俺は、馬の方を振り返って一緒にいたスライム達を見た。
おお、スライム達もこちらを向いてどうだと触手をあげてアピールしていた。
ともあれ、課題も解決したので、いよいよ出発です。
「出せー!」
「ここから出しやがれ!」
檻の外に作った土壁をなくすと、未だに叫んでいる盗賊がいた。
うん、これだけ元気なら、盗賊の健康状態は大丈夫だな。
では、ここから檻を移送モードに改良します。
「チョコ、頼んだよ」
「いちごも宜しくね!」
シロとミケが手を振る先には、スライムのいちごとチョコがいた。
これからいちごとチョコは、檻の改造をします。
ガガガガ。
「うお、何だ? 檻が浮いたぞ」
盗賊が檻の変化にびっくりしているけど、実際にはチョコが土魔法で檻に車輪を付けたのだ。
グォー!
「あち、熱いぞ!」
今度は檻に出来た車輪に、いちごが焼きを入れていく。
盗賊達は熱いと言っているが、この位は我慢して貰おう。
これで檻の移動式への改造が完了。
「「ヨイショ」」
ガラガラ、ガラガラ。
「うお、動いたぞ」
力持ちのシロとミケが、ガラガラと檻を押していく。
盗賊は檻が移動し始めて、おっかなびっくりしている。
そして、檻は馬車に紐で固定された。
この紐にはタラちゃんとフランソワのスパイダーシルクが混ざっているので、ちょっとやそっとでは切れる事はないという。
しかし、馬が馬車に檻までついて引くことが出来るかという懸念があった。
ところが、とんでもない事実が発覚し、俺の懸念はあっさりと解消された。
「おお、お馬さんが魔法使えるようになったって」
「檻くらいへっちゃらなんだって。スラちゃん達が魔法を教えたんだよ」
「はあ?」
シロとミケが馬と話をして、驚愕の事実を教えてくれた。
俺はびっくりして、思わず馬の方を見た。
しゅ、しゅ。
ざしゅ。
「「ヒヒーン」」
おいおい、馬が二頭ともエアーカッターを使って草を刈ったぞ。
馬も俺に向けてドヤ顔をしていた。
馬が魔法を使う事に、女性陣もびっくりです。
「理論的には、どの動物にも魔力はあります」
「でも、魔力があるだけで動物が魔法を使うのは初めて見たよ」
リンさんとエステル殿下が、ウインドカッターを使った馬を見てびっくりしていた。
勿論、オリガさんとマリリさんも度肝を抜かれていた。
「馬が魔法を使うとは、これは研究対象にしても良い事例じゃな」
「でも、馬に魔法を教えた教師はスライムだよね。これも、ある意味凄い事だよね」
エステル殿下の言葉を聞いた俺は、馬の方を振り返って一緒にいたスライム達を見た。
おお、スライム達もこちらを向いてどうだと触手をあげてアピールしていた。
ともあれ、課題も解決したので、いよいよ出発です。
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